2000年のJリーグ ディビジョン1

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この項目では、2000年シーズンのJリーグ ディビジョン1(J1)について述べる。

Jリーグ ディビジョン1
シーズン 2000
優勝 鹿島アントラーズ
降格 京都パープルサンガ
川崎フロンターレ
アジア選手権出場 鹿島アントラーズ
試合数 240
ゴール数 712 (1試合平均2.97)
得点王 中山雅史磐田・20得点)
最大差勝利ホーム試合
市原 6-1 京都(1st第1節・3月11日)
最大差勝利アウェー試合
市原 1-6 神戸(1st第3節・3月25日)
最多得点試合
市原 6-1 京都(1st第1節・3月11日)
C大阪 5-2 V川崎(1st第3節・3月25日)
市原 1-6 神戸(1st第3節・3月25日)
京都 3-4 福岡(1st第10節・5月3日)
磐田 3-4 広島(1st第13節・5月17日)
川崎 4-3 C大阪(2nd第12節・11月11日)
市原 4-3 福岡(2nd第13節・11月18日)
最多観客動員
50,399人 - 鹿島 vs
(2nd第15節・11月26日)
最少観客動員
2,738人 - 神戸 vs V川崎
(1st第7節・4月15日)
平均観客動員 11,065人
1999
2001

概要 編集

2部制となって2年目のJ1。

2000年シーズンのJ1のクラブ 編集

2000年シーズンのJ1のクラブは以下の通り。この内川崎フロンターレFC東京が前シーズンJ2からの昇格クラブである。

※前年成績=特記事項がないクラブは1999年のJ1の前後期通算順位を記載
チーム名 監督 所在
都道府県
ホームスタジアム 前年成績
鹿島アントラーズ   トニーニョ・セレーゾ 茨城県 茨城県立カシマサッカースタジアム 9位
ジェフユナイテッド市原   ニコラエ・ザムフィール 千葉県 市原臨海競技場 13位
柏レイソル   西野朗 日立柏サッカー場 3位
FC東京   大熊清 東京都 駒沢オリンピック公園陸上競技場  J2 2位
ヴェルディ川崎   張外龍 神奈川県 等々力陸上競技場 7位
川崎フロンターレ   ゼッカ  J2 1位
横浜F・マリノス   オズワルド・アルディレス 横浜国際総合競技場
三ツ沢公園球技場
5位
清水エスパルス   スティーブ・ペリマン 静岡県 清水市日本平運動公園球技場 2位
ジュビロ磐田   ハジェヴスキー ジュビロ磐田サッカースタジアム 1位
名古屋グランパスエイト   ジョアン・カルロス 愛知県 名古屋市瑞穂公園陸上競技場 4位
京都パープルサンガ   加茂周 京都府 京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場 12位
ガンバ大阪   早野宏史 大阪府 万博記念競技場 11位
セレッソ大阪   副島博志 長居スタジアム 6位
ヴィッセル神戸   川勝良一 兵庫県 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 10位
サンフレッチェ広島   エディ・トムソン 広島県 広島ビッグアーチ 8位
アビスパ福岡   オマール・ピッコリ 福岡県 博多の森球技場 14位

レギュレーションの変更点 編集

レギュレーションに変更はない。

2000年シーズンのJ1のスケジュール 編集

3月11日に1stステージが開幕、5月27日に閉幕した。約1ヶ月の中断期間を経て6月24日に2ndステージが開幕し、11月26日に閉幕した(ともに全15節)。途中、シドニーオリンピックおよびAFCアジアカップ2000のため、8月19日の2ndステージ第10節から11月8日の同11節まで、2か月を超える中断期間がとられた。

リーグ概要 編集

1stステージでは、終盤にかけて横浜FMとC大阪の両チームがマッチレースの様相を見せ、第14節の直接対決でC大阪が横浜FMに勝利して首位に立つが、最終節C大阪はホームで川崎に敗れ、アウェーで市原に勝利した横浜FMが優勝。J2からの昇格組の2チームのうち、FC東京は1stステージで開幕から3連勝、2ndステージでも開幕5連勝するなどの快進撃を見せ「東京旋風」と呼ばれるなど話題を作る[1] 一方、川崎は選手・監督の大幅な入れ替えが裏目に出て、残留争いに巻き込まれるという対照的な結果になった。

2ndステージでは、前年からやや調子を落としていた鹿島が復調し、1stステージからの好調を維持する柏にG大阪を加えた三つどもえの様相となるが、終盤G大阪は第12節の柏との直接対決で敗れると以後勝利がなく(1分2敗)優勝争いから脱落。最終節で首位鹿島と2位柏の直接対決で雌雄を決することとなった。国立競技場(鹿島ホーム)で行われた試合は5万を超える観衆を集め、スコアレスドローで鹿島が優勝を手にした。下位では市原が失速し、残留争いに関わることになったが、結局1stステージの後れを取り戻せなかった川崎と京都が降格することとなった。

1stステージと2ndステージで大きく順位が入れ替わった結果、年間の最多勝ち点は1stステージ4位・2ndステージ2位の柏、2番目は1stステージ5位・2ndステージ3位の磐田となったが、レギュレーションにより年間成績はステージ優勝の横浜FM・鹿島に次ぐ3位・4位に留まった。年間勝ち点1位のクラブがリーグ優勝を逃した例はこれまで多数あったが、チャンピオンシップへの出場も逃したのはこれが史上初のケースであった。このことがのちにチャンピオンシップの存廃にかかわる問題、更には2015年から導入されたポストシーズンのレギュレーション検討にも影響を及ぼすことになる(当該項参照)。

なお、FC東京は東京スタジアムが建設中の段階であったので、登録上の本拠地は駒沢オリンピック公園陸上競技場とした上で、国立競技場を主たる本拠とした(駒沢はキャパシティーはJ1規定を満たすが、ナイター設備がないため。前年J2在籍中に使用した国立西が丘サッカー場江戸川区陸上競技場はいずれもJ1開催スペックに適合しないためJリーグナビスコカップでの使用に留めた)。

順位表 編集

1stステージ 編集

開催期間:3月11日 - 5月27日

チーム 延勝
1 横浜F・マリノス (A) 15 10 0 0 5 32 21 +11 30
2 セレッソ大阪 15 9 1 0 5 34 25 +9 29
3 清水エスパルス 15 8 2 0 5 21 17 +4 28
4 柏レイソル 15 6 4 0 5 25 22 +3 26
5 ジュビロ磐田 15 7 2 0 6 32 25 +7 25
6 FC東京 15 7 1 0 7 24 22 +2 23
7 ヴィッセル神戸 15 7 0 1 7 21 17 +4 22
8 鹿島アントラーズ 15 6 2 0 7 20 17 +3 22
9 ヴェルディ川崎 15 5 2 1 7 26 23 +3 20
10 サンフレッチェ広島 15 4 3 1 7 17 15 +2 19
11 ジェフユナイテッド市原 15 6 0 1 8 22 22 0 19
12 名古屋グランパスエイト 15 4 3 1 7 17 18 −1 19
13 ガンバ大阪 15 5 0 2 8 20 23 −3 17
14 アビスパ福岡 15 3 3 0 9 19 28 −9 15
15 川崎フロンターレ 15 2 1 2 10 14 29 −15 10
16 京都パープルサンガ 15 2 0 1 12 16 36 −20 7

最終更新は2000年5月27日の試合終了時
出典: J.League Data Site
順位の決定基準: 1. 勝点; 2. 得失点差; 3. 得点数.

 

2ndステージ 編集

開催期間:6月24日 - 11月26日

チーム 延勝
1 鹿島アントラーズ (A) 15 9 1 4 1 28 10 +18 33
2 柏レイソル 15 9 2 1 3 23 10 +13 32
3 ジュビロ磐田 15 10 0 0 5 35 17 +18 30
4 ガンバ大阪 15 8 2 0 5 27 20 +7 28
5 横浜F・マリノス 15 7 1 1 6 24 24 0 24
6 アビスパ福岡 15 6 1 2 6 22 20 +2 22
7 名古屋グランパスエイト 15 7 0 1 7 25 27 −2 22
8 FC東京 15 5 2 1 7 23 19 +4 20
9 セレッソ大阪 15 5 2 0 8 20 24 −4 19
10 ヴェルディ川崎 15 5 0 3 7 20 21 −1 18
11 サンフレッチェ広島 15 5 1 1 8 23 25 −2 18
12 京都パープルサンガ 15 5 1 1 8 23 30 −7 18
13 清水エスパルス 15 2 3 2 8 13 19 −6 14
14 ヴィッセル神戸 15 3 1 0 11 19 32 −13 11
15 川崎フロンターレ 15 1 3 2 9 12 27 −15 11
16 ジェフユナイテッド市原 15 2 1 1 11 15 27 −12 9

最終更新は2000年11月26日の試合終了時
出典: J.League Data Site
順位の決定基準: 1. 勝点; 2. 得失点差; 3. 得点数.

年間総合順位 編集

上位2チームの順位はJリーグチャンピオンシップの結果により確定する。

チーム 延勝 出場権または降格
1or2 鹿島アントラーズ (A) 30 15 3 4 8 48 27 +21 55 チャンピオンシップの出場権を獲得 
1or2 横浜F・マリノス (A) 30 17 1 1 11 56 45 +11 54
3 柏レイソル 30 15 6 1 8 48 32 +16 58
4 ジュビロ磐田 30 17 2 0 11 67 42 +25 55
5 セレッソ大阪 30 14 3 0 13 54 49 +5 48
6 ガンバ大阪 30 13 2 2 13 47 43 +4 45
7 FC東京 30 12 3 1 14 47 41 +6 43
8 清水エスパルス 30 10 5 2 13 34 36 −2 42
9 名古屋グランパスエイト 30 11 3 2 14 42 45 −3 41
10 ヴェルディ川崎 30 10 2 4 14 46 44 +2 38
11 サンフレッチェ広島 30 9 4 2 15 40 40 0 37
12 アビスパ福岡 30 9 4 2 15 41 48 −7 37
13 ヴィッセル神戸 30 10 1 1 18 40 49 −9 33
14 ジェフユナイテッド市原 30 8 1 2 19 37 49 −12 28
15 京都パープルサンガ (R) 30 7 1 2 20 39 66 −27 25 J2 2001へ降格 
16 川崎フロンターレ (R) 30 3 4 4 19 26 56 −30 21

最終更新は2000年11月26日の試合終了時
出典: J.League Data Site
順位の決定基準: 1. 勝点; 2. 得失点差; 3. 得点数.

チャンピオンシップ 編集

Jリーグチャンピオンシップ(J1リーグ)についてはサントリーが冠スポンサーとなり、サントリー・チャンピオンシップの名称で開催された。

ホーム・アンド・アウェーの2回戦制(1stステージの勝者が第1戦ホーム)で争われる。この年から決着方法が変更になり、第一戦の延長戦が廃止され、2試合の合計ゴールが同じなら第二戦の後にVゴール方式の延長戦→PK戦により勝敗を決定することとなった。




2試合合計3-0で、鹿島アントラーズが2年ぶり3度目の優勝を飾った[2]

テレビ中継

得点ランキング 編集

順位 選手 得点
1   中山雅史(磐田) 20
2   北嶋秀朗(柏) 18
3   ツゥット(FC東京) 17
  柳想鐵(横浜FM)
  三浦知良(京都)
6   キム・ヒョンソク(V川崎) 16
7   森島寛晃(C大阪) 15
  西澤明訓(C大阪)
9   バロン(市原) 13
  アマラオ(FC東京)

出典 編集

  1. ^ クラブ情報”. FC東京. 2015年4月4日閲覧。
  2. ^ Jリーグニュース vol.68”. 日本プロサッカーリーグ (2000年12月22日). 2013年12月7日閲覧。