ComicStudio(コミックスタジオ)は、株式会社セルシス漫画原稿制作ソフトで同社の登録商標。略称はコミスタ。

ComicStudio
開発元 セルシス
初版 1.0 / 2001年8月10日 (22年前) (2001-08-10)[1]
最新版
対応OS OS XWindows
種別 Bitmap graphics editor
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト ComicStudio.net
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概要 編集

ネームペン入れスクリーントーン貼り、セリフやふきだしの入力など、漫画制作の工程をすべてデジタル環境で再現できるのが特徴。フォントやスクリーントーンなどのプラグインも豊富にある。ペンタブレットを使って作業を進めることが多い。

「ComicStudio Ver.3.0 EX」では、ジャギーから元のイメージを再構築し、ラスター画像解像度を高める「SHD(スーパー・ハイデンシティ)テクノロジー」、写真や画像データを線画とトーンに自動変換する「2DLTレンダリング機能」、3Dモデリングデータを読み込み、線画とトーンに自動変換する「3DLTレンダリング機能」などがある。第19回デジタルコンテンツグランプリ経済産業大臣賞受賞。

バージョン1からバージョン3までは立て続けにバージョンアップが図られ、幾度か大胆な機能強化や仕様変更がおこなわれた。2007年には初のユーザーによるクローズドベータテストを行い、9月28日にWindows版バージョン4を発売。Macintosh版は2008年9月26日の発売であった。

また2005年12月には、ComicStudio 3.0が北米でManga Studioの名で発売された(販売元はイーフロンティアのアメリカ法人)。

2012年5月31日にはComicStudioとIllustStudioの後継ソフトCLIP STUDIO PAINT PROが発売され、12月20日には漫画向けの機能を強化した上位グレード版のCLIP STUDIO PAINT EXも発売された。日本国外では北米とヨーロッパにおいて、2012年12月6日Manga Studio 5Manga Studio EX 5として発売された。

ComicStudioの販売は2015年6月30日に終了した。サポートは販売終了以降も当面継続される(販売終了後にリリースするOSへは動作確認のみで、不具合発生時のアップデートはされない)[2]

製品の種類 編集

  • ComicStudio EX ハイエンドモデル。ComicStudioシリーズに搭載されている機能が、原則全て利用できる。
  • ComicStudio PRO スタンダードモデル。プロユースにも対応すべく大半の機能をカバーしているが、EXと比べて一部の機能が制限されている。
  • ComicStudio DEBUT エントリーモデル。デジタル漫画初心者向け。必要最小限の機能を備えた廉価版モデル。
  • ComicStudio Aqua Ver.1.0シリーズ対応モデル(販売終了)。
  • ComicStudio On-de-Manga 印刷・製本対応モデル(販売終了)。
  • ComicStudio Mini タブレットバンドルモデルで、単体では販売されていない。
    機能的には「DEBUT」と「PRO」の中間に相当するグレードであり、基本性能は「PRO」に近いがトーン素材データや保存形式、入出力・ネットワークその他の機能が大幅に制限されており、印刷に至っては透かしが入り通常の印刷すらできない。即ち「Mini」はJPEG形式によるWebコミックに用途を限定したソフトであり、紙媒体仕様においては体験版扱いであると考えることができる(JPEG画像にして印刷することもできるが、解像度が粗いため印刷には向いていない)。
    なお、本製品から「PRO」、「EX」へのバージョンアップも可能であるが、バンドル版によるサービス品としての販売を前提としているため差額は「DEBUT」からのそれより僅かに高く設定されている。

リリース履歴 編集

ComicStudioを使用している漫画家(五十音順) 編集

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集