1985年サンマリノグランプリ

1985年サンマリノグランプリは、1985年F1世界選手権の第3戦として、1985年5月5日アウトドローモ・ディーノ・フェラーリで開催された。

サンマリノの旗 1985年サンマリノグランプリ
レース詳細
日程 1985年シーズン第3戦
決勝開催日 5月5日
開催地 アウトドローモ・ディーノ・フェラーリ
イタリア エミリア=ロマーニャイモラ
コース長 5.040km
レース距離 60周(302.400km)
決勝日天候 晴(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1'27.327
ファステストラップ
ドライバー イタリアの旗 ミケーレ・アルボレート
タイム 1'30.961
決勝順位
優勝
2位
3位

概要 編集

スタート直後にエリオ・デ・アンジェリスポールポジションからスタートしたアイルトン・セナの直後につけ、ロータスの2台がレース序盤をリードしたが、ほどなくアンジェリスはミケーレ・アルボレートアラン・プロストに抜かれた。

プロストはアルボレートに抑えられていたが、アルボレートにトラブルが発生すると2位に上がり、セナを追い上げた。

トップを争ったセナとプロストは終盤には燃料をセーブするためにペースを落とした。その2台を追い上げてきたステファン・ヨハンソンはプロストを抜いて2位に上がると、間もなくセナが燃料切れでストップした。3周を残して地元のフェラーリがトップに立ったが、翌周にはそのフェラーリも燃料切れでストップした。

プロストはほぼスローダウンし、通常よりも10秒以上も遅いラップでゴールにたどり着くと、そこで燃料を完全に使い果たした。

レース後の車検で、プロスト車が最低重量規定を2キロ下回っていたことが判明し、トップでゴールしたプロストは失格となった。

プロストが失格し、ヨハンソンとセナが燃料切れでストップしたことで、残り3周の時点で4位を走行していたアンジェリスが最終的に勝利を獲得した。2位にはアロウズのティエリー・ブーツェンが入った。ブーツェンのアロウズはまさに計時ライン上で燃料切れにより停止したが、タイミングセンサーを取り付けたノーズ部分はどうにか計時ラインを超えていた。

結果 編集

予選 編集

順位 No. ドライバー コンストラクタ 1回目 2回目
1 12   アイルトン・セナ ロータスルノー 1'27.589 1'27.327
2 6   ケケ・ロズベルグ ウィリアムズホンダ 1'28.347 1'27.354 +0.027
3 11   エリオ・デ・アンジェリス ロータスルノー 1'30.325 1'27.852 +0.525
4 27   ミケーレ・アルボレート フェラーリ 1'27.871 1'30.637 +0.544
5 18   ティエリー・ブーツェン アロウズBMW 1'28.829 1'27.918 +0.591
6 2   アラン・プロスト マクラーレンTAG 1'28.604 1'28.099 +0.772
7 5   ナイジェル・マンセル ウィリアムズホンダ 1'29.756 1'28.202 +0.875
8 1   ニキ・ラウダ マクラーレンTAG 1'29.413 1'28.399 +1.072
9 7   ネルソン・ピケ ブラバムBMW 1'29.427 1'28.489 +1.162
10 17   ゲルハルト・ベルガー アロウズBMW 1'28.697 1'29.654 +1.370
11 15   パトリック・タンベイ ルノー 1'30.201 1'29.102 +1.775
12 23   エディ・チーバー アルファロメオ 1'30.605 1'29.259 +1.932
13 25   アンドレア・デ・チェザリス リジェルノー 1'30.339 1'29.406 +2.079
14 16   デレック・ワーウィック ルノー 1'30.440 1'29.466 +2.139
15 28   ステファン・ヨハンソン フェラーリ 1'30.240 1'29.806 +2.479
16 26   ジャック・ラフィット リジェルノー 1'31.625 1'30.982 +3.655
17 30   ジョナサン・パーマー ザクスピード 2'30.990 1'31.028 +3.701
18 22   リカルド・パトレーゼ アルファロメオ 1'31.388 1'31.108 +3.781
19 29   ピエルルイジ・マルティニ ミナルディモトーリ・モデルニ 1'32.770 1'48.391 +5.443
20 8   フランソワ・エスノー ブラバムBMW 1'33.142 1'33.160 +5.815
21 10   フィリップ・アリオー RAMハート 1'34.201 2'05.041 +6.874
22 24   ピエルカルロ・ギンザーニ オゼッラアルファロメオ 1'34.974 1'34.209 +6.882
23 9   マンフレート・ヴィンケルホック RAMハート 1'34.936 1'34.579 +7.252
24 4   ステファン・ベロフ ティレルコスワース 1'35.774 1'35.653 +8.326
25 3   マーティン・ブランドル ティレルコスワース 1'36.397 1'36.661 +9.070
26 21   マウロ・バルディ スピリットハート 1'36.922 1'38.235 +9.595

決勝 編集

順位 No. ドライバー コンストラクタ 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 11   エリオ・デ・アンジェリス ロータスルノー 60 1:34'35.955 3 9
2 18   ティエリー・ブーツェン アロウズBMW 59 1周遅れ 5 6
3 15   パトリック・タンベイ ルノー 59 1周遅れ 11 4
4 1   ニキ・ラウダ マクラーレンTAG 59 1周遅れ 8 3
5 5   ナイジェル・マンセル ウィリアムズホンダ 58 2周遅れ 7 2
6 28   ステファン・ヨハンソン フェラーリ 57 燃料切れ 15 1
7 12   アイルトン・セナ ロータスルノー 57 燃料切れ 1  
8 7   ネルソン・ピケ ブラバムBMW 57 燃料切れ 9  
9 3   マーティン・ブランドル ティレルコスワース 56 4周遅れ 25  
10 16   デレック・ワーウィック ルノー 56 4周遅れ 14  
Ret 23   エディ・チーバー アルファロメオ 50 エンジン 12  
NC 24   ピエルカルロ・ギンザーニ オゼッラアルファロメオ 46 規定周回数不足 22  
Ret 27   ミケーレ・アルボレート フェラーリ 29 電気系 4  
Ret 9   マンフレート・ヴィンケルホック RAMハート 27 エンジン 23  
Ret 10   フィリップ・アリオー RAMハート 24 エンジン 21  
Ret 6   ケケ・ロズベルグ ウィリアムズホンダ 23 ブレーキ 2  
Ret 26   ジャック・ラフィット リジェルノー 22 ターボ 16  
Ret 29   ピエルルイジ・マルティニ ミナルディモトーリ・モデルニ 14 ターボ 19  
Ret 25   アンドレア・デ・チェザリス リジェルノー 11 スピン 13  
Ret 21   マウロ・バルディ スピリットハート 9 電気系 26  
Ret 8   フランソワ・エスノー ブラバムBMW 5 エンジン 20  
Ret 4   ステファン・ベロフ ティレルコスワース 5 エンジン 24  
Ret 17   ゲルハルト・ベルガー アロウズBMW 4 エンジン 10  
Ret 22   リカルド・パトレーゼ アルファロメオ 4 エンジン 18  
DNS 30   ジョナサン・パーマー ザクスピード 0 出走せず 17  
DSQ 2   アラン・プロスト マクラーレンTAG 60 失格 6  
  • No.2は最低重量規定を下回る車重により失格。
  • 予選、決勝順位は、The Official Formula 1 website”. 2014年2月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月2日閲覧。およびAUTOCOURSE 1985-86[1]より。

記録 編集

  • 最終グランプリ優勝:エリオ・デ・アンジェリス
  • 最終グランプリ(ドライバー):マウロ・バルディ
  • 最終グランプリ(チーム):スピリット

脚注 編集

  1. ^ Hamilton, Maurice (ed.) (1985). AUTOCOURSE 1985-86. Hazleton Publishing. pp. pp.234-235. ISBN 0-905138-38-4 

関連項目 編集

前戦
1985年ポルトガルグランプリ
FIA F1世界選手権
1985年シーズン
次戦
1985年モナコグランプリ
前回開催
1984年サンマリノグランプリ
  サンマリノグランプリ 次回開催
1986年サンマリノグランプリ