361度

スポーツ用品製造企業

361度361度国際(361どこくさい、中国語: 三六一度國際有限公司英語: 361 Degrees International Limited香港証券取引所SEHK1361)は、中華人民共和国福建省晋江市を拠点とするスポーツ用品メーカーで、そのブランド「361°(スリーシックスティワン)[1]」は、近年の中国で急速に知名度を上げているスポーツ用品専門ブランドのひとつである。

三六一度國際有限公司
種類
株式会社
業種 スポーツウェア、スポーツ器具
設立 2003年
本社 中華人民共和国の旗 中華人民共和国福建省泉州市晋江市
主要人物
丁辉煌、丁伍号
製品 運動靴、スポーツウェア、スポーツ器具、部品
ウェブサイト www.361sport.com
香港のタクシーに据えられた、361度の広告。
361度
各種表記
繁体字 三六一度國際有限公司
簡体字 三六一度国际有限公司
拼音 Sānliùyī dù guójì yǒuxiàn gōngsī
発音: サンリウイードゥーグオジー=ヨウシアンゴンシー
英文 361 Degrees International Limited
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スローガンは「: 多一度热爱」。

歴史 編集

361°の前身企業は、1994年に設立された別克(福建)鞋業有限公司であり、2003年に社名を三六一度(福建)有限公司と改め、更に、2005年に三六一度(中国)有限公司となって、雑誌『フォーブス』中国語版(『福布斯』)によって中国で最も成長が見込まれる企業100社のひとつに選ばれた。

2009年6月30日、361度國際有限公司は、香港証券取引所に上場し、傘下に三六一度(中国)有限公司、三六一度(福建)体育用品有限公司、三六一度(廈門)工貿有限公司を収める形となった。

2012年9月28日、三六一度實業有限公司を通し、5383.56万元を投じて湾仔香港コンベンション・アンド・エキシビション・センターのオフィス棟(灣仔會展廣場辦公大樓)の16階9室、1平方フィート当たり2.21万元、床面積2436平方フィートを購入した。

2013年10月30日、361度とフィンランドのスポーツ用品メーカーワン・ウェイ・スポーツ (One Way Sport) と組み、共同経営するスポーツのブランド「中蘭體育品牌」を設立した。このブランドは、361度傘下の361度投資とワン・ウェイ・スポーツが、それぞれ株式の70%と30%を保有している[2]

361度は、2010年広州アジア大会で公式スポンサーとなったのに引き続き、2014年仁川アジア大会でも1500万ドル以上を拠出してプレステージパートナーとなり、運営スタッフやボランティアら2万人以上のユニフォームを供給するなどして注目された[3]。361度が仁川アジア大会に提供したユニフォーム類は29万点に及んだともされている[4]。また、2014年には南京ユースオリンピックの衣料スポンサーにもなっていた[5]

2014年の報道によれば、361度は中国国内に7800店以上の店舗を構えているとされ[3]、特に中小都市に店舗配置の重点がおかれているという[5]

同年10月22日、361度は2016年夏季オリンピックリオ・デ・ジャネイロオリンピックリオ・デ・ジャネイロパラリンピックの公式ユニフォームのサプライヤーとなることが発表された。

脚注 編集

  1. ^ アメリカ、ヨーロッパでシェアを伸ばす『361°』(スリーシックスティワン)ブランド、シューズの日本市場での独占販売権の取得について。”. ゼット株式会社 (2020年3月3日). 2023年9月30日閲覧。
  2. ^ 川瀬憲司 (2013年12月6日). “フィンランド社と提携、中国の361度、スポーツ用品販売。”. 日経MJ(流通新聞): p. 7  - 日経テレコンにて閲覧
  3. ^ a b アジア大会スタッフ2万人の胸に「361°」、仁川を占領した中国の服(1)”. 中央日報 (2014年9月17日). 2014年12月5日閲覧。
  4. ^ アジア大会スタッフ2万人の胸に「361°」、仁川を占領した中国の服(2)”. 中央日報 (2014年9月17日). 2014年12月5日閲覧。
  5. ^ a b 大谷篤 (2014年11月19日). “361度国際(香港)― 増益見通しで大幅高(アジア注目銘柄)”. 日本経済新聞・朝刊: p. 9  - 日経テレコンにて閲覧