駒沢大学駅

東京都世田谷区上馬にある東急電鉄の駅

駒沢大学駅(こまざわだいがくえき)は、東京都世田谷区上馬四丁目にある、東急電鉄田園都市線である。駅番号DT04駒澤大学と表記が異なるのは「澤」が旧字体であることが一因。

駒沢大学駅
駒沢公園口(2009年5月)
こまざわだいがく
Komazawa-daigaku
DT03 三軒茶屋 (1.5 km)
(1.5 km) 桜新町 DT05
地図
所在地 東京都世田谷区上馬四丁目3番
北緯35度38分0.4秒 東経139度39分42.1秒 / 北緯35.633444度 東経139.661694度 / 35.633444; 139.661694座標: 北緯35度38分0.4秒 東経139度39分42.1秒 / 北緯35.633444度 東経139.661694度 / 35.633444; 139.661694
駅番号 DT04
所属事業者 東急電鉄
所属路線 田園都市線
キロ程 4.8 km(渋谷起点)
駅構造 地下駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
[東急 1]67,494人/日
-2022年-
開業年月日 1977年4月7日[1]
備考 駅カラーは「若葉色」
テンプレートを表示
ホーム(2023年3月)

歴史 編集

成り立ち 編集

当駅は、東急玉川線(軌道線)時代にあった真中(まなか)電停とほぼ同じ位置にある。新玉川線開業に際し、駒澤大学に近い玉川線駒沢電停の位置(国道246号駒沢交差点付近)ではなく、やや渋谷よりの上馬に設置された。また、計画時の仮称は駒沢公園駅であった。

1968年に新玉川線の建設ルートが当初の蛇崩川ルートから、玉川線に沿ったルートに変更された際に発表された図面には、仮称・駒沢公園駅の設置場所は、駒沢電停付近となっていた。

しかし、1969年2月28日に東急が世田谷区交通対策委員会に於いて発表した計画図面では、仮称・駒沢公園駅の設置場所は駒沢電停付近でなく、約500メートル東方の真中電停付近と変更されていた。駒沢電停付近に駅が設けられないことに納得しない地元と駒澤大学は、あくまでも駒沢電停付近に仮称・駒沢公園駅を設置するように要望したものの受け入れられず、事態の収拾を図るために世田谷区長も乗り出したが交渉は頓挫、調停案も不調に終わり、ついに1970年2月に、駒澤大学理事長・地元各商店会会長・各町会長らが原告になり、東京陸運局長を被告にする行政訴訟に発展した。

結局、裁判では原告側の主張は受け入れられず敗訴となり、その後、駅名は「駒沢大学駅」とすること、駒沢方面への地下通路を東急の負担で建設することなどという協定が結ばれて、駒沢大学駅は現在の場所に建設されることが決まった。改札口と駒沢公園口を結ぶ連絡通路(国道246号駒沢大学駅前交差点のすぐ先まで)は、この協定により作られたものである[2]

年表 編集

駅構造 編集

島式ホーム1面2線を有する地下駅。国道246号の地下にある。

改札階とホーム、改札階と東口付近地上との間にはエレベーターが設置されている[7]

駒沢オリンピック公園に因んで、駅カラーは「若葉色」である。ただし、実際に使用されている色は、日本産業規格(JIS)が定めたJIS慣用色名での若葉色()よりも彩度が高く、より緑色に近くなっている。

のりば 編集

番線 路線 方向 行先
1   田園都市線 下り 二子玉川長津田中央林間方面[8]
2 上り 渋谷押上〈スカイツリー前〉春日部方面[9]

利用状況 編集

2022年度の1日平均乗降人員67,494人である[東急 1]

2019年度時点では同線の急行通過駅としては最多の乗降客数を誇っていたが、 COVID-19が流行した2020年度には前年度よりも4割以上減少し、同線の23区内の駅としては最も利用者数が少ない駅となった。2021年度には前年度より乗降人員が2.5割程度増加し、急行通過駅としては桜新町駅に次いで2番目に乗降人員が多い駅、2022年度には急行通過駅として最多乗降客数となった。

近年の1日平均乗降乗車人員の推移は下表の通りである。

年度別1日平均乗降・乗車人員[* 1]
年度 1日平均
乗降人員[* 2]
1日平均
乗車人員[* 3]
出典
[備考 1]1977年(昭和52年) 38,385 19,126 [東京都統計 1]
1978年(昭和53年) 42,695 21,557 [東京都統計 2]
1979年(昭和54年) 47,059 23,582 [東京都統計 3]
1980年(昭和55年) 48,422 25,042 [東京都統計 4]
1981年(昭和56年) 49,244 25,877 [東京都統計 5]
1982年(昭和57年) 50,571 26,579 [東京都統計 6]
1983年(昭和58年) 52,877 27,501 [東京都統計 7]
1984年(昭和59年) 54,286 28,276 [東京都統計 8]
1985年(昭和60年) 55,085 28,818 [東京都統計 9]
1986年(昭和61年) 55,341 29,157 [東京都統計 10]
1987年(昭和62年) 55,822 28,885 [東京都統計 11]
1988年(昭和63年) 57,068 30,321 [東京都統計 12]
1989年(平成元年) 58,960 31,092 [東京都統計 13]
1990年(平成02年) 60,134 32,167 [東京都統計 14]
1991年(平成03年) 62,530 32,330 [東京都統計 15]
1992年(平成04年) 61,738 33,227 [東京都統計 16]
1993年(平成05年) 62,487 33,492 [東京都統計 17]
1994年(平成06年) 63,819 33,620 [東京都統計 18]
1995年(平成07年) 65,398 34,054 [東京都統計 19]
1996年(平成08年) 65,161 33,970 [東京都統計 20]
1997年(平成09年) 65,097 33,836 [東京都統計 21]
1998年(平成10年) 63,853 33,411 [東京都統計 22]
1999年(平成11年) 63,298 33,194 [東京都統計 23]
2000年(平成12年) 63,001 32,989 [東京都統計 24]
2001年(平成13年) 62,724 33,127 [東京都統計 25]
2002年(平成14年) 62,383 32,823 [東京都統計 26]
2003年(平成15年) 62,098 32,626 [東京都統計 27]
2004年(平成16年) 62,708 32,721 [東京都統計 28]
2005年(平成17年) 63,256 33,030 [東京都統計 29]
2006年(平成18年) 65,234 34,041 [東京都統計 30]
2007年(平成19年) 68,722 35,666 [東京都統計 31]
2008年(平成20年) 69,558 35,807 [東京都統計 32]
2009年(平成21年) 70,601 36,198 [東京都統計 33]
2010年(平成22年) 70,814 36,229 [東京都統計 34]
2011年(平成23年) 70,245 35,911 [東京都統計 35]
2012年(平成24年) 72,696 37,136 [東京都統計 36]
2013年(平成25年) 74,329 37,874 [東京都統計 37]
2014年(平成26年) 73,760 37,520 [東京都統計 38]
2015年(平成27年) 77,135 39,189 [東京都統計 39]
2016年(平成28年) 78,217 39,722 [東京都統計 40]
2017年(平成29年) 78,934 40,066 [東京都統計 41]
2018年(平成30年) 80,970 41,077 [東京都統計 42]
2019年(令和元年) [東急 2]80,468 40,798 [東京都統計 43]
2020年(令和02年) [東急 3]44,827
2021年(令和03年) [東急 4]56,268
2022年(令和04年) [東急 1]67,494
備考
  1. ^ 1977年4月7日開業。

駅周辺 編集

官公庁・公共施設 編集

教育機関 編集

  • 大学会館246 - 駒沢大学関連の建物。

病院 編集

郵便局・金融機関 編集

店舗 編集

史跡・自然 編集

交通 編集

バス路線 編集

隣の駅 編集

東急電鉄
  田園都市線
急行
通過
準急・各駅停車
三軒茶屋駅 (DT03) - 駒沢大学駅 (DT04) - 桜新町駅 (DT05)

脚注 編集

  1. ^ 東急の駅、p.144。
  2. ^ 東急電車 新玉川線物語 25-30頁
  3. ^ 目蒲線の運行系統変更による線名変更などを実施 平成12年8月6日(日)から』(PDF)(プレスリリース)東京急行電鉄、2000年3月28日。 オリジナルの2019年10月29日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20191029104951/https://www.tokyu.co.jp/file/000328.pdf2020年5月3日閲覧 
  4. ^ PASMOは3月18日(日)サービスを開始します ー鉄道23事業者、バス31事業者が導入し、順次拡大してまいりますー』(PDF)(プレスリリース)PASMO協議会/パスモ、2006年12月21日。 オリジナルの2020年5月1日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200501075147/https://www.tokyu.co.jp/file/061221_1.pdf2020年5月12日閲覧 
  5. ^ a b 「サステナブルな地下駅」を目指す田園都市線5駅リニューアルプロジェクト 「Green UNDER GROUND」がスタート 〜第1弾として駒沢大学駅リニューアル工事に7月30日着工〜』(PDF)(プレスリリース)東急電鉄、2021年7月30日。 オリジナルの2021年7月30日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210730065133/https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20210730-1.pdf2021年7月30日閲覧 
  6. ^ 東海道新幹線再生アルミと間伐材を活用した内装用ルーバーを共同開発 ~循環型社会の形成に向けたJR東海グループ・大建工業・相模原市の取組み~ - JR東海・大建工業・相模原市・ジェイアール東海商事 2024年3月25日
  7. ^ 不動前駅と駒沢大学、梶ヶ谷、宮前平駅にエレベーターを設置」(PDF)『HOT ほっと TOKYU』第241号、東京急行電鉄、2001年10月1日、2017年1月21日閲覧 
  8. ^ 田園都市線標準時刻表 駒沢大学駅 中央林間方面”. 東急電鉄. 2023年3月19日閲覧。
  9. ^ 田園都市線標準時刻表 駒沢大学駅 渋谷方面”. 東急電鉄. 2023年3月19日閲覧。
  10. ^ 『渋12』は、土曜夜の1本のみ運行。

出典 編集

東急電鉄の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 東急電鉄株式会社. “2022年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
  2. ^ 東急電鉄株式会社. “2019年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
  3. ^ 東急電鉄株式会社. “2020年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
  4. ^ 東急電鉄株式会社. “2021年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
私鉄の統計データ
  1. ^ 世田谷区統計書 - 世田谷区
  2. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  3. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
東京都統計年鑑

参考文献 編集

  • 山本泰史 『東急電車 新玉川線物語』 多摩川新聞社、1996年
  • 宮田道一『東急の駅 今昔・昭和の面影』JTBパブリッシング、2008年9月1日。ISBN 9784533071669 

関連項目 編集

外部リンク 編集