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編集の競合について解説します。主に編集の競合ページが表示された場合の見方と解決法です。

編集の競合は、以下のような時に起こります。

  • Aが「このページを編集」をクリック。
  • Bが同じページの「このページを編集」をクリック。
  • Aが編集を終え、「ページを保存」をクリック。ページ内容は、Aが保存したものになります。
  • Bが編集を終え、「ページを保存」をクリック。Bには、編集の競合ページが表示されます。

編集の競合ページのレイアウト 編集

ページの上部には、Aの書いた部分を含む、既に保存された記事全体の編集内容が表示されます。

ページの下部には、Bが投稿しようとした編集内容が表示されます。こちらでは、もし一部分だけを編集していれば、その部分が表示されます。

ページの中央には、二つの文章の差分が表示されます(Bが部分の編集機能を使っていた場合にはあまり役に立つとはいえませんが)。

2人のユーザーが別の節を編集していた場合など、別の箇所の編集が競合した場合には、diff3によって自動で編集が統合され競合は起こりません。

編集の競合の解決 編集

もしBが小さな変更しかしておらず、Aが大規模な変更をしていたならば、Bは、Aが書いた記事に対して自分の編集内容を入れ直せばよいでしょう。Bは「編集の競合」と要約欄に書くことで、Aや他者に、そうせざるをえなかったのだと通知するかもしれません。そうすることによって、Aは、Bの統合内容が正しいかどうか見直すことができます。

もしBが大規模な変更をして、Aが小さな変更しかしていないならば、Bは自分の書いた記事を元に書き直せばよいでしょう。ページ下部の文章を上部の文章にコピーし(もしAがセクション編集機能を使っていたなら、該当するセクションの部分だけコピーし)、要約欄に適当な言葉(例: 編集の競合により、統合予定)を記入するというのも一つの選択肢です。こうすれば、Bはページの履歴を見てAの変更内容を確認し、Bの書いた記事に統合し直すことができます。

もしAとBが共に大規模な変更をしていたら、事情は複雑になります。AとBは、できるだけのことをする必要があります。たとえば、AとBが同時に同じ主題の大きな節を追加しようとしたときは、Bは、とりあえず自分の書いた記事を投稿し、二人で二つの版を見比べてどちらの版がよいか決めるのが良いかもしれません。

Bは、Aの記事の上に自分の記事を投稿したまま放っておいてはいけません。ここで皆さんを信用するならば、ときどきミスすることもありえますし、新規参加者は、編集の競合ウィンドウを理解していないかもしれません。しかし、Bは日常的に編集の競合を無視しては「いけません」。Bが怠けて、Aの記事を上書きしたまま放置するのは、絶対に受け入れられません。投稿者は、差分機能を使って互いの投稿を二重にチェックすることをお勧めします。

理論上起こりうる編集の競合 編集

記事のソースをテキストエディタにコピーし、いろいろと変更を加え(再構成する、新しい内容を追加するなど)、そして、出来上がってからウィキペディアへ一気にペーストする人もいます。もし誰かがペーストする前に小さな変更をしていたとすると、ペーストすることで、これらの変更が消されてしまうことがあります(このとき「編集の競合」ページは表示されません)。こうした方法で編集している人は、誰か他の人の変更内容を気づかずに吹き飛ばしていないかどうかについて、差分をチェックするようにしてください。

ミス 編集

Bも人間ですから、統合プロセスではときどきミスが起こるでしょう。そして、このことによって、Aが行った変更のいくつかは誤って元に戻されてしまうことになるかもしれません。理論上の編集の競合は、いつもすぐに見つかるとは限りません。時には、Bが、Aの改善内容は有用でないと思うような、もっともな理由があるのかもしれません。こうした場合、AとBは、すれちがいを友好的に解決することが望まれます。

もしAが小さな変更を行って、Bがそれをうっかり破棄してしまった場合、Aは自分の書いた記事に戻しては「いけません」。自分の小さな改善を守りたい、あるいは、Bの不注意を懲らしめたいという思いから、Bの行った大規模な改善をAが破棄することは、絶対に受け入れられません。もしそのページが、続けて、たとえばCやDによって編集されていた場合、このことは特に重要です。

こうした状況では、Aにとって最も良いアプローチは、Bの記事に対して、自分の小さな改善内容を回復し、Bの大規模な改善はそのままにしておくことです。要約欄にそうしなければならなかったことを指摘するのも良いでしょう。例: 「Bさんが誤って削除したリンクを回復」。そしてBは、過ちをAに詫び、Bの改善内容を回復したことに感謝するほうがよいでしょう。

Bが過ちを繰り返すようなら、AはBの会話ページで、やさしい言葉遣いでこのページのことを教え、今後はもう少し注意してもらえるようにお願いするのが最も良い方法です。新規参加者の場合、編集の競合を解決する方法を理解していないかもしれないので、このことは特に重要です(常連であっても、時には友好的な注意喚起が必要かもしれません)。  関連項目: エチケットウィキ愛

revert(元の版に戻す) 編集

以前の版を保存するとき(つまり、revert するとき)や、それを基に書いた新しい記事(修正版)を保存するとき、編集の競合の警告・予防システムは作動しません。よって、その間に行われた新しい編集内容は、意図せず元に戻されることになります。参考: Help:以前の版にページを戻す方法。この問題を避けるには、古い版のエディット・ボックスから文章をコピーし、最新版のエディット・ボックスにペーストすることです。これは、ある意味で「隠れた編集の競合」を引き起こします。つまり、あなたがそうすることによって、気づかずに他人の編集を上書きしてしまうかもしれません。以前の版に戻すときは、編集の競合を通じて投稿した後と同様に、いつも差分を確認するほうが賢明です。できれば、revert 合戦を避けるようにしてください。

予防 編集

編集の競合は、イライラしますし時間の無駄ですから、あまり頻繁にそれを引き起こさないよう、編集の習慣を変えるのもよいでしょう。たとえば、更新されていないページに載っているような最近更新されていないページを、もっと編集するようにするなどしてみましょう。

編集の競合を避ける他の方法としては、頻繁に小さな変更を行うのではなく、一度に大規模な編集をすることです。このことによって、あなたは編集の競合になる可能性が高くなりますが、あなたが原因で他の人が編集の競合になる可能性が低くなります。「プレビューを実行」ボタンを使うのも便利です。

大規模な編集を行う時は、あらかじめメモ帳などのテキストエディタで文章を作成し、コピー&ペーストで編集ページに貼り付けすると効果的です。

またあらかじめ{{現在編集中}}を貼り付けておき、事前に編集の自粛を呼びかける方法もあります。

2列で編集の競合を表示 編集

2列で編集の競合を表示」は、2017年5月より、日本語版ウィキペディアでベータ版機能としてテスト中の新機能です。

2017年5月15日のお知らせにて告知され、日本語版の解説ページも用意されています(画像は英語のままです)。