駒場東大前駅

東京都目黒区駒場にある京王電鉄の駅

駒場東大前駅(こまばとうだいまええき)は、東京都目黒区駒場三丁目にある、京王電鉄井の頭線である。井の頭南管区所属[1]駅番号IN03。目黒区最北端の駅。

駒場東大前駅
吉祥寺寄り出口(2005年7月)
こまばとうだいまえ
Komaba-tōdaimae
IN02 神泉 (0.9 km)
(1.0 km) 池ノ上 IN04
地図
所在地 東京都目黒区駒場三丁目9番1号
北緯35度39分31秒 東経139度41分4秒 / 北緯35.65861度 東経139.68444度 / 35.65861; 139.68444座標: 北緯35度39分31秒 東経139度41分4秒 / 北緯35.65861度 東経139.68444度 / 35.65861; 139.68444
駅番号 IN03
所属事業者 京王電鉄
所属路線 井の頭線
キロ程 1.4 km(渋谷起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
[京王 1]31,775人/日
-2022年-
開業年月日 1933年昭和8年)8月1日
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京王電鉄の駅で唯一、目黒区に所在する。

年表 編集

井の頭線で唯一戦後に開業した駅であり、最も新しい駅でもある。

駅構造 編集

島式ホーム1面2線構造である。傾斜地にあるため、吉祥寺寄りは高架ホーム、渋谷寄りは通常の地平ホームとなっている。改札口は、吉祥寺寄りホーム階下の西口と渋谷寄りの路盤上にある東口・東大口の2か所がある。東口は橋上駅舎となっており、2つの出口の内、南側は渋谷方面の道に、北側は東京大学駒場キャンパス方面に出る。

ホームと西口改札との間にエレベーターが設けられている。

トイレは構内には設置されておらず、駅利用者は西口駅前の目黒区公衆便所を利用することになる。京王電鉄全駅の中で自社管理の旅客トイレがない唯一の駅である。

のりば 編集

番線 路線 方向 行先
1   井の頭線 下り 下北沢明大前永福町久我山吉祥寺方面
2 上り 渋谷方面

利用状況 編集

2022年度の1日平均乗降人員31,775人である[京王 1]。平日の朝は付近の学生でごった返している。 開業以来の1日平均乗降人員及び乗車人員の推移は下表の通りである。

年度別1日平均乗降・乗車人員[3]
年度 1日平均
乗降人員[4]
1日平均
乗車人員[5]
出典
1965年(昭和40年) [注釈 1]47,703
1970年(昭和45年) 43,864
1975年(昭和50年) 43,791
1980年(昭和55年) 36,919
1985年(昭和60年) 35,021
1990年(平成02年) 36,261 17,868 [* 1]
1991年(平成03年) 18,238 [* 2]
1992年(平成04年) 18,551 [* 3]
1993年(平成05年) 18,323 [* 4]
1994年(平成06年) 18,367 [* 5]
1995年(平成07年) 37,286 18,445 [* 6]
1996年(平成08年) 18,608 [* 7]
1997年(平成09年) 18,189 [* 8]
1998年(平成10年) 18,008 [* 9]
1999年(平成11年) 17,481 [* 10]
2000年(平成12年) 35,669 17,575 [* 11]
2001年(平成13年) 17,923 [* 12]
2002年(平成14年) 36,282 18,074 [* 13]
2003年(平成15年) 37,443 18,456 [* 14]
2004年(平成16年) 37,390 18,458 [* 15]
2005年(平成17年) 37,606 18,619 [* 16]
2006年(平成18年) 38,110 18,970 [* 17]
2007年(平成19年) 39,017 19,601 [* 18]
2008年(平成20年) 39,927 20,071 [* 19]
2009年(平成21年) 40,411 20,315 [* 20]
2010年(平成22年) 40,024 20,063 [* 21]
2011年(平成23年) 39,297 19,682 [* 22]
2012年(平成24年) 39,119 19,510 [* 23]
2013年(平成25年) 39,813 19,890 [* 24]
2014年(平成26年) 38,878 19,408 [* 25]
2015年(平成27年) 38,767 19,320 [* 26]
2016年(平成28年) 39,101 19,540 [* 27]
2017年(平成29年) 39,417 19,707 [* 28]
2018年(平成30年) 39,099 19,532 [* 29]
2019年(令和元年) 37,851 18,872 [* 30]
2020年(令和02年) 18,480 9,225 [* 31]
2021年(令和03年) [京王 2]24,995
2022年(令和04年) [京王 1]31,775

乗降人員数の推移 編集

東大前駅
  • 1964年度:30,617人(駅統合前最終年度)
  • 1960年度:22,420人
  • 1955年度:14,617人
駒場駅
  • 1964年度:16,407人(駅統合前最終年度)
  • 1960年度:12,621人
  • 1955年度:9,798人

駅周辺 編集

その名の通り、東京大学駒場キャンパスと隣接しており(赤門安田講堂で有名な本郷キャンパスとは場所が異なる[注釈 2])、前記したように線路を挟んで北側一帯はすべて東大の敷地となっている。この他にも、駒場には教育機関が多数集まっている。

周辺は閑静な住宅街である。駅南側を東西に走る通りは、標高が東大キャンパスより低いことから「駒下」と通称される、昔ながらの商店街が続いており、小規模な個人商店が並ぶ。定食屋や弁当屋といった学生を主な対象とする商店も見られる。

2002年バリアフリー対応のために西口の階段横に新たな通路を設け、エレベーターが新設された。しかし、もともと通行量の多かった階段が狭くなったことで、エレベーター設置後も通勤・通学客による混雑と渋滞が慢性化している。

特に朝のラッシュ時間帯は電車を降りてから改札を出るまで5分以上かかる場合もあり、対応策として各学校などが東口に迂回するよう指示したこともある。

その他の施設 編集

歴史 編集

駒場駅東大前駅の統合という由来を持つ。

この2駅間には現在の駒場東大前駅のホームの長さ分程度しか駅間距離がなかった。統合前の痕跡は、(西)駒場駅の跡としては池ノ上駅側(吉祥寺側)の踏切との間にプラットホームの残骸が、東大前駅(一高前駅・東駒場駅)の跡としては神泉駅側(渋谷側)に、駅の現在位置から少し不自然に離れて駅広告看板が現在も残っている。

ギャラリー 編集

隣の駅 編集

京王電鉄
  井の頭線
急行
通過(臨時停車の場合あり)
各駅停車
神泉駅 (IN02) - 駒場東大前駅 (IN03) - 池ノ上駅 (IN04)

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 駅統合年度・当駅の乗降人員最高値年度
  2. ^ 最寄り駅は東京メトロ丸ノ内線都営地下鉄大江戸線本郷三丁目駅もしくは東京メトロ南北線東大前駅

出典 編集

  1. ^ 京王電鉄鉄道営業部管理課「駅管区・乗務区のあらまし」『鉄道ピクトリアル』第64巻第8号(通巻893号)、電気車研究会、2014年8月10日、43頁、ISSN 0040-4047 
  2. ^ 鉄道省監督局「地方鉄道、軌道事業の現況並に異動」『電気協会雑誌』第188号、日本電気協会、1937年8月、附録4頁。(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. ^ 区勢要覧 - 目黒区
  4. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  5. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
東京都統計年鑑
京王電鉄の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 京王電鉄株式会社. “1日の駅別乗降人員”. 2023年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月1日閲覧。
  2. ^ 京王電鉄株式会社. “1日の駅別乗降人員”. 2022年6月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月1日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集