ABC諸島

ベネズエラ沖合いのカリブ海に浮かぶオランダ領の3つの島、アルバ(Aruba)、ボネール(Bonaire)、キュラソー(Curaçao)の総称

ABC諸島オランダ語: ABC-eilanden Nl-ABC-eilanden.ogg 発音[ヘルプ/ファイル])は、ベネズエラ沖合いのカリブ海に浮かぶオランダ王国領の3つの島、アルバAruba)、ボネールBonaire)、キュラソーCuraçao)の総称[1]。それぞれの頭文字をとっている。

ABC諸島の位置。西から順に、アルバ、キュラソー、ボネールが並ぶ

概要 編集

3つの島は西からアルバ、キュラソー、ボネールの順で並んでいる。小アンティル諸島の一部を構成するリーワード・アンティル諸島の西部にあたり、東側にはベネズエラ連邦保護領の島々が連なっている。

いずれも17世紀にオランダ植民地となった島である。カリブ海地域のオランダ領の島はリーワード諸島の3島がある(SSS諸島と総称される)が、キュラソー島ウィレムスタッドはSSS諸島も含めたカリブ海地域のオランダ領の首府として栄えた。

1954年、自治領「オランダ領アンティル」が結成され、首府はウィレムスタッドに置かれた。1986年にはアルバが離脱し、単独の自治領となった。残る地域でも分離の要求が出るようになり、2010年にオランダ領アンティルが解体された。

ABC諸島に含まれる島のうち、アルバとキュラソーはそれぞれ単独の自治領(オランダ王国構成国で、オランダ本国と同格)である。ボネールはオランダ本国に編入され、その特別自治体という位置づけになっている(BES諸島参照)。

脚注・出典 編集

  1. ^ 野生動物保護「大使」になった鳥『朝日新聞GLOBE』221号(2019年9月)15面。