B'z The Best "ULTRA Pleasure"

B'zの公認オールタイム・ベストアルバム
B'z > 作品リスト > B'z The Best "ULTRA Pleasure"

B'z The Best "ULTRA Pleasure"』(ビーズ・ザ・ベスト・ウルトラ・プレジャー)は、日本ロックユニットB'zベスト・アルバムである。

B'z The Best "ULTRA Pleasure"
B'zベスト・アルバム
リリース
ジャンル
時間
レーベル VERMILLION RECORDS
プロデュース 松本孝弘
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン[1]
  • 2008年6月度月間1位(オリコン)
  • 2008年度年間7位(オリコン)
  • 2012年度年間73位(mora
  • 2013年度年間37位(mora)
  • 2014年度年間93位(mora)
  • ゴールドディスク
  • ミリオン(日本レコード協会
  • ゴールド(着うたフル「BAD COMMUNICATION -ULTRA Pleasure Style-」、日本レコード協会)[2]
  • B'z アルバム 年表
    • B'z The Best "ULTRA Pleasure"
    • (2008年)
    テンプレートを表示

    概要 編集

    B'zデビュー20周年を記念する2枚組ベスト・アルバム[3]。B'zとしては非公式ベスト・アルバム『Flash Back -B'z Early Special Titles-』以来約11年ぶりの2枚組ベスト・アルバムとなるが、公式ベスト・アルバムとしては初となる[注釈 1]

    本作には"2CD+DVD版"と"2CD版"が存在しており、DVDには、過去のライブ映像が収録されている。また30曲のうち、「BAD COMMUNICATION」はULTRA Pleasure Styleとして、「Pleasure'91 〜人生の快楽〜」は2008年バージョンとして新録された音源で収録している[3]。曲順は「Pleasure 2008 〜人生の快楽〜」以外はリリース順で収録されている。

    本アルバム収録に伴い、ほとんどの過去の曲がリマスタリングされ、音質が向上しているものもある。

    当初は“初回限定版のみにDVDが付く”と発表されていたが、通年購入できるように変更された。また、店舗によっては購入者ごとに1回くじ引きができ、ステッカーやタオル、クリアファイル等の賞品を貰うことができた。

    このCDの発売を記念して、東京都渋谷区にB'zのストリートボード、フラッグ、壁面看板が期間限定で展示された。

    発売時期がLIVE-GYMと重なったためか、4月に発売されたシングル『BURN -フメツノフェイス-』と同様に、CMを除くテレビ出演などプロモーション活動は行われなかった。

    2008年12月9日に、ジャケットやレーベルを変更した10万枚限定のウィンターギフトパッケージが、『B'z The Best "ULTRA Treasure"』と共に再発売された[4]。この分の売上も本体の売上に加わり、12月22日付のオリコンチャートでは15位に再浮上した[5]

    チャート成績・受賞歴 編集

    • 本作で通算アルバム1位獲得数を22作とし、松任谷由実の21作を抜いて歴代単独1位となった[1]
    • 7週連続でオリコン週間チャートTOP10入りを果たした。これは『B'z The Best "Pleasure"』以来約10年ぶりとなる。
    • 6月19日付で出荷枚数100万枚を突破を記録し、20周年にして20作目のミリオンを獲得[6]。なお、本作がB'zのCD作品でミリオンを達成した最後の作品となっている。
    • 第23回日本ゴールドディスクでザ・ベスト10アルバム(邦楽部門)を受賞[7]

    収録曲 編集

    The First RUN
    全作詞: 稲葉浩志、全作曲: 松本孝弘。
    #タイトル作詞作曲・編曲編曲時間
    1.BAD COMMUNICATION -ULTRA Pleasure Style-」稲葉浩志松本孝弘 
    2.BE THERE稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・明石昌夫
    3.Easy Come, Easy Go!稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・明石昌夫
    4.LADY NAVIGATION稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・明石昌夫
    5.ALONE稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・明石昌夫
    6.ZERO稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・明石昌夫
    7.いつかのメリークリスマス稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・明石昌夫
    8.愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・明石昌夫
    9.裸足の女神稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・明石昌夫
    10.ねがい稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・稲葉浩志
    11.love me, I love you稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・池田大介
    12.LOVE PHANTOM稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・池田大介
    13.ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・稲葉浩志・池田大介
    14.Calling稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・稲葉浩志・徳永暁人・池田大介
    15.さまよえる蒼い弾丸稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・稲葉浩志
    合計時間:
    The Second RUN
    全作詞: 稲葉浩志、全作曲: 松本孝弘。
    #タイトル作詞作曲・編曲編曲時間
    1.HOME稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・稲葉浩志
    2.ギリギリchop稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・稲葉浩志
    3.今夜月の見える丘に稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・稲葉浩志
    4.juice稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・稲葉浩志
    5.ultra soul稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・稲葉浩志・徳永暁人
    6.熱き鼓動の果て稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・稲葉浩志・徳永暁人
    7.IT'S SHOWTIME!!稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・稲葉浩志・徳永暁人
    8.BANZAI稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・稲葉浩志・池田大介
    9.愛のバクダン稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・稲葉浩志・徳永暁人
    10.OCEAN稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・稲葉浩志・徳永暁人・池田大介
    11.衝動稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・稲葉浩志・徳永暁人
    12.SPLASH!稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・稲葉浩志・徳永暁人
    13.永遠の翼稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・稲葉浩志・徳永暁人
    14.SUPER LOVE SONG稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・稲葉浩志・徳永暁人・寺地秀行
    15.Pleasure 2008 〜人生の快楽〜稲葉浩志松本孝弘 
    合計時間:
    Premium Live DVD(2CD+DVD版のみ)
    #タイトル作詞作曲・編曲
    1.愛しい人よGood Night...(B'z LIVE-GYM Pleasure '92 “TIME”)  
    2.もう一度キスしたかった(B'z LIVE-GYM '93 “RUN”)  
    3.おでかけしましょ(B'z LIVE-GYM '94 “THE 9TH BLUES -Part1-”)  
    4.「love me, I love you」(B'z LIVE-GYM '96 “Spirit LOOSE”)  
    5.「BAD COMMUNICATION」(B'z LIVE-GYM Pleasure '97 “FIREBALL”)  
    6.「Calling」(B'z LIVE-GYM '98 “SURVIVE”)  
    7.「LOVE PHANTOM」(B'z LIVE-GYM Pleasure 2000 “juice”)  
    8.GOLD(B'z LIVE-GYM 2001 “ELEVEN”)  
    9.Don't Leave Me(B'z LIVE-GYM 2003 “BIG MACHINE”)  
    10.「さまよえる蒼い弾丸」(B'z LIVE-GYM 2005 “CIRCLE OF ROCK”)  

    楽曲解説 編集

    The First RUN 編集

    1. BAD COMMUNICATION -ULTRA Pleasure Style-
      1stミニ・アルバム『BAD COMMUNICATION』表題曲の新録バージョン[8]
      ハードロック調にアレンジされており、ギターソロのフレーズが大幅に変更されている。冒頭のセリフは原曲のものをサンプリングして使用している。原曲から一部カットされている箇所があるため、演奏時間は6分19秒とオリジナルよりも約1分短い。
    2. BE THERE
      4thシングル。このアルバムでは最も過去の音源。
    3. Easy Come, Easy Go!
      6thシングル。
    4. LADY NAVIGATION
      8thシングル。
    5. ALONE
      9thシングル。
    6. ZERO
      11thシングル。
    7. いつかのメリークリスマス
      4thミニ・アルバム『FRIENDS』収録曲。
    8. 愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない
      12thシングル。
    9. 裸足の女神
      13thシングル。
    10. ねがい
      16thシングル。
    11. love me, I love you
      17thシングル。
    12. LOVE PHANTOM
      18thシングル。
    13. ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜
      19thシングル『ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜/MOVE』1st beat。
    14. Calling
      22ndシングル。
    15. さまよえる蒼い弾丸
      24thシングル。

    The Second RUN 編集

    1. HOME
      25thシングル。
    2. ギリギリchop
      26thシングル。
    3. 今夜月の見える丘に
      27thシングル。
    4. juice
      29thシングル。
    5. ultra soul
      31stシングル。
    6. 熱き鼓動の果て
      33rdシングル。
    7. IT'S SHOWTIME!!
      34thシングル。
    8. BANZAI
      36thシングル。
    9. 愛のバクダン
      38thシングル。
    10. OCEAN
      39thシングル。
    11. 衝動
      40thシングル。シングルバージョンはアルバム初収録。
    12. SPLASH!
      42ndシングル。
    13. 永遠の翼
      43rdシングル。
    14. SUPER LOVE SONG
      44thシングル。このアルバムでは最も新しい音源(新録の2曲を除く)である。
    15. Pleasure 2008 〜人生の快楽〜
      8thシングル『LADY NAVIGATION』の2nd beat「Pleasure'91 〜人生の快楽〜」の新録バージョン[8]。CDに収録されているPleasureシリーズの楽曲では3曲目にあたる[注釈 2]
      シンセサイザーの使用部分が大幅に変更され、ギターの音も太くなっている箇所がある。また歴代のPleasureシリーズ同様、2番の歌詞が変更されているが、この他にラストのサビの一部コーラスの歌詞も変更されている。また、プロ野球福岡ソフトバンクホークスの投手又吉克樹が登場曲として使用している。

    Premium Live DVD(2CD+DVD版のみ) 編集

    2008年時点で映像作品化されていなかったライブツアーから各ツアー1曲ずつ収録。元々は2008年12月に発売されたDVD『B'z LIVE-GYM Hidden Pleasure 〜Typhoon No.20〜』の候補曲として用意されていたが、構成の都合により未収録となった映像をまとめたもの[9]

    1. 愛しい人よGood Night... [B'z LIVE-GYM Pleasure '92 “TIME”] (横浜アリーナ/1992.8.20)
      フルバージョンでの映像化は本作が初。ピアノとボーカルで始まり、2コーラス目からバンドが参加するアレンジで披露[10]
    2. もう一度キスしたかった [B'z LIVE-GYM '93 “RUN”] (国立代々木競技場 第一体育館/1993.6.17)
    3. おでかけしましょ [B'z LIVE-GYM '94 “THE 9TH BLUES -Part1-”] (横浜アリーナ/1994.7.1)
      映像化は本作が初。
    4. love me, I love you [B'z LIVE-GYM '96 “Spirit LOOSE”] (国立代々木競技場 第一体育館/1996.5.22)
    5. BAD COMMUNICATION [B'z LIVE-GYM Pleasure '97 “FIREBALL”] (東京ドーム/1997.3.23)
      途中まで『LOOSE』に収録の「BAD COMMUNICATION (000-18)」のアレンジで演奏される[11]
    6. Calling [B'z LIVE-GYM '98 “SURVIVE”] (大阪城ホール/1998.6.2)
    7. LOVE PHANTOM [B'z LIVE-GYM Pleasure 2000 “juice”] (千葉マリンスタジアム/2000.8.9)
      千葉地方では雷雨が発生しており、映像でも演奏の最中に落雷が確認できる。この落雷によりスタッフに怪我人が出たことから、通常のjuiceツアーでは「LOVE PHANTOM」の後7曲演奏するところ、この後MCを挟んで2曲(アンコールラストの「juice」および「ギリギリchop」)だけ演奏すると伝え、ライブを短縮し終了している[12]
    8. GOLD [B'z LIVE-GYM 2001 “ELEVEN”] (西武ドーム/2001.7.15)
      映像化は本作が初。2013年に発売された映像作品『B'z LIVE-GYM 2001 -ELEVEN-』収録テイクでは、カメラアングルやカット割り等が変更されている。
    9. Don't Leave Me [B'z LIVE-GYM 2003 “BIG MACHINE”] (東京ドーム/2003.12.27)
    10. さまよえる蒼い弾丸 [B'z LIVE-GYM 2005 “CIRCLE OF ROCK”] (幕張メッセ・イベントホール/2005.7.7)
      ホール・アリーナツアーでのみ演奏され、続くドームツアーからはセットリストから外されたため、2013年に発売された映像作品『B'z LIVE-GYM 2005 -CIRCLE OF ROCK-』(大阪ドーム公演を収録)には本曲は未収録となっている。
      ちなみに、同ツアーで演奏され映像化されていない楽曲は「Sanctuary」のみである。

    参加ミュージシャン 編集

    脚注 編集

    注釈 編集

    1. ^ オリジナル・アルバムを含めると『The 7th Blues』以来約14年ぶり
    2. ^ 2曲目は『B'z The Best "Treasure"』収録の「Pleasure'98 〜人生の快楽〜」。

    出典 編集

    1. ^ a b “B’zがアルバム1位獲得数22作で歴代単独首位、主要6部門完全制覇の金字塔”. ORICON NEWS (オリコン株式会社). (2008年6月24日). https://www.oricon.co.jp/news/55724/full/ 2021年12月15日閲覧。 
    2. ^ GOLD DISC 2012年1月度」『The Record』第628号、日本レコード協会、2012年3月、14頁。 
    3. ^ a b “B'z、結成20周年記念“ウルトラ”ベスト発売決定”. livedoor ニュース (LINE). (2008年4月22日). https://news.livedoor.com/article/detail/3608328/ 2019年11月16日閲覧。 
    4. ^ “B'z、超ベストにクリスマスバージョン登場”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2008年11月5日). https://www.barks.jp/news/?id=1000044641 2019年11月16日閲覧。 
    5. ^ オリコン週間 アルバムランキング 2008年12月08日〜2008年12月14日 11〜20位”. ORICON NEWS. オリコン (2008年12月22日). 2019年11月23日閲覧。
    6. ^ “B'z、20周年で通算20枚目のミリオン、総計7777万枚のゾロ目?”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2008年6月20日). https://www.barks.jp/news/?id=1000041030 2019年11月16日閲覧。 
    7. ^ THE JAPAN GOLD DISC AWARD|THE GOLD DISC”. 日本レコード協会 (2009年). 2019年11月16日閲覧。
    8. ^ a b “B’z、20周年の歴史をたどる“超ベスト”2作品を連続リリース”. ORICON NEWS (オリコン株式会社). (2008年4月22日). https://www.oricon.co.jp/news/53961/full/ 2021年11月3日閲覧。 
    9. ^ ファンクラブ会報「be with vol.80」
    10. ^ Bz_Officialのツイート(1588093643071819781)
    11. ^ Bz_Officialのツイート(1595341439915130881)
    12. ^ <B'z LIVE-GYM Pleasure 2000“juice”>@嵐の千葉マリンスタジアム緊急レポート”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク株式会社 (2000年8月10日). 2015年7月7日閲覧。

    外部リンク 編集