香西駅

香川県高松市香西東町にある四国旅客鉄道の駅

香西駅(こうざいえき)は、香川県高松市香西東町にある、四国旅客鉄道(JR四国)予讃線である[1]駅番号Y01

香西駅
高松方面ホーム(2015年9月、奥が高松方面)
こうざい
Kōzai
Y00 高松 (3.4 km)
(2.7 km) 鬼無 Y02
地図
所在地 香川県高松市香西東町599-2
北緯34度20分27.09秒 東経134度0分34.29秒 / 北緯34.3408583度 東経134.0095250度 / 34.3408583; 134.0095250座標: 北緯34度20分27.09秒 東経134度0分34.29秒 / 北緯34.3408583度 東経134.0095250度 / 34.3408583; 134.0095250
駅番号 Y01
所属事業者 四国旅客鉄道(JR四国)
所属路線 予讃線
キロ程 3.4 km(高松起点)
電報略号 コサ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
569人/日(降車客含まず)
-2019年-
乗降人員
-統計年度-
1,138人/日
-2019年-
開業年月日 1952年昭和27年)1月27日[2]
備考 無人駅[1]自動券売機 有)
テンプレートを表示

香西駅配線図
2 1


STRg STRf
PSTR(R) PSTR(L)
PSTR(R) PSTR(L)
PSTR(R) PSTR(L)
STRg STRf

普通列車以外は通過となるため、瀬戸大橋線系統の列車は停車しない。

歴史 編集

日本国有鉄道(国鉄)時代は仮乗降場同然の扱いで普通列車もほとんどが当駅を通過していた。そのため隣接する高松駅の駅名標では「きなし(こうざい)」と隣駅が2段書きされ、当駅は括弧書きという扱いで表記されているものもあった。それでも、1日1往復しか停車しない八十場駅讃岐府中駅や1往復半だけの讃岐塩屋駅などよりは若干多くの列車が停まっていた。またその頃の当駅は、駅舎どころか上屋もなく、特に高松方面(上り)ホームは整備が行き届いているとは言いがたい状態であった。線路側と反対側の面は、緩やかな斜面で隣接の畑と溶け込み[注釈 1]、その境目にはソテツが数本植えてあるような状態であり、また、ホームの先端も境目が犬走りと同化しているような有様だった[注釈 2]

なお、1967年昭和42年)に端岡駅までの区間が複線化されるまでは、当駅が複線区間の最西端であり、行き違い列車の待ち合わせのため、相当な本数の列車が運転停車していた時期もある[注釈 3]。その後、複線化が西進すると、再びほとんどの列車が通過する駅になってしまった。

JR化直前の電化完成後は停車列車が大幅に増えた。非電化時代の気動車に比べ、機動性の高い電車の導入により生まれた余裕時分を振り向けて、より多くの駅に停車するようにしたためである。

また讃岐鉄道時代に香西仮停車場が1899年明治32年)3月10日[3]より1900年(明治33年)12月[4]まで設置されていた。

年表 編集

駅構造 編集

 
坂出方面ホーム(2015年9月、画像奥が坂出方面)

相対式ホーム2面2線を有する地上駅[1]無人駅である[1]国鉄末期の予讃線電化と前後して、それぞれのホームに設置された上屋と、民営化後に設置された自動券売機小屋が坂出方面ホーム入口脇にある。1996年平成8年)に初めて、自動券売機小屋と券売機[注釈 4] が設置されたのは高松方のホームだった。

かつてホームは2両分の長さしか無く、進行方向後寄り2両のみドアを開閉し、前寄り1 - 2両は締切扱いとされていた。4両分の長さまでホームが延伸される[注釈 5] までは、土讃線阿波池田駅発着の気動車列車はドア締切りが出来ないため、当駅を通過していた。

のりば 編集

のりば 路線 方向 行先
1 予讃線 上り 高松方面
2 下り 多度津観音寺琴平方面

利用状況 編集

1日平均の乗車人員は以下の通り[10]

乗車人員推移
年度 1日平均人数
2008年 443
2009年 435
2010年 446
2011年 442
2012年 457
2013年 473
2014年 474
2015年
2016年
2017年 533
2018年 556
2019年 569

駅周辺 編集

周辺は高松の市街地となっている。国鉄時代の長い間は、当駅に停車する列車が少なかったこともあり、当駅周辺は田畑が広がり数軒の民家が点在するだけであった。その後、産業道路(香川県道176号檀紙鶴市線)が開通した影響もあり、徐々に企業事務所や倉庫の建設、宅地の開発は始まっていたが、マンションや住宅が林立し市街地化したのは、列車の停車本数が飛躍的に増えた2000年代以降のことである。ちなみに、当駅西側に隣接するオレンジハイツ香西は、JR四国傘下のよんてつ不動産最初期の分譲物件の1つである。

隣の駅 編集

四国旅客鉄道(JR四国)
予讃線
快速「マリンライナー」・快速「サンポート
通過
普通
高松駅 (Y00) - 香西駅 (Y01) - (高松貨物ターミナル駅) - 鬼無駅 (Y02)

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ ホーム自体はアスファルト舗装されていた。
  2. ^ 1990年代初め頃、無理に線路を横断しようとした高校生が列車に轢かれる事故が起こったため、上りホーム先端部はブロックで土留めされ、アスファルト舗装され、柵も作られた。その後、畑と隣接している側も整備され、ソテツの木は撤去された。下りホームは道路に面していたため、国鉄時代でも棒ホームの三辺はブロック積みで整備されていた(あと一辺はスロープ。坂出側)。
  3. ^ JR四国20周年の際に発行されたパンフレットには、この当時の当駅の画像が掲載されている。
  4. ^ 無人駅にもかかわらず、入場券の発売機能もあった。
  5. ^ 音楽館のシミュレーターソフトTrain Simulator JR四国1は、ホーム延長工事をしている時期に撮影されたため、延長工事の様子が良く分かる、ある意味貴重な映像である。

出典 編集

  1. ^ a b c d e f 『週刊 JR全駅・全車両基地』 53号 松山駅・伊予西条駅・下灘駅ほか83駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年8月25日、19頁。 
  2. ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、631頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 「仮停車場設置」『官報』1899年3月15日(国立国会図書館デジタル化資料)
  4. ^ 「仮停車場閉鎖」『官報』1900年12月18日(国立国会図書館デジタル化資料)
  5. ^ 「日本国有鉄道公示第11号」『官報』1952年1月22日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  6. ^ 「新香西駅が完成 十九日から開業」『交通新聞』交通協力会、1956年11月19日、2面。
  7. ^ 鉄道ニュース」『信号保安』第11巻第12号、信号保安協会、1956年12月1日、16頁、ISSN 0286-3006“信号場の開設” 
  8. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '95年版』ジェー・アール・アール、1995年7月1日、190頁。ISBN 4-88283-116-3 
  9. ^ JR四国でのICOCAサービス開始日が決定!』(プレスリリース)四国旅客鉄道/西日本旅客鉄道、2014年1月27日。 オリジナルの2014年2月25日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20140225025333/http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/14-01-27/01.htm2020年12月21日閲覧 
  10. ^ 令和2年版 香川県統計年鑑 11.運輸・通信 2021年4月14日閲覧

関連項目 編集

外部リンク 編集