BMTウェスト・エンド線

地下鉄路線

BMTウェスト・エンド線(BMT West End Line)はブルックリン区ボロー・パーク、ニュー・ユトレヒト、バス・ビーチおよびコニ―アイランドを走るニューヨーク市地下鉄Bディビジョンの路線である。D系統が終日全線を運行している。中央に急行線が敷かれた3線の路線で、急行停車駅も3駅あるが、現在は急行の定期列車は運行されていない。

BMTウェスト・エンド線
BMT West End Line
D系統が終日全線を走行する。
概要
種別 高速鉄道
系統 ニューヨーク市地下鉄
起終点 9番街駅
コニー・アイランド-スティルウェル・アベニュー駅
駅数 13駅
運営
開業 1916年–1918年
所有者 ニューヨーク市
運営者 ニューヨークシティ・トランジット・オーソリティ
路線構造 高架線(9番街駅のみ掘割)
路線諸元
路線数 3線–6線
軌間 4 ft 8+12 in (1,435 mm)
電化 直流 600V 第三軌条方式
路線図
BMTウェスト・エンド線
9番街駅
(下層階は廃駅)
フォート・ハミルトン・パークウェイ駅
50丁目駅
55丁目駅
62丁目駅
71丁目駅
79丁目駅
18番街駅
20番街駅
ベイ・パークウェイ駅
25番街駅
ベイ50丁目駅
コニー・アイランド-スティルウェル・アベニュー駅
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開業前には地上をウェスト・エンド地上線英語版が走っており、これを高架化したのが本線である。ニュー・ユトレヒト・アベニュー線と呼ばれることもあった。

歴史 編集

ウェスト・エンド線は元々はコニーアイランドへの地上路線で、ブルックリン・バス・アンド・コニー・アイランド鉄道英語版(BB&CI)の路線であった[1]デュアル・コントラクツ英語版時代の1913年にニュー・ユトレヒト・アベニュー、86丁目、スティルウェル・アベニューの上を通り62丁目駅に至る高架線が建設され、1916年6月25日に開業した[2][3]。その後、1917年7月21日にコニー・アイランド駅まで全通した。BB&CIが持っていた地上線の路線運行権は維持され、各駅停車で路面電車の運行が行われた。

運行パターン 編集

 
86丁目の上を通る高架線(ベイ・パークウェイ駅
 
BMTトリプレックスに描かれた路線標記
運行系統 時間帯 走行区間
  終日 全線

マイルポストの表記 編集

ウェスト・エンド線はBMT Dであるが、運行系統のD系統とは何の関係もない。

駅一覧 編集

地区   駅名 停車列車 運行系統 開業 乗換・備考
BMT4番街線から分岐 (D  )
急行線 始点(定期列車なし)
BMTカルバー線との連絡線(定期列車なし)
36丁目-38丁目車両基地との連絡線(緩行線から分岐)
サンセット・パーク 9番街駅 全列車 D   1916年6月24日 旧BMTカルバー線との乗換駅
ボロー・パーク フォート・ハミルトン・パークウェイ駅 各駅停車 D   1916年6月24日
50丁目駅 各駅停車 D   1916年6月24日
55丁目駅 各駅停車 D   1916年6月24日
ベンソンハースト 62丁目駅 全列車 D   1916年9月15日 ニュー・ユトレヒト・アベニュー駅BMTシー・ビーチ線 (N  W  )に乗り換え
71丁目駅 各駅停車 D   1916年9月15日
79丁目駅 各駅停車 D   1916年9月15日
18番街駅 各駅停車 D   1916年9月15日
20番街駅 各駅停車 D   1916年12月29日
  ペイ・パークウェイ駅 全列車 D   1916年12月29日
25番街駅 各駅停車 D   1916年12月29日
コニーアイランド車両基地への連絡線
グレーブセンド ベイ50丁目駅 各駅停車 D   1917年12月21日
コニーアイランド車両基地への連絡線
急行線 終点
コニーアイランド   コニー・アイランド-スティルウェル・アベニュー駅 全列車 D   1918年12月23日 BMTブライトン線 (Q  )
INDカルバー線 (F   <F> )
BMTシー・ビーチ線 (N  )

ポップカルチャーにて 編集

ウェスト・エンド線は数々の映画やテレビドラマに登場している。

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集