LAHATは、イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(IAI)社が開発した対戦車ミサイル

IAI LAHAT
LAHATの4連装発射機
種類 対戦車ミサイル
製造国 イスラエルの旗 イスラエル
性能諸元
ミサイル直径 10.5cm
ミサイル全長 97.5cm
ミサイル全幅 28.5cm
ミサイル重量 13.5kg
弾頭 タンデムHEAT弾頭
射程 6km(公式値)
推進方式 固体燃料ロケット
誘導方式 セミアクティブ・レーザー・ホーミング(SALH)
飛翔速度 280m/s
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概要 編集

弾体が小型軽量で、ロイヤル・オードナンス L7など105mm口径戦車砲から発射可能である特徴を持つ(スペーサーの装着により120mm砲でも発射可能)。誘導方式はセミアクティブ・レーザー・ホーミング(SALH)方式で、レーザー目標指示装置から目標に照射されたレーザーを探知・追尾する。発射した車輌以外のレーザー照準装置からの誘導も可能。弾頭タンデム式成形炸薬弾となっており、均質圧延鋼装甲(RHA)換算で800mm厚の貫通能力を持つ。信管の起爆モードを切り替える事で、対戦車ヘリコプターやソフトスキン(ジープトラックなどの非装甲車両)に対しても有効である。

同国の国産主力戦車メルカバの最新型Mk 4には標準で運用能力が備えられている他、レーザー照準装置と弾頭データ入力装置を増設する事で105mm・120mm砲を装備する他の戦車でも運用可能である。また、専用の4連装発射機も用意されており、全弾装備状態でも75kgと軽量であるため、あらゆる車両やヘリコプターなどでの搭載・運用が可能である。こうした汎用性の高さを売りに世界各国へ活発なセールスを行っており、ラインメタル社がレオパルト1戦車の能力向上キットに採用したほか、アメリカ軍でも無人航空機(UAV)での運用試験が進められている。

名称は英語LAser Homing Anti-Tankの略とヘブライ語の「」との掛け合わせである。

運用国 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集