近鉄丹波橋駅

京都市伏見区にある近鉄京都線の駅

近鉄丹波橋駅(きんてつたんばばしえき)は、京都府京都市伏見区桃山筒井伊賀東町にある、近畿日本鉄道(近鉄)京都線。駅番号はB07

近鉄丹波橋駅*
リニューアル後の改札口(2017年4月)
(手前側に京阪丹波橋駅への連絡通路橋がある)
きんてつ たんばばし
Kintetsu-Tambabashi
B06 伏見 (1.1 km)
(0.5 km) 桃山御陵前 B08
地図左は丹波橋駅
所在地 京都市伏見区桃山筒井伊賀東町45
北緯34度56分18.33秒 東経135度45分58.88秒 / 北緯34.9384250度 東経135.7663556度 / 34.9384250; 135.7663556座標: 北緯34度56分18.33秒 東経135度45分58.88秒 / 北緯34.9384250度 東経135.7663556度 / 34.9384250; 135.7663556
駅番号  B07 
所属事業者 近畿日本鉄道(近鉄)
所属路線 B 京都線
キロ程 6.0 km(京都起点)
電報略号 タン
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
(全日)54,270人/日
-2019年-
開業年月日 1928年昭和3年)11月15日**
1968年(昭和43年)12月20日***
乗換 丹波橋駅京阪本線
* 改称経歴
- 1945年 堀内駅→丹波橋駅(京阪丹波橋駅に統合)
- 1968年 丹波橋駅→近畿日本丹波橋駅(分離開業)
- 1970年 近畿日本丹波橋駅→近鉄丹波橋駅

** 堀内駅の開業日
*** 近畿日本丹波橋駅の分離開業日
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近鉄丹波橋駅
配線図

伏見駅

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桃山御陵前駅

京阪電気鉄道(京阪)の丹波橋駅との乗り換え駅。

接続する鉄道路線

歴史

近鉄京都線の前身である奈良電気鉄道1928年に西大寺(現在の大和西大寺)から京都に至る路線を開業させた際、当地にはまず堀内駅(ほりうちえき[1])が設けられた[2]。その後1945年12月21日に奈良電気鉄道は路線を付け替え近接する京阪神急行電鉄[注 1]丹波橋駅への乗り入れを開始し[2]、堀内駅は丹波橋駅に統合されて貨物側線となった[1]

こうして1945年から丹波橋駅は京阪神急行電鉄が管理し奈良電気鉄道が乗り入れる共同使用駅となり、その後両社がそれぞれ京阪、近鉄となった後も同駅を介して相互直通運転を行っていた[3]。しかし近鉄は京都線の架線電圧1500V昇圧(1969年実施[2])を控えた1968年、昇圧により京阪の車両が京都線内を走行できなくなることや近鉄が新たに導入する車両が大型で京阪線に乗り入れられなくなることを受けて京阪への乗り入れを廃止し、京阪の丹波橋駅とは別に近畿日本丹波橋駅を設置して両路線を分離、相互直通運転を廃止した[3]。この近畿日本丹波橋駅の駅設備は乗り入れ廃止の前年の1967年に設けられていた近鉄京都線の線内列車専用のホームを利用したものであり(線路は1966年に旧線跡に再敷設されて線内の通過列車が使用)、これはかつての堀内駅の跡地に建てられていたものである[3]

丹波橋駅鉄道配線略図(1967年〈昭和42年〉3月)
京都 方面

淀屋橋
方面
 
三条
方面
大和西大寺方面
凡例
出典:近畿日本鉄道編集、「近畿日本鉄道 100年のあゆみ - 1910~2010」、292頁、図6-6「丹波橋駅の配線変更(昭和42〜43年)」、2010年。
※ 5・6番線(現・2,1番線)は近鉄線専用


年表

  • 1928年昭和3年)11月15日:奈良電気鉄道京都 - 桃山御陵前間開通時に堀内駅が開業[2]
  • 1945年(昭和20年)12月21日:京阪神急行電鉄の丹波橋駅に乗り入れ開始[2]。堀内駅は同駅に統合され廃止[1]
  • 1963年(昭和38年)10月1日:奈良電気鉄道が近畿日本鉄道に合併[2]
  • 1967年(昭和42年)3月29日:堀内駅跡に近鉄京都線専用ホーム・線路を設置して暫定開業(約1年9ヶ月の間は丹波橋駅の扱いとなる)[3]。京阪電気鉄道の丹波橋駅への連絡通路も同時に設置。
  • 1968年(昭和43年)12月20日:京阪電気鉄道の丹波橋駅への乗り入れ廃止[2]近畿日本丹波橋駅(きんきにっぽんたんばばしえき)を分離して正式に開業[1]
  • 1970年(昭和45年)3月1日:近畿日本丹波橋駅を近鉄丹波橋駅に改称[1]
  • 1998年平成10年)3月17日:同日のダイヤ変更で新設された京都線快速急行の停車駅となる。
  • 2002年(平成14年)3月20日:特急の停車駅に追加される。
  • 2003年(平成15年)3月6日:同日のダイヤ変更により京都線快速急行廃止。
  • 2007年(平成19年)4月1日ICカードPiTaPa」使用開始[4]
  • 2017年(平成29年)6月29日:駅構内をリニューアル[5][6]

駅構造

相対式2面2線のホームを持つ地上駅橋上駅舎を有する。ホーム有効長は6両。

ホームとコンコースを結ぶエレベーターが設置されているが、出口には階段しかなく、ホーム南端にあるスロープか、京阪電鉄の丹波橋駅にあるエレベーターを利用することになる。改札口は1ヶ所のみ。京阪電鉄の丹波橋駅とは連絡通路で結ばれている。

のりば

のりば 路線 方向 行先
1 B 京都線 下り 近鉄奈良天理橿原神宮前賢島方面[7]
2 上り 京都国際会館方面[7]

特徴

ダイヤ面
駅設備・営業面

利用状況

近年における当駅の1日乗降人員の調査結果は以下の通り[11]。近鉄京都線の途中駅では最も多い。

  • 2022年11月8日:39,963人
  • 2021年11月9日:36,707人
  • 2018年11月13日:46,900人
  • 2015年11月10日:46,795人
  • 2012年11月13日:46,534人
  • 2010年11月9日:47,904人
  • 2008年11月18日:51,136人
  • 2005年11月8日:52,365人

駅周辺

バス路線

隣の駅

近畿日本鉄道
B 京都線
急行・準急(上りのみ運転)
竹田駅 (B05) - 近鉄丹波橋駅 (B07) - 桃山御陵前駅 (B08)
普通
伏見駅 (B06) - 近鉄丹波橋駅 (B07) - 桃山御陵前駅 (B08)
  • 括弧内は駅番号を示している。

脚注

注釈

  1. ^ 現在の阪急阪神ホールディングス株式会社。京阪本線を開業させた京阪電気鉄道は戦時中の1943年に陸上交通事業調整法により、阪神急行電鉄と合併し京阪神急行電鉄となり、戦後1949年に一部の路線を残して同社から分離し再び京阪電気鉄道として発足している。
  2. ^ 京阪の丹波橋駅にも特急は停車するが、京阪線最優等種別の快速特急(快速特急「洛楽」)は通過する。

出典

  1. ^ a b c d e 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳』 8 関西1、新潮社、2008年、28頁。ISBN 978-4-10-790026-5 
  2. ^ a b c d e f g 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 3号 近畿日本鉄道 2、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月29日、12-13頁。ISBN 978-4-02-340133-4 
  3. ^ a b c d 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、292頁。全国書誌番号:21906373 
  4. ^ 平成19年4月1日から、近鉄主要路線でICカードの利用が可能になります』(pdf)(プレスリリース)近畿日本鉄道、2007年1月30日http://www.kintetsu.jp/news/files/iccard20070130.pdf2016年2月26日閲覧 
  5. ^ “近畿日本鉄道 近鉄丹波橋駅改装”. 交通新聞 (交通新聞社). (2017年7月7日) 
  6. ^ デザインコンセプトは「伏見の酒蔵」 近鉄丹波橋駅をリニューアル』(PDF)(プレスリリース)近畿日本鉄道株式会社/株式会社近鉄リテーリング、2017年6月23日。 オリジナルの2017年7月16日時点におけるアーカイブhttps://megalodon.jp/ref/2017-0716-1115-29/www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/20170623-rw.pdf2017年7月16日閲覧 
  7. ^ a b 駅の情報|近鉄丹波橋”. 近畿日本鉄道. 2021年5月3日閲覧。
  8. ^ a b c 近鉄時刻表2018年3月17日ダイヤ変更号、p.186 - p.205・p.344 - p.362
  9. ^ a b 近鉄時刻表2018年3月17日ダイヤ変更号、p.70 - p.87
  10. ^ 定期券・IC業務取扱駅一覧”. 近畿日本鉄道. 2023年7月18日閲覧。
  11. ^ 大和西大寺駅は奈良線に所属するため同線の駅として計上しているため、橿原線とともにランク外。駅別乗降人員 京都線 - 近畿日本鉄道

関連項目

外部リンク