過食(かしょく、Overeating、食べ過ぎ)とは、臓器が必要とする以上のエネルギーを、生物が過度に摂取すること。体重増加や肥満をまねく。

ビンジ・イーティング
概要
診療科 精神医学心身医学
分類および外部参照情報

またビンジ・イーティング(Binge eating)、ドカ食いむちゃ食いとは無秩序な摂食パターンの一つであり、コントロール不能な摂食エピソードに特徴づけられる。これは摂食障害で一般的であり、それには神経性大食症むちゃ食い障害(過食性障害,ビンジ・イーティング障害)が含まれる。また、食物を多く扱うことから、キッチンイーターとも呼ばれる。ビンジ・イーティングにおいては、当人は限度を超えた量の食物を急速に消費する。ビンジ・イーティングの診断においてはセルフコントロール喪失感が要素となる[1]

リスク
窒息によって死ぬ場合もある[2]
栄養障害 - 一部の栄養素は摂取量によっては害になる。

過食症 編集

ストレスなどにより過食してしまう症状。1959年6月に Albert J. Stunkard 医学博士が著した『Eating patterns and obesity』という論文が初めて報告した[3]。Polyphagiaもしくは hyperphagiaと呼ばれ、ICD-10分類ではR63.2に分類される。

食欲亢進が見られる原因としては、ストレスのほか、糖尿病バセドウ病クライン・レビン症候群[4]など他の病気の症状として現れる場合がある。

脚注 編集

  1. ^ Mitchell, James E.; Michael J. Devlin; Martina de Zwaan; Carol B. Peterson; Scott J. Crow (2007). Binge-Eating Disorder: Clinical Foundations and Treatment. Guilford Press. p. 4. ISBN 1606237578. https://books.google.com.au/books?id=HAMP-fbg0o0C 2016年9月15日閲覧。 
  2. ^ Albala, Ken (2015) (英語). The SAGE Encyclopedia of Food Issues. SAGE Publications. p. 275. ISBN 9781506317304. https://books.google.com/books?id=8_caCAAAQBAJ&pg=PA276 
  3. ^ Stunkard, Albert J. (1959年6月1日). “Eating patterns and obesity” (英語). Psychiatric Quarterly. pp. 284–295. doi:10.1007/BF01575455. 2022年7月8日閲覧。
  4. ^ MACDONALD CRITCHLEY, PERIODIC HYPERSOMNIA AND MEGAPHAGIA IN ADOLESCENT MALES, Brain, Volume 85, Issue 4, December 1962, Pages 627–656, https://doi.org/10.1093/brain/85.4.627

関連項目 編集