2017年イタリアグランプリ

2017年イタリアグランプリ2017 Italian Grand Prix)は、2017年のF1世界選手権第13戦として、2017年9月3日モンツァ・サーキットで開催された。

イタリアの旗 2017年イタリアグランプリ
レース詳細
日程 2017年シーズン第13戦
決勝開催日 9月3日
開催地 モンツァ・サーキット
イタリアの旗 イタリア モンツァ
コース長 5.793km
レース距離 53周(306.720km)
決勝日天候 晴(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:35.554
ファステストラップ
ドライバー オーストラリアの旗 ダニエル・リカルド
タイム 1:23.361(Lap 49)
決勝順位
優勝
2位
3位

正式名称は「FORMULA 1 GRAN PREMIO HEINEKEN D'ITALIA 2017」。

レース前 編集

このレースでピレリが供給するドライタイヤのコンパウンドは、ミディアム、ソフト、スーパーソフトの3種類[1]

ホンダは、マクラーレンフェルナンド・アロンソに新スペックのパワーユニットを投入。これにより、アロンソはグリッド降格ペナルティを受ける[2]

フリー走行 編集

開催日時は現地時間 (UTC+2、以下同じ)。

1回目 編集

2017年9月1日 10:00

2回目 編集

2017年9月1日 14:00

3回目 編集

2017年9月2日 11:00

予選 編集

2017年9月2日 14:00

大雨のためQ1が2時間半中断したがルイス・ハミルトンは終始速さを見せ、通算でミハエル・シューマッハを上回り単独1位となる69回目のポールポジションを獲得した。

経過 編集

結果 編集

Pos. No. ドライバー コンストラクター Q1 Q2 Q3 Grid
1 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 1:36.009 1:34.660 1:35.554 1
2 33   マックス・フェルスタッペン レッドブル-タグ・ホイヤー 1:37.344 1:36.113 1:36.702 13 1
3 3   ダニエル・リカルド レッドブル-タグ・ホイヤー 1:38.304 1:37.313 1:36.841 16 2
4 18   ランス・ストロール ウィリアムズ-メルセデス 1:37.653 1:37.002 1:37.032 2
5 31   エステバン・オコン フォース・インディア-メルセデス 1:38.775 1:37.580 1:37.719 3
6 77   バルテリ・ボッタス メルセデス 1:35.716 1:35.396 1:37.833 4
7 7   キミ・ライコネン フェラーリ 1:38.235 1:37.031 1:37.987 5
8 5   セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:37.198 1:36.223 1:38.064 6
9 19   フェリペ・マッサ ウィリアムズ-メルセデス 1:38.338 1:37.456 1:38.251 7
10 2   ストフェル・バンドーン マクラーレン-ホンダ 1:38.767 1:37.471 1:39.157 18 3
11 11   セルジオ・ペレス フォース・インディア-メルセデス 1:38.511 1:37.582 10 4
12 27   ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:39.242 1:38.059 14 5
13 14   フェルナンド・アロンソ マクラーレン-ホンダ 1:39.134 1:38.202 19 6
14 26   ダニール・クビアト トロ・ロッソ 1:39.183 1:38.245 8
15 55   カルロス・サインツ トロ・ロッソ 1:39.788 1:38.526 15 7
16 20   ケビン・マグヌッセン ハース-フェラーリ 1:40.489 9
17 30   ジョリオン・パーマー ルノー 1:40.646 17 8
18 9   マーカス・エリクソン ザウバー-フェラーリ 1:41.732 11
19 94   パスカル・ウェーレイン ザウバー-フェラーリ 1:41.875 12
107% time: 1:42.416
20 8   ロマン・グロージャン ハース-フェラーリ 1:43.355 20 9
ソース[3][4]
追記
  • ^1 - フェルスタッペンは以下のペナルティにより合計20グリッド降格となった
    • FP1で4基を超えるパワーユニット交換(5基目のエンジンとMGU-H)を行ったため15グリッド[5]
    • FP3で4基を超えるパワーユニット交換(5基目のターボチャージャー)を行ったため5グリッド[6]
  • ^2 - リカルドは以下のペナルティにより合計25グリッド降格となった
    • FP1で4基を超えるパワーユニット交換(6基目のMGU-H、5基目のエンジンとターボチャージャー)を行ったため20グリッド[7]
    • FP3で6戦以内のギアボックス交換を行ったため5グリッド[8]
  • ^3 - バンドーンは予選後に4基を超えるパワーユニット交換(10基目のターボチャージャーとMGU-H、7基目のエンジンとMGU-K)を行ったため25グリッド降格[9]
  • ^4 - ペレスは予選後に6戦以内のギアボックス交換を行ったため5グリッド降格[10]
  • ^5 - ヒュルケンベルグはFP3で4基を超えるパワーユニット交換(5基目のMGU-H)を行ったため10グリッド降格[11]
  • ^6 - アロンソはFP1で4基を超えるパワーユニット交換(9基目のターボチャージャーとMGU-H、7基目のエンジンとMGU-K、6基目のバッテリー、5基目の電子制御装置)を行ったため35グリッド降格[12]
  • ^7 - サインツはFP1で4基を超えるパワーユニット交換(5基目のMGU-H)を行ったため10グリッド降格[13]
  • ^8 - パーマーはFP3で4基を超えるパワーユニット交換(5基目のターボチャージャーとMGU-H)を行ったため15グリッド降格[14]
  • ^9 - グロージャンは107%ルールをクリアできなかったが、スチュワードの判断により最後尾スタートで決勝出走が許可された。予選後に6戦以内のギアボックス交換のため5グリッド降格となったが、最後尾グリッドのため変更なし[15][16]

決勝 編集

2017年9月3日 14:00

ルイス・ハミルトンポール・トゥ・ウィンで連勝して今シーズン6勝目。3位に終わったセバスチャン・ベッテルを抜いてドライバーズランキングトップに浮上した。メルセデスは今シーズン3回目のワン・ツー・フィニッシュ

展開 編集

気温24度、路面温度36度、晴天のドライコンディションで行われた[17]

 

予選終了後にもストフェル・バンドーンがパワーユニットを、セルジオ・ペレスロマン・グロージャンがギアボックスを交換してグリッド降格(グロージャンは最後尾のため変動なし)となり、グリッド降格は9人にのぼった。

スタートでエステバン・オコンランス・ストロールを抜き2位に上がり、キミ・ライコネンバルテリ・ボッタスを一度は抜くも、最終コーナーのパラボリカでボッタスが抜き返した。ボッタスは3周目にストロール、4周目にオコンを抜いて2位に上がり、メルセデスの1-2体制となる。ベッテルは3周目にライコネン、8周目にオコンを抜いて3位に上がる。マックス・フェルスタッペンフェリペ・マッサのインに飛び込むが接触し、右フロントタイヤがパンクしてピットインを余儀なくされる。

タイヤ交換で上位3台の順位は変わらず。37周目まで引っ張ったダニエル・リカルドがスーパーソフトに交換してライコネンを猛追、41周目にライコネンを抜いて4位に上がり、ベッテルにも接近するが、ベッテルもペースを上げて応戦した。

ハミルトンは独走でトップを守り優勝、2位にボッタスが続き、メルセデスの1-2となった。ベッテルは3位を守ったが、3ポイント差でドライバーズランキングトップの座をハミルトンに明け渡した。バンドーンは33周目にパワーを失いリタイア、フェルナンド・アロンソは次戦のギアボックス交換を考慮して51周目にリタイアした(17位完走扱い)。

結果 編集

Pos. No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア Grid Pts.
1 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 53 1:15:32.312 1 25
2 77   バルテリ・ボッタス メルセデス 53 +4.471 4 18
3 5   セバスチャン・ベッテル フェラーリ 53 +36.317 6 15
4 3   ダニエル・リカルド レッドブル-タグ・ホイヤー 53 +40.335 16 12
5 7   キミ・ライコネン フェラーリ 53 +1:00.082 5 10
6 31   エステバン・オコン フォース・インディア-メルセデス 53 +1:11.528 3 8
7 18   ランス・ストロール ウィリアムズ-メルセデス 53 +1:14.156 2 6
8 19   フェリペ・マッサ ウィリアムズ-メルセデス 53 +1:14.834 7 4
9 11   セルジオ・ペレス フォース・インディア-メルセデス 53 +1:15.276 10 2
10 33   マックス・フェルスタッペン レッドブル-タグ・ホイヤー 52 +1 Lap 13 1
11 20   ケビン・マグヌッセン ハース-フェラーリ 52 +1 Lap 9
12 26   ダニール・クビアト トロ・ロッソ 52 +1 Lap 8
13 27   ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 52 +1 Lap 14
14 55   カルロス・サインツ トロ・ロッソ 52 +1 Lap 15
15 8   ロマン・グロージャン ハース-フェラーリ 52 +1 Lap 20
16 94   パスカル・ウェーレイン ザウバー-フェラーリ 51 +2 Laps 12
17 14   フェルナンド・アロンソ マクラーレン-ホンダ 50 クラッチ 19
18 9   マーカス・エリクソン ザウバー-フェラーリ 49 サスペンション 11
Ret 2   ストフェル・バンドーン マクラーレン-ホンダ 33 電気系統 18
Ret 30   ジョリオン・パーマー ルノー 29 トランスミッション 1 17
ソース[18]
ファステストラップ[19]
ラップリーダー[20]
追記
  • 印はリタイアだが、90%以上の距離を走行したため規定により完走扱い。
  • ^1 - パーマーはターン5でアロンソをオーバーテイクする際、シケインを通過せずにポジションを戻さなかったため、5秒のタイムペナルティとペナルティポイント1点(合計6点)が科された[21][22]

第13戦終了時点のランキング 編集

  • :ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。

脚注 編集

  1. ^ 2017年 F1イタリアGP:各ドライバーのタイヤ選択”. F1-Gate.com (2017年8月29日). 2017年9月2日閲覧。
  2. ^ ホンダF1、イタリアにアップグレード版“スペック3.7”を投入。アロンソがグリッド最後方からのスタートへ”. AUTOSPORTweb (2017年9月1日). 2017年9月2日閲覧。
  3. ^ FORMULA 1 GRAN PREMIO HEINEKEN D'ITALIA 2017 - QUALIFYING”. The Official F1 Website (2017年9月2日). 2017年9月3日閲覧。
  4. ^ Official Starting Grid”. FIA (2017年9月3日). 2017年9月3日閲覧。
  5. ^ Stewards Decision Doc15 - M.Verstappen”. FIA (2017年9月1日). 2017年9月3日閲覧。
  6. ^ Stewards Decision Doc30 - M.Verstappen”. FIA (2017年9月2日). 2017年9月3日閲覧。
  7. ^ Stewards Decision Doc14 - D.Ricciardo”. FIA (2017年9月1日). 2017年9月3日閲覧。
  8. ^ Stewards Decision Doc26 - D.Ricciardo”. FIA (2017年9月2日). 2017年9月3日閲覧。
  9. ^ Stewards Decision Doc39 - S.Vandoorne”. FIA (2017年9月3日). 2017年9月3日閲覧。
  10. ^ Stewards Decision Doc42 - S.Perez”. FIA (2017年9月3日). 2017年9月3日閲覧。
  11. ^ Stewards Decision Doc28 - N.Hulkenberg”. FIA (2017年9月2日). 2017年9月3日閲覧。
  12. ^ Stewards Decision Doc13 - F.Alonso”. FIA (2017年9月1日). 2017年9月3日閲覧。
  13. ^ Stewards Decision Doc12 - C.Sainz”. FIA (2017年9月1日). 2017年9月3日閲覧。
  14. ^ Stewards Decision Doc29 - J.Palmer”. FIA (2017年9月2日). 2017年9月3日閲覧。
  15. ^ Stewards Decision Doc34 - R.Grosjean”. FIA (2017年9月2日). 2017年9月3日閲覧。
  16. ^ Stewards Decision Doc40 - R.Grosjean”. FIA (2017年9月3日). 2017年9月3日閲覧。
  17. ^ F1イタリアGP決勝:フェラーリの地元でハミルトンが圧勝、ホンダPUは再びパワーを失う”. AUTOSPORTweb (2017年9月3日). 2017年9月4日閲覧。
  18. ^ FORMULA 1 GRAN PREMIO HEINEKEN D'ITALIA 2017 - RACE RESULT”. The Official F1 Website (2017年9月3日). 2017年9月4日閲覧。
  19. ^ FORMULA 1 GRAN PREMIO HEINEKEN D'ITALIA 2017 - FASTEST LAPS”. The Official F1 Website (2017年9月3日). 2017年9月4日閲覧。
  20. ^ Lap Chart”. FIA (2017年9月3日). 2017年9月4日閲覧。
  21. ^ アロンソ、FIAの対応に不満「彼らはビールを飲んでいたのかも」”. motorsport.com (2017年9月3日). 2017年9月4日閲覧。
  22. ^ Stewards Decision Doc 46 - J.Palmer”. FIA (2017年9月3日). 2017年9月4日閲覧。
前戦
2017年ベルギーグランプリ
FIA F1世界選手権
2017年シーズン
次戦
2017年シンガポールグランプリ
前回開催
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