酢酸アミル(さくさんアミル、Amyl acetate)あるいはエタン酸ペンチル、酢酸ペンチルは分子式CH3COO(CH2)4CH3、分子量130.18 g/molのエステルに区分される有機化合物である。バナナリンゴに似た臭いを持ち、酢酸1-ペンタノールとが縮合して生成する化合物である。これとは別に1-ペンタノールの異性体の一つ、あるいはそれらの混合物から製造されたエステルも酢酸アミルと称されることがよくある。消防法による第4類危険物 第2石油類に該当する[1]

酢酸アミル
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識別情報
CAS登録番号 628-63-7
PubChem 12348
EC番号 211-047-3
特性
化学式 C7H14O2
モル質量 130.19 g/mol
外観 無色の液体
匂い バナナ様臭気
密度 .876 g/cm³
融点

-71 °C

沸点

149 °C

有機溶媒一般への溶解度 混和
屈折率 (nD) 1.402
危険性
引火点 23 °C
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

用途 編集

フルーツ系の食品香料として使われることがあるが、酢酸イソアミルの方がより一般的である[2]

関連項目 編集

註・出典 編集

  1. ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)
  2. ^ 『合成香料 化学と商品知識』印藤元一著 2005年増補改訂 化学工業日報社 ISBN 4-87326-460-X