LOVE IS ALL MUSIC」(ラヴ・イズ・オール・ミュージック)は、日本の女性歌手、華原朋美の7枚目のシングル。小室哲哉プロデュースによる楽曲である。

LOVE IS ALL MUSIC
華原朋美シングル
初出アルバム『storytelling
リリース
ジャンル J-POP
時間
レーベル ORUMOK RECORDS
作詞・作曲 小室哲哉
プロデュース tetsuya komuro
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1997年7月度月間3位(オリコン)
  • 1997年8月度月間17位(オリコン)
  • 1997年度年間38位(オリコン)
華原朋美 シングル 年表
Hate tell a lie
(1997年)
LOVE IS ALL MUSIC
(1997年)
たのしく たのしく やさしくね
(1997年)
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解説 編集

音楽性 編集

  • 小室曰く、最初はダンス・ミュージックのようなアップテンポの曲を作っていたが、ふとピアノを弾いている時に突然浮かんで出来上がった曲である[1]
  • 歌詞は全て一人称で成り立っている。シチュエーションは「夜中から夜明けにかけて、大好きな人と別れた帰り道に、その人の事を思い出した時のひとり言」を書き出している[2]。今まで通りプライベートの華原の心境に近かったが、華原は「考えすぎると悩みに入ってしまう」と危惧し、自分と重ね合わせず、飽くまでも歌の主人公の気持ちを大切にして歌った[3]
  • 8分の6拍子のロックバラード[2]
  • メロディはAメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Aメロ→Bメロで構成されている[2]
  • キーの構成はイントロ・歌いだしはC(ハ長調)、前半はfm♭(ヘ長調)、後半からはメロディはそのままに半音上へ転調してF#(嬰ヘ長調)となっている[2]

録音 編集

  • レコーディング前にバリ島で休暇を過ごした後に歌入れをした。そのために華原は「終始くつろいだ気持ちで歌えた」と言う。レコーディングは普通のスタジオではなく、バリ島の「普通の家」とも言える小室の所有する別荘のリビングにミキサー等の機材を持ち込み、声の反りを安定させ、共鳴を調整するために壁に吸音材を貼ったり、洋服を大量にかけたり等手作りの感覚で制作した。スタジオデザインはミキシングを担当したキース・コーエンが全てを取り仕切った。小室にとっても華原に提供した楽曲の中で、最も気に入った曲となった[4][5][1]
  • CMタイアップが急に決まったので、サビの30秒間が最初に作られた。華原はこの形でのレコーディングをしたことがなかったので、歌に向かう気持ちの根拠・切っ掛けを探しながら歌った[3]
  • 前作に続いてのブルースハープ演奏(イントロ部分)を使用・披露している。前作ではただ横に動かしていただけも同然だったが、本作では小室から持ち方・揺らし方のテクニックを教えてもらった上で挑んだ[3]

ミュージック・ビデオ 編集

主な記録 編集

  • 1997年度年間シングルチャート38位。
  • HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』パーフェクトランキング・3 YEARS BEST 100(95・96・97)86位。
  • 『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP'97』年間パーフェクトランキング29位。

収録曲 編集

  1. LOVE IS ALL MUSIC [Original Mix]
  2. LOVE IS ALL MUSIC [Jazzy Vibe Club Mix]
  3. LOVE IS ALL MUSIC [Instrumental]
Comeposed, Written & Arranged by TETSUYA KOMURO
Strings arranged by Randy Waldman, Mixed by Keith "KC" Cohen
Song & Harmonica Play by Tomomi Kahala

収録アルバム・PV集 編集

オリジナル・アルバム
  • storytelling(2ndアルバム)
    • LOVE IS ALL MUSIC [new mix]
ベスト・アルバム
PV
  • very best of MUSIC CLIPS(DVD
    • LOVE IS ALL MUSIC [Original Mix]
  • ALL TIME SINGLES BEST(初回限定版DVD)
    • LOVE IS ALL MUSIC [Original Mix]
その他
  • HOW TO MAKE TOMOMI KAHALA 華原朋美はいかにして華原朋美となり得たか
    ローソン予約限定で発売されたヒストリー・ビデオ

出典 編集

  1. ^ a b KOMU@COM July”. KOMU@COM. 2018年2月15日閲覧。
  2. ^ a b c d ブティック社刊「月刊歌謡曲」1997年8月号「ザ・楽曲分析 華原朋美の新曲『LOVE IS ALL MUSIC』編」p.23より。
  3. ^ a b c ソニー・マガジンズ刊『WHAT's IN?』1997年8月号「SELF LINER NOTES」157Pより。
  4. ^ 角川書店刊『月刊カドカワ』1997年11月号「立体特集 華原朋美 スピリチュアルメッセージ 伝えたい、ほんとうの気持ち」27P-28Pより。
  5. ^ 角川書店刊『月刊カドカワ』1998年2月号「立体特集 華原朋美 スピリチュアルメッセージ & ニュー・アルバム『storytelling』全曲紹介」104Pより。
「LOVE IS ALL MUSIC」の調
イントロ 1Aメロ 1Bメロ 2Aメロ 2Bメロ
 ハ長調
(C)
 ハ長調
(C)
 ヘ長調
(F)
 ハ長調
(C)
 ヘ長調
(F)

サビ 3Aメロ 4Aメロ 3Bメロ アウトロ
 ハ長調
(C)
 ハ長調
(C)
 嬰ヘ長調
(F)
 嬰ヘ長調
(F)
 嬰ヘ長調
(F)