Lightning(ライトニング)はMozilla Foundationオープンソースで開発を進めていたスケジュール管理ソフトである。Mozilla ThunderbirdおよびSeaMonkey用の拡張機能として開発されていた。2006年3月にバージョン 0.1 がリリースされ、2007年2月に0.3.1がリリースされた。以後はMozilla Sunbirdと並行して開発が進められたが、Sunbirdが打ち切りとなり、開発リソースはLightningへの一本化が行われた。バージョン78以降、Mozilla Thunderbirdに機能が統合されている。

Lightning
開発元 Mozilla Foundation
最新版 6.2.5.1 - 2019年2月14日 (5年前) (2019-02-14)[1][2] [±]
最新評価版 6.8b1 - 2019年2月12日 (5年前) (2019-02-12)[3][4] [±]
対応OS Windows / macOS / Linux
プラットフォーム クロスプラットフォーム
種別 拡張機能
ライセンス MPL 2.0
公式サイト Mozilla Thunderbird - Lightning Calendar — Mozilla
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特徴 編集

Thunderbirdと連携していることにより、電子メールで受け取ったiMIPイベントを容易にカレンダーに追加することが可能である。

また、WCAPをサポートした機能強化版も存在する。

iCal形式、CSV形式のファイルのインポート、エクスポートが可能である。WebDAVCalDAVに対応しており、ローカルだけでなくネットワーク上のカレンダーを読み書きすることもできる。

2006年10月リリースのバージョン 0.3ではGeckoのバージョンを1.9a1に変更し、オプションの画面やアドオンの管理機能など複数の点が新しくなっている。また、このバージョンよりIntel Macに対応した。

2007年3月リリースのバージョン 0.3.1では2007年からのアメリカ合衆国での夏時間の変更に対応した。これに伴いWindows版ではOSのタイムゾーン更新プログラムを導入する必要がある[5]

2007年6月リリースのバージョン 0.5より、拡張機能を導入することで Googleカレンダー との同期が可能になった[6]。また、CalDAVサポートを設定することで拡張機能を導入することなく直接Googleカレンダーと同期することも可能である[7]

バージョン38より、Thunderbirdに同梱されるようになった[8]

バージョン78では、Thunderbird本体に機能が統合され、個別にアドオンをインストールする必要がなくなった[9]

関連項目 編集

  • Mozilla Foundation - 開発元団体
  • Mozilla Japan - 日本国内でMozilla製品のサポートを行う団体
  • Mozilla - SunBirdのベースとなったソフトウェア
  • SeaMonkey - Mozillaの後継
  • Mozilla Firefox - SunBirdと同じように独立したタイプのWebブラウザ
  • Mozilla Thunderbird - Mozillaのメール機能を独立させたクライアント
  • Mozilla Sunbird - Lightningと同一のバックエンドを採用したスケジュール管理ソフト
  • Nvu - MozillaのHTMLエディタ機能を独立させたソフトウェア

参考文献 編集

  1. ^ Lightning :: Versions :: Add-ons for Thunderbird”. Mozilla.org. 2019年3月5日閲覧。
  2. ^ Calendar Versions - Mozilla | MDN”. Mozilla.org. 2016年6月17日閲覧。
  3. ^ Lightning :: Versions :: Add-ons for Thunderbird”. Mozilla.org. 2017年4月22日閲覧。
  4. ^ Calendar Versions - Mozilla | MDN”. Mozilla.org. 2019年3月5日閲覧。
  5. ^ Lightning 0.5 Release Notes
  6. ^ Calendar:GDATA Provider
  7. ^ CalDAV スタート ガイド - Google カレンダー ヘルプ
  8. ^ Thunderbird 38.0 の新機能
  9. ^ Thunderbird Release Notes

外部リンク 編集