NINJA GAIDEN Σ2』(ニンジャ ガイデン シグマ2)は、テクモ2009年10月1日に発売したPlayStation 3専用ソフト。 Xbox 360専用ソフト『NINJA GAIDEN 2』の移植作品である。開発はTeam NINJA。通称「ニンジャガ Σ2」「ニンガイ Σ2」。

NINJA GAIDEN Σ2
ニンジャガイデン シグマ2
ジャンル アクションゲーム
対応機種 PlayStation 3
開発元 Team NINJA
発売元 テクモ
人数 オフライン:1人
オンライン:2人(Co-op対応)
メディア BD-ROM
発売日 アメリカ合衆国の旗 2009年9月29日
日本の旗 2009年10月1日
欧州連合の旗 2009年10月2日
対象年齢 CEROD(17才以上対象)
売上本数 全世界累計 約48万本[1]
その他 対応映像出力
000NTSC - 480p720p1080i1080p
対応音声出力
000ドルビーデジタル - 5.1ch
000DTSデジタルサラウンド - 5.1ch
000リニアPCM - 2ch・5.1ch

PlayStation Network対応
トロフィー対応
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概要 編集

NINJA GAIDEN Σから引き続きレイチェルNINJA GAIDEN Dragon Swordから紅葉(もみじ)NINJA GAIDENNINJA GAIDEN 2にもゲストで登場しているあやねがプレイアブルキャラクターとして追加され、シリーズ初オンライン協力プレイ(Co-op)に対応[2]

ストーリーはNINJA GAIDEN 2の内容に加え、新武器&新ボス&キャラクターの追加、カメラ視点等のインターフェイスの改善など様々な追加要素がある。

ニンジャガシリーズではじめて、インストールをしないとゲームをプレイできないシステムを採用した作品でもある(前作NINJA GAIDEN 2まではインストールしなくてもプレイできた)。

2009年9月17日PlayStation Storeにて、あやねも操作可能な特別仕様の体験版が配信[3]

2009年11月13日2009年11月19日より、PlayStation Storeにて「コスチュームパック」を800円(税込)で配信する事を発表[4]

2009年11月16日、バージョン1.01のアップデータを配信。

2013年2月28日初頭にPlayStation Vitaでリメイク版の「NINJA GAIDEN Σ2 PLUS」が発売。

新要素 編集

  • プレイアブルキャラクターを2名追加し計4名に。同時に、追加されたキャラクター独自のストーリーを収録。
  • コラボ企画として、無双シリーズ登場キャラクターのコスチュームを収録[5]
  • 新たなボスキャラクターを追加及び、前作のボスキャラクターの一部再登場。
  • リュウ・ハヤブサに新たな武器が登場。
  • TEAM MISSIONが追加され、コンピュータパートナーキャラクターと共にミッション攻略やオンラインco-opにも対応。
  • チャプター選択により、一度クリアしたステージならいつでも遊ぶ事が可能になった。
  • 出血・部位欠損等のゴア表現を修正(具体例を挙げると、出血量が少なくなった、首の欠損が無くなった、欠損時に紫色のオーラが出るようになった、など)。これにより、NINJA GAIDEN 2がCERO審査でZ指定だったのに対し、前作(NINJA GAIDEN Σ1)同様D指定での発売。

キャラクター 編集

プレイアブルキャラクター 編集

リュウ・ハヤブサ
- 堀秀行
本シリーズの主人公。邪悪と戦い続ける宿命を持つ龍の忍者の末裔。まだ若いがその実力は相当であり、黒龍丸の一件から父ジョウ・ハヤブサより正式に龍剣を託された。敵対組織「地蜘蛛一族」が東京摩天楼で暗躍しているという情報を掴みその場へ急行。そこで出会ったCIAのエージェント・ソニアから邪神復活の危機を知らされる。
あやね(新規)
声 - 山崎和佳奈
前作ではムライの部下として活躍していたが、今作ではジョウに仕えている。その経緯は不明。ジョウに頼まれて地蜘蛛一族に奪われた龍の勾玉を奪還せんと単身敵地へ飛び込む。
レイチェル(RACHEL)(新規)
声 - 富沢美智恵
前作のヒロインであり魔神の血を引く女性。魔神ハンターを生業としており、リュウを追って辿り着いたアメリカでかつて黒龍丸の一件で暗躍した重鬼卿の一人マルバスと遭遇。因縁を感じた彼女はマルバスを討つべく魔神の徘徊する都市を駆ける。
紅葉(もみじ)(新規)
声 - 皆口裕子
Dragon Swordのヒロイン。リュウの幼馴染である呉葉の妹であり、龍の巫女の末裔。里に不在のリュウに代わり地蜘蛛一族の襲来で行方不明となった子供サンジの捜索と救出に向かう。

ゲストキャラクター 編集

ソニア
声 - 鈴木麻里子
今作のヒロインであり、CIAのエージェント。邪神復活の危機を知りリュウに協力を要請する。リュウのような超人的な能力は持たないが、戦闘機やミサイルランチャーといった現代兵器で彼を援護する。
オリジナル版『2』と同様彼女の正体は劇中では語られていないが、後の作品では「リブート版『NINJA GAIDEN』シリーズのアイリーン・ルゥ」として扱いされ、『3RE』及び『DEAD OR ALIVE Dimensions』に登場するアイリーンもソニアと同じく姿と声優をしている。
ジョウ・ハヤブサ
声 - 若本規夫
リュウの父で、隼一門の頭領。
ムラマサ
声 - 青野武
伝説的な鍛冶屋。各地で彼の銅像を見ることができる。
サンジ(新規)
声 - 小松里歌
隼の里に住む子供。まだ幼いが忍になるための訓練を受けており、戦いの心得を持つ。リュウを誘き出すための餌として天狗に攫われてしまう。
かすみ(新規)
声 - なし
あやねが御婆を倒した後、その場にあった建物の屋上に後姿で無言で立っている。あやねもかすみの存在には気づかずにその場を去る。

ボスキャラクター 編集

御婆
声 - 江森浩子
地蜘蛛一族の妖術師。強力な妖術を使うことで地蜘蛛一族の忍者達から恐れられている。
マルバス
声 - 堀之紀
かつて黒龍丸の一件で神聖皇帝に仕えていた重鬼卿の一人。復讐のためリュウを追ってアメリカへ辿り着く。
天狗
声 - 麻生智久
日本の妖怪。リュウを誘き出すためにサンジを攫う。

コスチューム 編集

リュウ・ハヤブサ 編集

  • レジェンダリーブラックファルコン
  • 忍者龍剣伝装束
  • ドラゴンマッスル装束
  • 魔神ハヤブサ
  • 趙雲装束(真・三國無双コラボ
  • ジョウの白装束(予約特典及び2009年11月19日配信)

レイチェル 編集

  • ボンデージコスチューム
  • 貂蝉コスチューム(真・三國無双とコラボ)
  • レイチェル先生(2009年11月19日配信)
  • ナチュラルアップ
  • キューティーロング
  • スイートカール
  • ショートウルフ

あやね 編集

紅葉 編集

  • 巫女忍者装束
  • 修行装束
  • 三蔵法師装束
  • お祭り(2009年11月19日配信)

主武器 編集

リュウ・ハヤブサ 編集

真龍剣・邪神剣
地蜘蛛一族の頭領・幻心の。リュウ・ハヤブサも使用する事が出来、真龍剣と二刀で使用する。
龍剣
隼流忍術の継承者に受け継がれてきた日本刀。龍の牙から削り出された。
真龍剣
龍剣がグレードアップして真龍剣になる。
厳竜・伐虎
  希代の二刀使いが愛用したと言われるふた振りの名刀。
トンファー
琉球で古くから伝わる攻防に優れた武器
ヴィゴリアンフレイル
2本ので繋いだヌンチャク系武器。手数が多く、乱戦に強い。
破砕牙・閻魔(新規)
巨大な両手剣。破壊力が大きい。
無想新月
月の神秘的な力を宿すと伝えられる。強靱な柳の木で出来ている。リーチが長く攻撃範囲も広い。
エクリプスサイズ
四殺重鬼王の一人ヴォルフの大鎌。リュウ・ハヤブサも使用する事が出来る。
鎖鎌
鎌を鎖で繋いだ武器。振り回す事でリーチの長い攻撃が可能。
硬殻猛禽爪
腕用に3本のかぎ爪、足用に2本のかぎ爪が装備された両手両足に装着する武器。

レイチェル 編集

インフェルノハンマー
魔神屠殺用に作られており、魔神の頭蓋を粉砕するのに適している。

あやね 編集

風舞小太刀
霧幻天神流に伝わる一対の小太刀。小太刀とは刀身の短い日本刀の呼称で取り回しに優れ、素早い斬撃を繰り出せる為先手を取り、間髪入れずに畳み掛ける剣術に特化されている。体術との相性も良く、蹴撃を織り交ぜた多段攻撃を前に反撃の機会を得られぬまま一方的に屠られる者も多い。極限まで薄く仕立てられた刀身の軽さが敵の懐深くに踏み込む疾さに寄与し、リーチの短さを補う。中世日本に名高い忍者衆『風魔党』で愛用された事がその名の由来とされる。リーチは短いがスピードのある攻撃が可能。

紅葉 編集

天龍薙刀
全長2メートルほどの大薙刀。女性の薙刀の使い手の大半が柄が短く、使い勝手の良い「巴型」を用いるがこの『天龍薙刀』は「静型」と呼ばれる長尺のがたで用いる紅葉が繰り出すのは、薙刀の遠心力と体術を駆使し広範囲の敵を巻き込む人剣一体の薙刀術である。刀身と軸材には飛龍の尾骨が用いられていると云われ高い弾性と強度を持ちながら非常に軽量である為豪毅軽妙な薙刀さばきを可能にする。龍の巫女に代々伝わる由緒正しい神器の一つである。リーチを生かした攻撃が可能。

飛び道具 編集

リュウ・ハヤブサ 編集

破魔弓
弾速の早い弓矢。射程が長く、精密射撃が可能。
手裏剣
轟咆大筒

レイチェル 編集

666式ヘヴィマシンガン

あやね 編集

閃華クナイ
標的に突き刺さって爆発する飛びクナイ。投げられ、菖蒲の花風車が回ると信管に点火し敵の体に刺さり風車の回転が止まると柄に括り付けられた爆薬が起爆する仕組みとなっている。クナイの先端には返し針が装着され一度刺さると短時間で外す事は難しい。美しい見た目に似合わず、凶悪な武器である。

紅葉 編集

神楽弓
龍の巫女が愛用する和弓。弓は、巫女が執り行う儀式神楽において弦を鳴らして魔除けを祈る呪具として用いられ古来より龍の巫女もこの『神楽弓』を使用してきた。神事用とはいえ、高張力の靭皮繊維の弦から射出される矢の威力は凡百の弓矢の比ではない。霊木を切り出して作られた弓幹には、紅葉の身の安全を祈る子供達の想いの込った手巾が結ばれている。

忍法 編集

リュウ・ハヤブサ 編集

火炎龍の術
誘導する炎弾を放つ。
暗極重波弾
貫通力のある重力弾を正面に放つ。
破魔裂風刃
かまいたちで周囲の敵を攻撃する。
鳳凰焔舞
鳳凰がハヤブサの周囲を回り、触れた敵にダメージを与える。

レイチェル 編集

ソーサリー アフロディーテの怒り

あやね 編集

覇神震山
霧幻天神流・覇神門の秘伝にして、究極の奥義。真言を唱え、印を結ぶことで呼び寄せた森羅万象のオーラを、拳に収縮させ、一気に大地に打ちつける事で炸裂したエネルギーが衝撃波となって周囲の敵を強烈に弾き飛ばす。具現化されるオーラの量は術者自身の精神エネルギーの強さに比例し有能な術者が繰り出せば、山々をも震わせると云われる。逆に、未熟な霊力しか持たない者は自らが呼び寄せ、具現化したエネルギーの奔流に飲み込まれてしまう。

紅葉 編集

紅蓮楓
霊力によって、炎をまとった旋風を意のままに操る忍法。『臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前』の九字の印を結ぶと結界内で風に纏う木の葉が無数の火の玉へと変容し大きな炎の塊となって前方の敵に襲い掛かっていく。その清浄なる炎は心ある者を守り、悪しき者の身と心を焼き尽くす。

NINJA GAIDEN Σ2 PLUS 編集

『NINJA GAIDEN Σ2』をベースにPlayStation Vita用ゲームとして開発され、2013年2月28日に発売された。

主な変更点 編集

  • アシスト機能付きの初心者向け難易度「ヒーローモード」が追加。
  • 一部の射撃武器はタッチ操作に対応。
  • オンラインプレイ非対応、TEAM MISSIONはリアルタイム操作するキャラクターを切り替えるTAG MISSIONに変更。
  • 制限時間以内にマップを走破するモード「NINJA RACE」が追加。


『NINJA GAIDEN: Master Collection』について 編集

2021年6月10日に発売されたHDリマスター版コレクション作品『NINJA GAIDEN: Master Collection』では、『NINJA GAIDEN Σ2』はその収録作の一つである。

主な変更点 編集

  • 内容は『Σ2+』をベースにしているので、同じくオンラインは非対応。
  • 全ダウンロードコンテンツコスチュームが最初から実装された。
  • 機種によっては4K解像度および60FPSに対応する。
  • 残虐演出は日本版仕様に統一された。

スタッフ 編集

  • プロデューサー兼ディレクター:早矢仕洋介

2014年現在Team NINJAリーダーを務め、本作でプロデューサーを兼任したディレクター・早矢仕洋介は、「NINJA GAIDEN Σ2の開発スタッフは、原作のNINJA GAIDEN 2と同じである」と発言したが[6]、実際に発売された製品のスタッフクレジットには、原作とは異なる開発者の名前が並んでおり、原作のNINJA GAIDEN 2の主要な開発者は数十人規模で退職し、新会社「ヴァルハラゲームスタジオ」[7]を設立していた。

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ 2010年3月期 決算説明会資料” (PDF). コーエーテクモホールディングス株式会社 (2010年5月19日). 2011年10月27日閲覧。
  2. ^ 『NINJA GAIDEN Σ2(ニンジャガイデン シグマ2)』プレイステーション3でシリーズの集大成として登場、ファミ通.com、2009年3月20日
  3. ^ 特別仕様の体験版で『NINJA GAIDEN Σ2(ニンジャガイデン シグマ2)』の魅力を堪能、ファミ通.com、2009年9月17日
  4. ^ 『NINJA GAIDEN Σ2』のコスチュームパックが11月19日に配信、電撃オンライン、2009年11月13日
  5. ^ 『真・三國無双 MULTI RAID Special』と『NINJA GAIDEN Σ2』の開発者が対談、ファミ通.com、2009年9月25日
  6. ^ Video Games DAYLY.comより
  7. ^ 株式会社ヴァルハラゲームスタジオ

外部リンク 編集