郢州(えいしゅう)は、中国にかつて存在した。現在の湖北省鍾祥市一帯に設置された。

魏晋南北朝時代 編集

551年大統17年)、西魏により設置された。

隋代 編集

隋代が成立すると当初は3郡6県を管轄した。583年開皇3年)、唐州遂安郡が廃止され、郢州に統合された。605年大業元年)、基州及び鄀州が廃止され、基州は郢州に統合され、鄀州の楽郷県武山県は郢州に移管された。607年(大業3年)、郡制施行に伴い竟陵郡と改称され、下部に8県を管轄した。隋代の行政区分に関しては下表を参照。

隋代の行政区画変遷
区分 開皇元年 区分 大業3年
郢州 唐州 鄀州 基州 竟陵郡
石城郡 漢東郡 滶川郡 遂安郡 武寧郡 章山郡 上黄郡 長寿県 藍水県
滶川県 漢東県
清騰県 楽郷県
豊郷県 章山県
長寿県 藍水県
滶水県
上蔡県
滶川県
滶陂県
梁安県 楽郷県
武山県
豊郷県 禄麻県