Sybaseは、かつて存在したソフトウェア会社である。関係データベース管理システム (RDBMS) やデータベースに関連した製品を専門としていた。"Sybase" はまた、同社の代表的RDBMS製品である Adaptive Server Enterprise (ASE) を意味することもある。

サイベース インク
Sybase Inc.
種類 株式公開企業
市場情報 NYSESY
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州ダブリン
設立 1984年
業種 情報・通信業
事業内容 ソフトウェアベンダ
代表者 ジョン・S・チェン (John S. Chen)
従業員数 3568人(2004年)
外部リンク http://www.sybase.com/
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2010年5月12日、SAPによる買収合意が発表された[1]

歴史 編集

Sybaseの最初のアーキテクトは Robert Epstein 博士と Tom Haggin である。二人は Briton-Lee とカリフォルニア大学バークレー校 (UC Berkely) のコンピュータサイエンス学部で働いていた。UC Berkelyで開発され、当時、画期的であった "University Ingres" 関係データベース管理システム (RDBMS、関係データベース) は、後に、Briton-Lee、Sybase SQL ServerIngres (Computer Associates)、Informix (IBM)、NonStop SQL (タンデム)や、その他の現存するSQLデータベース管理システム (SQL DBMS) に発展していった。

Sybaseはマイクロソフトと提携してソースコードを共有し、マイクロソフトはOS/2プラットフォームで "Sybase SQL Server" を販売した。これにより、SybaseはOracleに次ぐ第2の関係データベースとなった。当時としては、新しい概念であったストアドプロシージャや、楽観的ロックなどを実装し、データベース管理システム (DBMS) にクライアント・サーバの概念を実現した。

その後、他社の技術的なキャッチアップや製品的問題などによりシェアを落としているが依然として重要なデータベース技術を提供している。

沿革 編集

  • 1984年: Mark Hoffman と Bob Epstein が Berkeley, CA にある. Epsteinの自宅でSybaseを設立
  • 1988年: Sybaseはマイクロソフトと提携し、WindowsOS/2Sybase SQL Server を移植
  • 1991年8月: Sybaseが株式分割調整価格$6.75で株式上場
  • 1993年: SybaseがMicrosoftとの提携を解消。 MicrosoftはWindows用のコードをSybaseから購入
  • 1994年11月14日: SybaseがPowerSoftを買収
  • 1995年: version 11.5から、主力製品名を Sybase SQL Server から現在の名称である Adaptive Server Enterprise (ASE) に変更
  • 1996年7月: 収益減少の責任を取って Mark Hoffman がCEOを退任、 PowerSoftのCEOだった Mitchell Kertzman を後任に任命
  • 2001年6月20日: Sybaseが New Era of Networks を買収
  • 2003年2月28日: Sybaseが AvantGo を買収
  • 2005年9月12日: Sybaseが Adaptive Server Enterprise 15.0 をリリース
  • 2010年5月12日: SAP社により買収されることで合意。

製品 編集

Sybase 製品を以下に列記する。: (完全な製品のリストはSybaseのウェブサイトを参照)

ユーザグループ 編集

International Sybase User Group (ISUG) の傘下に世界各国にSybaseを中心としたユーザグループがあり、ISUGから会議やイベントの支援を受けている。

関連項目 編集

参照 編集

  1. ^ SAPがSybaseを58億ドルで買収 - ITMedia

外部リンク 編集