特捜刑事マイアミ・バイス


『特捜刑事マイアミ・バイス』(とくそうけいじマイアミ・バイス、原題:Miami Vice)は、1984年から1989年までアメリカで放映され大ヒットした刑事ドラマ。NBC制作。

MIAMI VICE
特捜刑事マイアミ・バイス
ジャンル テレビドラマ
出演者 ドン・ジョンソン
フィリップ・マイケル・トーマス
エドワード・ジェームズ・オルモス
サンドラ・サンティアゴ
マイケル・タルボット
ジョン・ディール
オリビア・ブラウン
グレゴリー・シエラ
音楽 ヤン・ハマー
製作
製作総指揮 マイケル・マン
アンソニー・ヤーコヴィック
ディック・ウルフ
制作 NBC
製作 リーアム・オブライエン
リチャード・ブラムス
ジョン・ニコレラ
放送
放送国・地域アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
放送期間1984年9月16日 - 1989年5月21日
回数111
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概要編集

主演はドン・ジョンソンフィリップ・マイケル・トーマス。メトロ・デイド警察(現在のマイアミ・デイド警察英語版の風俗取締班(風俗取締班をvice squadという。オフィスは「ゴールドコースト海運」という貿易会社に偽装)と、二人の潜入捜査官クロケットとタブス他、仲間達の活動を描く。

マイアミを舞台に、ヴェルサーチアルマーニのスーツを着てフェラーリテスタロッサに乗り、毎回ビルボード上位にランクされるようなメジャーなナンバーが流れるというスタイリッシュな刑事ドラマとして話題になった。こと劇中に挿入される楽曲については、もともと企画段階において、音楽番組(放送していたCATVの局名でもある)「MTV」をヒントに“MTV Cops”といった側面も取り入れたいといったプロデューサーの意向もあったとのことで、ドラマに大きな方向性と彩りを与えている。テーマソングはヤン・ハマー。劇中挿入曲を集めたサントラも発売されヒットした。

著名な者から後に有名になった者まで多くの俳優やミュージシャンが出演し、グレン・フライベニチオ・デル・トロブルース・ウィリスマイルス・デイヴィスジェームス・ブラウンフランク・ザッパフィル・コリンズジーン・シモンズリーアム・ニーソン、カントリー・ミュージックの大御所ウィリー・ネルソン、フィオナ、ルー・ダイアモンド・フィリップスヴィゴ・モーテンセンジュリア・ロバーツローレンス・フィッシュバーンロザリンド・チャオメリッサ・レオケイリー=ヒロユキ・タガワロン・パールマンスタンリー・トゥッチなどがゲスト出演した。その他の有名人としてはNBAプレーヤーのビル・ラッセルバーナード・キングや、カーレーサーのダニー・サリバンウォーターゲート事件で有名なジョージ・ゴードン・リディフォード社の社長を経てクライスラー社の会長を務めたリー・アイアコッカなどが出演した。

製作にあたったマイケル・マンは本質的に細部にわたって「リアリティ」に拘る映像作家であり、過去に自身が監督した映画『ザ・キープ』などでは劇中で登場する軍装品の時代考証などかなりのものであった。それは当然TVドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』においても徹底されている。一例としてあげるならば、シチュエーションに対する銃器の選択、実際の銃器の取り扱いなどについて、IPSCマッチシューター(ジム・ズビアナ)や現役オフィサーがアドバイス、演技指導を行うなど、アクション面においてもドラマが荒唐無稽な話とならないようにされている。なおジム・ズビアナは劇中に暗殺者役でも登場している。クイックドローで銃を構えている相手にトリプルタップ(ボディショット2発、ヘッドショット1発)で倒すシーンは見所の一つである。

更に、このドラマがひとつのムーブメントとなりえたのは、脚本においてもしっかりと「リアリティ」にこだわったからである。『マイアミ・バイス』以前の刑事ドラマは、おおよその作品が犯人逮捕こそが解決という予定調和のもとに物語が成立していた。しかし本作では逮捕しても、何でもないような手続き上のミスを「デュー・プロセス・オブ・ローに反する」と弁護士に突かれて不当逮捕として釈放されたり、苦労して立件したにもかかわらず証人保護プログラム適用者で連邦捜査局(フロリダ支局)からの申し入れにより放免となるなど、“事件が解決して次の話へ”といった流れではない。事件への「捜査」を物語の起点として、そこからはじまる、新たなストーリーを大事にしている。解決しない事件もあるということ、捜査のプロセス、つまり主人公たちの「俺達は何のためにこんなことをやってるんだろう」といったある種閉塞感を抱きながらも決して萎えることなく、それぞれの信義のもとに行動する刑事達を描いている。刑事ドラマでありながら当時ではめずらしく離婚や再婚といった人間関係や日常の生活にもしっかりと焦点を当てている。一話完結という形式をとりながらもそれらをサイドストーリーとして織り交ぜながら、きちんと時系列の中で関連性を持たせて描いている。

なお、オリジナルのスタッフが関わったのは第3シーズンまでであり、視聴率の低下もあり第4シーズンからはほぼ別のスタッフ(後にロー&オーダーを製作するディック・ウルフが中心となった)によって製作された。そのため、第4、5シーズンはそれまでの作風とは異なりより暗く、陰鬱な話が中心となった。そしてそれが従来のファンから反発を招き、さらに視聴率が低下し第5シーズンで打ち切りとなった。

オープニングのフイルムにはいくつかのバリエーションが存在しており、ヤン・ハマーの音楽と映像のみで構成された初期バージョンそして登場人物のワイプとキャステロ警部の声をあてた青野武によるナレーションが入っているものがある。更に映像が異なるバージョンまである。

1990年代にサンフランシスコ市警察を舞台にした刑事ナッシュ・ブリッジスでドン・ジョンソンとフィリップ・マイケル・トーマスが共演するエピソードがある。2人の再会のシーンでは「マイアミ・バイス」の主題曲のイントロ部分が使われている。

企画・製作編集

構想~製作編集

1982年のウォール・ストリート・ジャーナルに『税金の申告漏れの20%がマイアミ・デイド郡に集中している』という記事が掲載された。その記事を読んだ脚本家・プロデューサーのアンソニー・ヤーコヴィックは数字の誤植かと思いながらも計算してみると、マイアミだけでアメリカの平均的な都市の40倍の収入をもたらしているという結果が出た。この数字は麻薬に関わる犯罪組織の暗躍を意味すると理解した[1]

ヤーコヴィックはマイアミについて調査を始め、マイアミを舞台にした ”Gold Coast” という警察ドラマの脚本を書き始めた。実際にマイアミを訪れておとり捜査をする刑事にヒアリングをすると、捜査には犯罪者から押収した品を使用していることを知った。アメリカ連邦法によれば警察は犯罪に関わった個人の財産を押収でき、また犯罪防止の目的ならその押収品を使用できるとあり、ロレックスやアルマーニを身に付けフェラーリを乗り回す潜入捜査官のコンセプトに繋がった。

「マイアミ・バイス」が生まれた経緯としては、『「ヒルストリート・ブルース」の会議中、出席していたNBCの社長がふと思い付いた"MTV Cops"という2つの単語を紙ナプキンに走り書きして、そのメモを近くにいたヤーコヴィックが受け取り「マイアミ・バイス」のアイデアが生まれた…』という逸話が有名である。

この「NBCの社長」とは、当時NBCエンターテインメント部門の責任者に就いていたブランドン・タルティコフと思われるが、ヤーコビックによれば “Gold Coast” の執筆を始めた頃はまだタルティコフと面識がなく、どこかの芸能記者が自分の記事に注目を集めようと考えた作り話だろうとのことである[2]

ブランドン・タルティコフは32歳の若さでNBCのエンターテインメント部門を任されるやヒット作(ヒルストリート・ブルースファミリータイズコスビー・ショーチアーズナイトライダーロー&オーダー特攻野郎Aチーム、他多数)を次々に送り出し、低迷していたNBCを全米ネットワークのトップにのし上げた実力者であった[3]。MTVについては、単なる音楽番組をゴールデンタイムに流してもドラマには対抗出来ないだろうと発言すると同時に、そのミュージックビデオとドラマのコラボレーションを示唆するような意見を発していたことから、MTVを強く意識していたことが窺える[4]。また「マイアミ・バイス」にもミュージックビデオのような映像を作るのに要する多額の製作費を許可していることからも、“MTV Cops” の逸話はまったく的外れではないと言えよう。


ヤーコヴィックが書いた"Gold Coast" はその後 "Miami Vice" と改名されパイロットフィルムの製作が決まった。企画時の仮題はバイスの拠点であり隠れ蓑でもある『ゴールドコースト海運』として残された。

エグゼクティブ・プロデューサーには当時40歳のマイケル・マンが抜擢された。これまでの映画やテレビドラマにおける優れた演出や脚本、中でも「ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー」(1981)、「ザ・キープ」(1983)で見せた映像表現、シンセサイザーを多用した音楽、リアリティを重視する銃撃やアクションシーンなど、彼独特のセンスを取り入れたい意向があった。マイケル・マンはテレビ映画「ジェリコ・マイル/獄中のランナー」(1979)で高い評価を得たおかげで映画監督のオファーが数多く入っていたため、再びテレビシリーズに戻るとは考えにくかった。が、「ザ・キープ」が興行的に失敗していたこともあり、彼のマネージャーのジェフ・バーグは「とにかく読んでみろ」と台本をマンに手渡した。マンはその当時を回想し、実に素晴らしい台本で直感的に成功すると思ったと語る。また、自分で監督すると作品に対する疑念でいっぱいになるが、プロデューサーなら常に客観的な立場にいられるので自分の思い通りの作品が作れるだろうと考えた、とも言っている[5]

当初はアンソニー・ヤーコヴィックもエグゼクティブ・プロデューサーとしての役割を担っていたが、次作の映画製作に取り掛かるため第6話までで退き、その後はマイケル・マンに任された。しかしその2年後には「刑事グラハム/凍りついた欲望」(1986)の監督と「クライム・ストーリー」の製作に移ってしまいマイケル・マンが実質的に取り組んでいたのはシーズン2までだったという[6]

シーズン3からは「ヒルストリート・ブルース」の脚本に参加したことがあるディック・ウルフを招き入れ、シーズン4ではウルフがエグゼクティブプロデューサーとして番組を仕切った。

キャスティング編集

ソニー・クロケット刑事の候補には映画俳優のジェフ・ブリッジスゲイリー・コールニック・ノルティミッキー・ロークトム・ベレンジャーなどの名前が挙げられたが、当時は映画俳優とテレビ俳優には明確な格差があったためこの案はすぐに却下された[7]

最終的に「白バイ野郎ジョン&パンチ」のジョン役を降ろされたばかりのラリー・ウィルコックスドン・ジョンソンの2名が残った。ウィルコックスのオーディションは好評だったが彼には白バイ警官のイメージが定着しているため適切ではないと判断された。

一方ドン・ジョンソンは前年のNBC製作のテレビドラマ”Six Pack"(ジョンソンの息子役は当時5歳のホアキン・フェニックス)の主役を務めたことでNBCのブランドン・タルティコフが目を付けており、再び本作のオーディションに呼び出された[8]。彼には麻薬所持容疑で有罪判決を受けそれが原因でベトナム戦争の兵役を拒否された経歴があることや、”Six pack”を含む4作品のテレビドラマがシリーズ化に至らなかったためプロデューサーらは彼を使うことに懐疑的だったという。しかしこのドラマによって80年代を象徴するスターに躍進し「マイアミ・バイス」の代名詞とも言える存在となった。

シーズン3が始まる前、ジョンソンは出演料の値上げを要求したせいで番組を降ろされそうになっている。代役としてマーク・ハーモンが選ばれマスコミもシーズン3からハーモンに替わると報道したが、それまで1話あたり3万ドルの出演料を10万ドルに引き上げる条件でジョンソンの続投が決まった[9]

『ソニー・クロケット』という名前はヤーコヴィックのお気に入りなのか「ヒルストリート・ブルース」にも同じ名前の人物が4エピソードに登場する[10]。双方のソニー・クロケットを演じるデニス・バークレーとドン・ジョンソンは奇しくも「ティン・カップ」(1996)で共演している。

リカルド・タブス刑事には10人ほどの候補者があり、その中にはまだ無名だったデンゼル・ワシントンアンディ・ガルシアの名前があったという[11]。ドン・ジョンソンがオーディションに呼ばれたとき相棒のタブス刑事役は2〜3名までに絞られており、ジョンソンとぴったり息の合う演技をしたフィリップ・マイケル・トーマスが採用された。第1話に出演しているジミー・スミッツも最終段階まで残っておりテストフィルムではゲイリー・コールとジミー・スミッツがそれぞれクロケットとタブスを演じていたが、本編撮影になってスミッツにはエディ・リヴェラ刑事役が与えられた。第1話の冒頭のみの出演ではあるがこれが彼のデビュー作品となった。[要出典]


ルー・ロドリゲス主任役のグレゴリー・シエラは治安の悪いマイアミでの滞在に耐えられなくなり、殉職という形をとって4話で降板した[12]

後任のマーティン・キャステロ主任役として急遽エドワード・ジェームズ・オルモスに声がかかった。推薦したのはマイケル・マン本人だったという。しかし、複数のキャラクターを同時に演じることを嫌うオルモスはレギュラー番組を持つことに乗り気ではなく、ゲストとしてなら出演しても良いと断り続けていたのだが、5回目のオファーでやっと承諾した[13]

台本を読んだオルモスはノーブランドの黒のスーツと薄っぺらな黒のネクタイを衣装係に用意させた。そのスーツは洗濯してアイロンをかけず、足元には動きやすい黒のレスリングシューズ、という風変りなスタイルを提案した[14]。また主任のオフィスから生活感をなくすためデスクや棚に置いてある物品を全て取り除くよう指示をし、残ったのは電話と私物のアスピリンのボトルのみとなった。

ドン・ジョンソンとオルモスはテレビシリーズ「ポリス・ストーリー」のシーズン5・第1話”Trigger Point(1977)で共に制服警官の役で既に共演したことがあった。しかし本作でオルモスが撮影現場に参加して早々、考え方の違いでジョンソンと衝突してしまう[15]。オルモスはオフィスのドアは閉めておくのが自然と考えたがジョンソンは開けておくべきだと主張したのだった[16]。互いに譲ろうとせず撮影が中断してしまったのだが、プロデューサーのジョン・ニコレラはこの現場の緊張感こそフィルムに収めておくべきだと考え彼らを説得して数時間後に撮影を再開した。その後10エピソードほど2人は目を合わすことすらなかったという。

製作費編集

製作費はパイロットフィルム(第1話)で400万ドル、その後も1エピソードあたり約130万ドルと言われている。当時のテレビドラマ史上最高の額で、1エピソードだけでマイアミデイド警察・風俗取締班(Vice Squad)の年間予算を上回る額であった[17]

一般に警察ドラマは屋外ロケが多いため製作費が高めになるものだが、マイケル・マンは映像に写り込む車や建物などもドラマのキャラクターの一部と考え、ロケ地の背景にまで手を加えた。彼は撮影現場からアースカラーを排除し、パステルカラーを多用するよう指示を出す。使用可・使用不可に分類されたカラーチャートを作らせて、撮影スタッフは使用出来ない色があれば直ちに移動や撤去、再塗装、またはカモフラージュするなどの作業に徹した。公衆電話や建物まで塗装してしまうほど大掛かりなものだった。マンは赤色や茶色を特に嫌っており、「フェラーリ(クロケット刑事のフェラーリ・デイトナのこと)なのになぜ赤じゃないのか?」と問われるたびに「赤い車は嫌いだ」と答えていたという。当時、趣味で所有していたフェラーリ308GTBも黒だった。

多額の製作費は音楽にも表れている。企画時から音楽性を重視したドラマ制作を目指しており、ステレオ収録を行うためにも多額の予算が必要だった。

パイロットフィルムを含め13エピソードで4トラックステレオ録音を実現しているが[18]、当時のテレビはモノラル放送だったのでそこまでする必要があるのか疑問視する声もあった。しかしVHSビデオリリースや、2年以内に実施されると考えられているステレオ放送を踏まえ、地方局等に販売する際には必ず価値が上がるとマイケル・マンは予見していた[19]

また、ドラマの中で流れる新旧の様々なヒット曲の使用料にエピソード毎に1万ドル以上、最高で4万ドル(シーズン2・第1話)も支払われたほか、数分間に渡ってセリフが入らない映像と音楽だけが流れるミュージックビデオのような演出はテレビドラマとしては初の試みであった。翌日の朝刊に劇中で流れた曲のタイトルとアーティスト名を掲載する新聞もあり、新曲だけでなく過去にヒット作を送り出したミュージシャンやレコード会社にとっても格好の宣伝の場となった。

1980年代といえば「フラッシュダンス」や「フットルース」に代表されるような有名ミュージシャンを呼んで専用の曲を作る映画が流行したが、この手法をテレビドラマに取り込んだのも「マイアミ・バイス」からである。番組のために作られた曲を集めたオリジナルサウンドトラックも発売された。

ファッション編集

アンソニー・ヤーコヴィックが創造したのは犯罪者から押収した高級ブランド品を普段着のように着こなすこれまでに例のないファッショナブルな潜入捜査官であった。マイケル・マンも「テレビドラマのファッションや映像のセンスは未だに60年代のままだ」と発言し、古臭くて見るに耐えないドラマの一例として当時の人気番組の「爆発!デューク」を挙げている。2人はテレビドラマ界に変革をもたらそうとアイデアを模索した。

それまで女性キャラクターが主体だったコスチュームデザインを男性にも応用しようと、衣装デザインの担当班をミラノ、パリ、ロンドンに派遣して未だアメリカに上陸していないヨーロッパの最新ファッションを調査させるとともに、ヴェルサーチアルマーニヒューゴ・ボス、ヴィットリオ・リッチ(Vittorio Ricci)などの有名ブランドにも協力を依頼した。

第1話の冒頭、主人公ソニー・クロケットは肩パッドが入った白の麻ジャケットにパステルブルーのTシャツ、麻のパンツにはベルトを付けずソックスを履かないエスパドリーユというスタイルで登場する。ドン・ジョンソンはクロケット役のオファーを受けたとき、ジーンズに茶色の牛革ブーツという典型的なウェスタンスタイルの主人公を思い描いており、これらの衣装を渡されたときは「パジャマに見えた」という[20]

麻のジャケットは特に珍しい物ではなかったがクルーネックの鮮やかな色のTシャツとの組合せが斬新であり、以後クロケットの定番スタイルとなった。サングラスは第1話ではレイバン・アビエイター、その後は主にレイバン・ウェイファーラー、腕時計はゴールドのロレックス・デイデイト・プレジデント、シーズン2ではエベルと契約しエベル111クロノグラフを着けている姿が見られる。

遊び人風のクロケットに対して相棒のリカルド・タブスは、カジュアルかつ紳士的な出立ちで主にアルマーニのスーツを着用した。グレーを基調としたスーツにパステルカラーの襟付きシャツとネクタイ、または胸元を大きく広げて金のネックレス、足元は白のローファーといったスマートなスタイルを基本とする。

アルマーニは「アメリカン・ジゴロ」(1980)で衣装デザインを担当したことで流行に敏感な一部のアメリカ人に注目されていたが[21]、「マイアミバイス」のヒットと共に全米の富裕層に広まった。ハリウッドスターたちもこぞって着るようになり1980年代には”成功者の証”というイメージが定着した。

またドイツの老舗ブランドのヒューゴ・ボスはドン・ジョンソンとフィリップ・マイケル・トーマスの衣装を担当することになり、全シーズンに渡りエンドクレジットに記されることになった。

ヴェルサーチの創始者ジャンニ・ヴェルサーチはこのドラマをきっかけにドン・ジョンソンと友人になった。1992年にヴェルサーチはサウスビーチに別荘を購入しジョンソンを度々招待した。1997年、彼はこの別荘の前で射殺された[22]。この建物は第1話では殺し屋のレオンの住処として使用されたこともあり、現在はカーサ・カジュアリーナ英語版というブティックホテルになっている。

マイケル・マンは使用可・使用不可のカラーチャートを作ったことで知られるが背景と衣服の配色にも徹底していた。例えば光沢のあるブラックにはアシッドイエローまたはコバルトブルー、ホワイトには明るいパステルカラー、ピンクの壁にはミントグリーン、といったある程度のカラースキームが設けてあり指示に従わなかった3名の衣装係が担当を外されたという。ドン・ジョンソンとフィリップ・マイケル・トーマスには毎回それぞれに7~8着の衣装が用意されたといい、1話あたり7千ドル前後の衣装代があてがわれた。

シーズン3はカナダのパラシュートがクロケットの衣装を担当し大きなイメージチェンジを図る。ゆったりとしたジャケットとパンツの袖や裾を極端に絞った特徴的なデザインで1980年代の欧米アジア諸国で大ヒットし、特に有名ミュージシャンの間で大人気だった。エンドクレジットの衣装協力にはヒューゴ・ボスとパラシュートが名を連ねた[23]

シーズン4、5になるとシーズン1〜2を再現するかのようなファッションに戻ったが、マイケル・マンが監修から退いたうえますます陰鬱さを増す脚本に合わせるため、全体的に地味で落ち着いたパステルトーンに変化している[24]。シーズン5になるとクロケットがストーンウォッシュのデニムジャケットやジーンズを着用することもあった[25]

マイアミバイスはファッションの流行にも影響をもたらした。シリーズは1989年に終了したが流行はすぐに廃れることはなく1990年代中頃まで続いた。

影響編集

1980年代のはじめ、マイアミで発生する殺人事件は全米最多を記録し、全米平均の4倍を超えていた[26]。国内に流通する違法薬物の40%がフロリダ半島を経由して密輸されており、密輸業者や密売組織の抗争が頻発する。またキューバを始めとする中南米からの不法入国や不法滞在者で溢れ、コカインを中心とする違法薬物が蔓延し、若者が街を去り高齢化が進んだ。シリーズ初期の屋外ロケのシーンで登場するたくさんの高齢者は、実際のマイアミの風景を写したものだった。1981年11月のタイム誌も"Paradise Lost?"[27]という表紙でマイアミの実情を報じるほどで、かつて栄えた高級リゾート地の面影は完全に失われていた[28]

地元の有力者たちはドラマの放映による更なる打撃を恐れ、”VICE”(悪徳、非合法、欠陥など悪い意味)という単語を使わないで欲しいと要求してきた。一部の市民からも、犯罪を助長するのではないかという不安、住民の半数以上を占めるヒスパニック系への人種偏見を懸念する声などが聞かれた。人々が警戒したのは「マイアミ・バイス」が始まる前年の1983年に公開された「スカーフェイス」の影響も大きい。「スカーフェイス」はコカインの密売で成功して破滅するまでのキューバ移民の男の物語で、マイアミは血の抗争の舞台として描かれた。

しかし、これらの批判的な意見を番組製作サイドはあまり気に留めなかった。わかりやすいストーリーと見映えがするカーチェイスや銃撃戦が見られれば、ほとんどの視聴者(特にテレビの視聴時間が長い男性を対象とする)は満足すると知っていたからである。この件についてはマイケル・マンも「刑事コジャックのせいでニューヨークの人口が減るようなものだ」とインタビューで明言している。またヒスパニックが多い街が舞台となれば、それだけ正しく生きる人々も描かれるということであり、人種偏見どころかかえって多くのファンを獲得する結果となり、放映が始まって1年足らずでマイアミでの視聴率は一位を記録した。

番組の影響は商品の売れ行きにも顕著に表れた。特にドン・ジョンソン演じるクロケット刑事が使用するサングラス、ジャケット、シューズ、煙草、車、ボートなどあらゆるものが売れた。百貨店のメイシーズは主人公らと似たファッションを安価に揃えられる「マイアミ・バイス セクション」という特設コーナーを開設、ボートメーカーのWellcraft社はドラマに登場するパワーボートと同じカラーリングを施した”Miami Vice Edition”を販売する。ドン・ジョンソンの無精髭が注目されればWahl社は似たような剃り残しを再現できる電気シェーバー"Miami De Vice" を開発。発売時には訴訟を恐れ商品名を"Stubble Device"に変更し29.95ドルで発売したが[29]、こちらの売上げはあまり伸びなかった[30][31]

ドラマがヒットすると同時にマイアミは再び脚光を浴び始める。1980年代にキューバやハイチなど中南米からの移民規制が緩和されたこともマイアミが注目され始めた要因の一つではあるが、多くの人々がこのドラマを見て刺激を受けたことは紛れもない事実であった。旅行会社にはマイアミのパンフレットが並ぶようになり、ヨーロッパからの観光客も急増した。「マイアミ・バイス」のロケ地を巡る現地ツアーは人気があり、中でもたびたび撮影に使われたサウスビーチのアールデコ建築群は観光名所になった。

マイアミは再び富裕層が集まる都市に発展していき、五つ星ホテルや別荘、ナイトクラブやバー、ブランドものを扱うブティック、高級車ディーラーなどが市内に続々と展開するが、経済の活性化に最も貢献したのは皮肉にも違法薬物の流通に関わっているマフィアであった。

サウスビーチの復興編集

アンソニー・ヤーコヴィックは脚本執筆のためマイアミを訪れた際、サウスビーチに並ぶアール・デコ様式の建築に強く惹き付けられた。サウスビーチの開発は1910年代に始まり、その後半世紀以上もフロリダ半島最大のリゾート地として繁栄した。しかしやがて活気がなくなっていき、1970年代頃になると治安の悪い薄汚れた街に変わり果ててしまっていた。

ビーチに沿って南北に縦断するオーシャンドライブとコリンズアベニュー界隈には1920~1940年代に建設されたアールデコ建築(マイアミ・デコとも呼ばれる)が数多く残っており、荒廃した街に美しくノスタルジックな建物が建ち並ぶギャップにヤーコヴィックは魅了されたのだった。

マイアミのアールデコ建築は960棟に上る。1970代になると老朽化のため取り壊される建物が増えつつあったが、これらを保存しようと1976年に非営利組織のMDPL("Miami Design Preservation League" [32])が発足。彼らの活動のおかげで1979年には「アールデコ歴史地区」に指定され、保存が決まった。

歴史地区とはいえ、放置されたままの空き家が数多くあり、通りを通行する車や人通りもほとんどなく、ドラマのロケーションとして最適だった。もともと建物にはカラフルな塗装はされておらず白っぽい単色の外壁だったが、マイケル・マンはそれらを「蒸し暑さの表現」としてパステルカラーに塗るよう指示した。このパステルカラーで街を彩る案をマイケル・マンが考え出したように言われることが多いが、実際にはドラマが始まる2年前の1982年に、ニューヨーク出身の一人のデザイナーによって提案されたものだった。このアールデコとパステルカラーの融合はサウスビーチの復興を望む人々にすぐに受け入れられ少しずつ広がりつつあったが、ドラマの撮影が始まったことで急速に進んだ[33]

またMDPLと協力し合うことで「マイアミ・バイス」はサウスビーチの美化と歴史的建築物の保存に貢献する功績を残した。

出演編集

ジェームズ・ソニー・クロケット刑事
演 - ドン・ジョンソン - 隆大介
本作の主人公。階級はサージェント(Sergeant・巡査部長)。
ヨットに居を構え、ワニのエルビスとともに住んでいる。ヴェルサーチ(シーズン4頃からアーストンボラージュもしくはコウシンサトウ等のジャパニーズDCブランド)を着こなし、ロレックスの腕時計(シーズン2以降エベルクロノグラフをつけていることが多い) をつけ、ズボンにベルトは通さず、無精ひげを生やし、靴(パチョッティのスリップオン)は素足でというのがお約束。シーズン1の前半では妻子と別居中であったが後に離婚。その後、事件で出会った歌手のケイトリン・デービスと再婚するが、後に殺されてしまう。元アメリカンフットボール選手(ワイドレシーバー、背番号は88)。海兵隊に所属していた事もある。ビリヤードの名人でもある。潜入捜査時にはソニー・バーネットと名乗る。シーズン1とシーズン2では度々喫煙シーンがあるが、シーズン3では喫煙シーンが無くなり、シーズン4の第3話「Death and the Lady」で『タバコはやめた』というセリフがある。
愛車は黒のフェラーリ365 デイトナ・スパイダー(シーズン1〜3。スティンガー試射の標的となり破壊された)と白のフェラーリ・テスタロッサ(前期型。デイトナスパイダーに代わって登場、シーズン3〜5)。自慢のパワーボートはウェルクラフトスカラブ38。使用銃はSIG SAUER P220(パイロット版)、ブレン・テン(シーズン1〜2)、S&W M645(シーズン3〜4)、M4506(シーズン5)、デトニクス・コンバットマスター(シーズン1〜4 バックアップ用)、S&W M6906(シーズン5 バックアップ用)
フェラーリ、パワーボート、高級ブランドの服、装飾品の類は潜入捜査の為に貸与された押収品で、ソニー個人の私物ではない。
1953年7月29日生まれ。
リカルド“リコ“・タブス刑事
演 - フィリップ・マイケル・トーマス / 声 - 尾藤イサオ
ソニー・クロケット刑事の相棒。
ニューヨークスタイルでがっちり決めたタフでクールなアフリカ系の男。ベジタリアンで酒、ギャンブルを好まない。スーツはアルマーニが多い。以前はニューヨーク市警察本部盗犯捜査課の刑事だったが、刑事だった兄のラファエルをカルデロンに殺されたため、復讐目的で兄の名前を使い捜査と偽ってマイアミへやって来た。その後はニューヨークに戻らずメトロ・デイド警察に移籍、ソニーの相棒となり潜入捜査官としてマイアミで暮らす。
シーズン1前半ではマイアミの暮らしに慣れない事もあり、ソニー達ともたびたび衝突することがあった。しかし、シーズン5でソニーが記憶喪失になった時は一番に助けようと奮闘した。
潜入捜査時はシーズン1ではリチャード・テーラーと名乗る事もあったがその後“リコ”(リカルド)・クーパーと名乗る事が多い。愛車は1964年型キャデラック エルドラド・コンバーチブル。
主な使用銃はS&W M49(全シーズン)、イサカ・オート・アンド・バーグラーモデルB(en:Ithaca Auto & Burglar、シーズン1)、フォアグリップをカスタマイズしたイサカM37ステイクアウト(シーズン2〜3)、ウィルソンアームズエグセクティブプロテクションレミントンM870(ウィルソンアームズ製の、銃身を弾倉と同じ長さまで詰め、ピストルグリップに変えた超短銃身機種。シーズン4〜5)、SIG SAUER P220(シーズン5最終話のみ使用)
1949年5月26日生まれ。
スタンレー“スタン”・スワイテク刑事
演 - マイケル・タルボット / 声 - 広瀬正志
マイアミバイスの刑事。常にジート刑事とコンビを組んでマフィアやギャングの監視・盗聴などの捜査にあたる。ビッグボディの持ち主であるがフットワークはとても軽快。ジート刑事と仲が良く二人で捜査する事が多いが、漫才コンビのようにおふざけが過ぎてしまう事も・・・。
シーズン1『爆発コンビ大奮戦!おもしろ刑事危機一髪』では2人のコミカルな場面が多く観る事ができる。シーズン3でジートが殉職した時は一番彼の死を悲しんだ。ギャンブルが好きで借金をすることがあったため、それが原因でゆすられた事もあった。盗聴や監視などの仕事をするが、ソニーまたはタブスが不在の時は潜入捜査をする事がある。
無類のエルビス・プレスリーマニア。使用銃はFNブローニング・ハイパワー。銃器の扱いに精通している。愛車は3代目フォード・サンダーバード。仕事中は相棒のジートと共に緑色のダッジ・ラム・バンを使用することが多い。
1955年生まれ。
ローレンス“ラリー”・ジート刑事
演 - ジョン・ディール / 声 - 大塚芳忠
スワイテク刑事の相棒。
捜査の時はアロハシャツを愛用。家ではペットの金魚を可愛がり、スノードームをコレクションしている。スワイテクと同じで人が良い。シーズン1で家がガス爆発しスワイテクの家に居候していた事がある。
シーズン3の12話「Down for the Count Part 1」(字幕版のみ)で殉職するが、このエピソードは日本未放送だったため日本では突然いなくなる形になった。
使用銃はS&W M659
1950年生まれ。1987年没。
レジーナ“ジーナ”・ナバーロ・カラブリーゼ刑事
演 - サンドラ・サンティアゴ / 声 - 弥永和子
マイアミバイスの女刑事。
時にはトゥルーディと共に売春婦に変装して潜入捜査をする。ソニー・クロケット刑事との関係は? シーズン3第24話でキューバ出身であることが明らかになる。
使用拳銃はS&W M36
1959年生まれ。
トゥルーディ・ジョブリン刑事
演 - オリビア・ブラウン / 声 - 片岡富枝
ジーナの相棒。子供に優しく、度胸がありとても有能な刑事。使用拳銃はS&W M36
1960年生まれ。
ルー・ロドリゲス主任
演 - グレゴリー・シエラ / 声 - 加藤精三
バイス・スクワッドの元主任。階級はルテナン(Lieutenant・警部補)。キャステロ警部の前任者。
ソニーのよき理解者だったが、シーズン1の第4話「The Hit List」でカルデロンが差し向けた殺し屋の狙撃からソニーをかばって撃たれ殉職した。
1947年生まれ。1984年没。
マーティン”マーティ“・キャステロ警部(主任)
演 - エドワード・ジェームズ・オルモス / 声 - 青野武
殉職したロドリゲス主任の後任。劇中の呼称はLieutenant(ルテナン・警部補)であり、“警部”の呼称は日本語版で意訳された可能性が大。
シーズン1の7話「One-Eyed Jack」から登場。寡黙な印象に加え常に規律に厳格たろうとする態度から、当初はバイスの捜査官たちに煙たがれる傾向があったものの、その指揮の手腕からソニーをはじめ部下たちの絶対的な信頼を得るに至る。
麻薬取締局捜査官で黄金の三角地帯のタイ領地区に赴任していたこともある。そのため自ら捜査に出ることもある。武士道を嗜んでいる為、剣術の心得があり刀も扱える、建物内に押し入って来た殺し屋達を音も立てずに返り討ちに出来るほどの剣の達人。口ひげと上下黒のスーツに白のシャツ、細めで黒色のネクタイを愛用している。
使用拳銃はコルト・ピースキーパー等。
1947年生まれ。
イザドラ“イズィー”・モレノ
演 - マーティン・フェレロ / 声 - 千田光男
ソニーの情報屋。インチキな商売をして胡散臭いが頼りにされている。事件に関わって危ない目に逢う事もある。ヌーギーと売人を逮捕するなど捜査には協力してくれる。普段は悪徳商業(ソニーのデイトナを無断で売ろうする等)を主な仕事にしている。前衛芸術家としての才能を持つ一面もある。
1947年生まれ。パイロット版ではカルデロンの右腕トリニ・デソトという別役で登場。吹き替えは、はせさん治が担当していた。
ヌガート“ヌーギー”・ネヴィル・ラーモント
演 - チャーリー・バーネット/ 声 - 中尾隆聖
情報屋。騒々しくて、いつも何か喋っていないと気が済まない。とても長身な恋人アンプル・アニーがおり、後に結婚する。
シーズン1 第3話でソニーたちの捜査に協力してからソニーたちの情報屋になる。序盤は度々出ていたが、後半は登場回数が少ない。
1954年生まれ。
ケイトリン・デービス(クロケット)
演 - シーナ・イーストン / 声 - 榊原良子 劇中ではシンガー役。ソニーの恋人として登場。
シーズン4第8話「Like a Hurricane」でソニーと知り合い恋仲になり結婚をする。しかし、シーズン4第21話でソニーの因縁のある敵に殺害されてしまう。ソニーとの子供を身籠っていた。

エピソード編集

シーズン1編集

話数 原題 訳題 日本版サブタイトル   ゲスト出演    監督 脚本
#1 Pilot: Brother's Keeper 兄弟の絆 血闘サブマシンガン!巨大組織を叩きつぶせ! ジミー・スミッツ
ミケルティ・ウィリアムソン
ビル・スミトロヴィッチ
ミゲル・ピニェロ
トーマス・カーター アンソニー・ヤーコヴィック
#2 Heart of Darkness 闇の奥
コンラッド同名小説からの引用)
暗闇の魂 エド・オニール
スージー・エイミス
ジョン・ルーエリン・モキシー A・J・エディソン
#3 Cool Runnin' 良い旅を クールな配達屋 ラリー・ライリー リー・H・カッツィン ジョエル・サーノウ
#4 Calderone's Return (Part I)
The Hit List
カルデロンの帰還 前編
(旧題:暗殺リスト)
宿敵カルデロン PART I ジム・ズビアナ
ティート・ゴヤ
ロン・テイラー
リチャード・A・コーラ ジョエル・サーノウ
#5 Calderone's Return (Part II)
Calderone's Demise
カルデロンの帰還 後編
(旧題:カルデロンの終焉)
宿敵カルデロン PART II ミゲル・ピニェロ
ファニー・ナポリ
ポール・マイケル・グレイザー ジョエル・サーノウ
アルフォンセ・ルジェロ・Jr
#6 One-Eyed Jack 片目のジャック
(スペードもしくはハートの11を意味する隠語)
切り札 デニス・ファリーナ
ジョー・ダレッサンドロ
ダン・ヘダヤ
リー・H・カッツィン アルフォンセ・ルジェロ・Jr
#7 No Exit 出口なし 地対空ミサイル強奪!武器密輸ルートを追え ブルース・ウィリス
トム・マーデロシアン
コーティ・マンディ
デヴィッド・ソウル チャールズ・R・レイネンウェバー
モーリス・ハーレイ
#8 The Great McCarthy 偉大なマッカーシー ボートレースに隠された麻薬密輸ルート マーティン・フェレロ ジョージ・スタンフォード・ブラウン フィリップ・リード
ジョエル・サーノウ
#9 Glades 湿原 フロリダ大湿原人質救出作戦 キース・ザラバッカ
マーガレット・ホイットン
ジョン・パンコウ
スタン・レイサン レックス・ウェイナー
アラン・ウイズバーガー
#10 Give A Little, Take A Little 与えるものが少なければ得るものは少ない 潜入!売春組織 女刑事ジーナの危機 バート・ヤング
マイケル・マドセン
テリー・オクィン
ボビー・ロス チャック・アダムソン
#11 Little Prince 小さな王子
サンテグジュペリの「星の王子さま」からの引用)
麻薬汚染を暴け!虚飾の上流階級 ジャンカルロ・エスポジート
ミッチェル・リキテンシュタイン
A・J・エディソン ジョエル・サーナウ
ウェンディ・カズン
#12 Milk Run 巡回配送 明日なき暴走!チンピラ運び屋を追い詰めろ エヴァン・ハンドラー
エリック・ボゴシアン
ジョン・ニコレラ アリソン・ホック
#13 Golden Triangle, part 1 黄金の三角地帯 前編 ドラゴン・マフィア上陸!地獄の三角地帯から来た闇将軍 ジョン・シュナイダー ジョージ・スタンフォード・ブラウン ジョセフ・ガン
モーリス・ハーレイ
#14 Golden Triangle, part 2 黄金の三角地帯 後編 宿命の闘い!地獄の三角地帯から来た闇将軍 ジョアン・チェン
ケイ・ルーク
ジョン・サントゥッチ
ジョージ・スタンフォード・ブラウン モーリス・ハーレイ
マイケル・マン
#15 Smuggler's Blues 密輸業者のブルース 運び屋のブルース グレン・フライ
リチャード・ジェンキンス
ハイメ・サンチェス
ポール・マイケル・グレイザー ミゲル・ピニェロ
#16 Rites of Passage 通過儀礼 美少女売春!危ない復讐ゲーム パム・グリア
ジョン・タトゥーロ
デヴィッド・ソーントン
デヴィッド・アンスポー ダニエル・パイン
#17 The Maze 迷宮 恐怖の24時間!大乱射マシンガンパニック ジョー・モートン
ヴィング・レイムス
ジェイ・O・サンダース
ティム・ジンネマン マイケル・エリック・スタイン
#18 Made For Each Other お似合いの2人 爆発コンビ大奮戦!おもしろ刑事危機一髪 エレン・グリーン
マーク・リン・ベイカー
ロブ・コーエン アラン・ワイズベッカー
デニス・クーパー
#19 The Home Invaders 住居侵入 暴行!強奪!人妻をおそう恐怖の侵入者 イーサイ・モラレス
デヴィッド・パトリック・ケリー
シルビア・マイルズ
アベル・フェラーラ チャック・アダムソン
#20 Nobody Lives Forever 誰も永遠には生きられない 無差別殺人!戦慄のショットガン キム・グライスト
ジャンカルロ・エスポジート
マイケル・カーマイン
ジム・ジョンストン エドワード・ディ・ロレンツォ
#21 Evan エヴァン 高性能サブマシンガン大量密輸!楽園に迫る死の商人の影 ウィリアム・ラス
アル・イスラエル
ロブ・コーエン ポール・ダイヤモンド
#22 Lombard ランバルド 血の抗争!マフィア非情の暗殺指令 デニス・ファリーナ
ヴィト・ルギニス
ジョン・サントゥッチ
ネッド・アイゼンバーグ
ジョン・ニコレラ デビッド・アセール
ジョエル・サーノウ

シーズン2編集

話数 原題 訳題 日本版サブタイトル    ゲスト出演    監督 脚本
#1 Prodigal Son 放蕩息子 マンハッタン大銃撃戦!摩天楼を駆けぬけるフロリダの熱い風 パム・グリア
ミゲル・ピニェロ
ルイス・ガスマン
アンソニー・ヒールド
ジェームズ・ルッソ
ジーン・シモンズ
ポール・マイケル・グレイザー ダニエル・パイン
#2 Whatever Works 何でもあり 謎の教団・血の復讐!警官連続殺人事件 アーサー・キット
パワー・ステーション
ジョン・ニコレラ モーリス・ハーレイ
#3 Out Where the Buses Don't Run バスの来ないところへ フロリダ沖大銃撃戦!引退刑事の執念 ブルース・マッギル
デヴィッド・ストラザーン
リトル・リチャード
ジム・ジョンストン ダグラス・ロイド・マッキントッシュ
ジョン・マンキーウィッツ
#4 The Dutch Oven 鉄鍋 真夜中の銃声!女刑事トルーディの選択 ジャンカルロ・エスポジート
クリーヴァント・デリックス
デヴィッド・プローヴァル
マシュー・カウルズ
アベル・フェラーラ モーリス・ハーレイ
#5 Buddies 仲間 極秘文章奪回!若妻を狙う殺し屋の銃口 ジェームズ・レマー
エスター・バリント
ネイサン・レイン
フランキー・ヴァリ
ダン・マストロジョージ フランク・ミリタリー
#6 Junk Love 朽ちかけの愛
(Junkには麻薬の意味もあり)
極秘クラブ・愛欲のスキャンダルを撃て!! エリ・プージェ
マイルス・デイヴィス
マイケル・オハーリヒー ジュリア・キャメロン
#7 Tale of the Goat ヤギの物語 蘇った悪魔の教祖!美女誘拐事件にひそむゾンビの呪い!! クラレンス・ウィリアムズ3世
ミケルティ・ウィリアムソン
レイ・シャーキー
ピーター・セラーズ
マイケル・オハーリヒー ジム・トロンベッタ
#8 Bushido 武士道 二重スパイ抹殺指令!暗躍・フロリダ国際諜報戦!! ディーン・ストックウェル
ジェリー・ハーディン
デヴィッド・ラッシュ
エドワード・ジェームズ・オルモス ジェイムズ・リークレイ
#9 Bought and Paid For 購入と支払い レイプ犯を追いつめろ!女刑事ジーナ怒りの銃弾 ジョアキム・デ・アルメイダ
トーマス・ミリアン
エル・デバージ
ジョン・ニコレラ マービン・クップファー
#10 Back in the World 復帰 ベトナム・コネクション 地獄の戦場から奪った白い悪夢 ボブ・バラバン
ジョージ・ゴードン・リディ
イマン
パティ・ダーバンヴィル
ドン・ジョンソン テリー・マクドネル
#11 Phil the Shill 詐欺師フィル だましのテクニック!汚れた大金を狙え!! フィル・コリンズ
キーラ・セジウィック
ジョン・ニコレラ ポール・ダイアモンド
#12 Definitely Miami まさしくマイアミ 真夏のセクシーレディ!灼けた肌にひそむ魔性の罠!! アリエル・ドンバール
テッド・ニュージェント
ロブ・コーエン マイケル・アーネマン
ダニエル・パイン
#13 Yankee Dollar アメリカドル 史上最大の闇取り引き!未亡人の危険な賭け!!
ネッド・アイゼンバーグ
オースティン・ペンドルトン
アーロン・リップシュタット ダニエル・パイン
ジョン・マンキーウィッツ
#14 One Way Ticket 片道切符 白昼の凶弾!血に飢えたヒットマンを追え!! ジョン・ハード
ロテール・ブリュトー
ヤン・ハマー
クレイグ・ボロツィン クレイグ・ボロツィン
ジョン・マンキーウィッツ
#15 Little Miss Dangerous 危険な娘 潜入!フロリダ性風俗地帯 謎の連続放火殺人犯を追え!! フィオナ
ジュリー・ボヴァッソ
レオン・イチャソ フランク・ミリタリー
#16 Florence Italy フローレンス・イタリー(人物名) 激突!死のカーチェイス 真夜中の娼婦惨殺事件 ダニー・サリバン
チャールズ・ロケット
ザ・ファットボーイズ
ジョン・ニコレラ ウィルトン・クロウリー
#17 French Twist フランスでのめぐり合い 妖艶!美人捜査官の疑惑 超A級テロリストを撃て!! シャーリー・ヘドリー
レナード・コーエン
デヴィッド・ジャクソン ジェイソン・サマーズ
#18 The Fix 修正 腐敗の法廷・追い詰められた判事 最後の決断!! ビル・ラッセル
バーナード・キング
ハーヴェイ・ファイアスタイン
マイケル・リチャーズ
ディック・ミラー チャック・アダムソン
#19 Payback 回収 謎の美女からの危険なメッセージ!消えた300万ドル!! ダン・ヘダヤ
ロベルト・デュラン
フランク・ザッパ
アーロン・リップシュタット ロバート・クレイス
#20 Free Verse VIP暗殺計画!楽園を襲うテロの嵐 ビアンカ・ジャガー
ルイス・ガスマン
マイケル・ベイ
スイサイダル・テンデンシーズ
ジョン・ニコレラ シェル・ウィレンズジム・トロンベッタ
#21 Trust Fund Pirates 海賊たちの資産 フロリダ大海賊団!富豪の危険なゲーム ゲイリー・コール
リチャード・ベルザー
ジム・ジョンストン ダニエル・パイン
#22 Sons and Lovers 息子と恋人
D・H・ローレンスの小説からの引用)
終りなき血の報復・全面戦争!バイス対カルデロン一家!! ファニー・ナポリ
ジョン・レグイザモ
J・C・クィン
リー・アイアコッカ
ジョン・ニコレラ デニス・クーパー


シーズン3編集

話数 原題 訳題 日本版サブタイトル ゲスト出演 監督 脚本
#1 When Irish Eyes Are Crying アイルランド人の眼に涙が浮かぶとき
When Irish Eyes Are Smilingからの隠喩)
無差別テロリストの恐怖! リーアム・ニーソン
ポール・グリーソン
ウォルター・ゴテル
ジェフ・フェイヒー
Mario Di Leo 原案: John Leekley
脚本: John Leekley & Dick Wolf
#2 Stone's War ストーンの戦争
(「帰還」の続編)
衝撃のスクープ!美人キャスター惨殺事件!! ボブ・バラバン
ジョージ・ゴードン・リディ
David Jackson David Jackson
#3 Kill Shot 一撃必殺 仕組まれた娼婦惨殺事件 レオン・イチャソ 原案: Manuael Arce & Leon Ichaso & Marvin Kupfer
脚本: Marvin Kupfer
#4 Walk-Alone 単独行動 潜入指令!地獄の刑務所 ローレンス・フィッシュバーン
ロン・パールマン
Run-D.M.C.
David Jackson W.K. Scott Meyer
#5 The Good Collar 善良な学生 暗黒街の新帝王は15歳!冷血・残忍・少年犯罪組織の恐怖!! ジョン・スペンサー
チャールズ・S・ダットン
Mario Di Leo Dennis Cooper
#6 Shadow in the Dark 闇の中の影 真夜中のサイコキラーを追え! エド・ローター
ジャック・チボー
クリストファー・クロウ チャック・アダムソン
#7 El Viejo 老人 復讐のガンマン・最後の決闘! ウィリー・ネルソン
スティーヴ・ブシェミ
アーロン・リップシュタット Alan Moskowitz
#8 Better Living Through Chemistry 化学が築く、より良い生活 暴走族ディスコ大銃撃戦! ヴィクター・ラヴ
ロブ・ニルソン
レオン・イチャソ 原案: Ken Edwards & Harold Rosenthal
脚本: Michael Duggan & Dick Wolf
#9 Baby Blues[1] 赤ん坊のブルース 赤ちゃん密輸!悪徳弁護士の非情な商売 スタンリー・トゥッチ
ハリー・フット
ダン・アティアス 原案: Michael Duggan & Dick Wolf
脚本: Michael Duggan
#10 Streetwise 世渡り 売春ファミリー・血の制裁! ビル・パクストン
ウェズリー・スナイプス
トム・マーデロシアン
Fred Walton Dennis Cooper
#11 Forgive Us Our Debts 贖罪 黒いドレスの殺人者 ガイ・ボイド
D・W・モフェット
Jan Eliasberg Gustave Reininger
#12 Down for the Count,Part 1[1] ノックアウト 前編 賭ボクシング博を暴け 破滅へのテンカウント 前編 ドン・キング
マーク・ブリーランド
Richard Compton 原案: Dick Wolf
脚本: John Schulian & Dick Wolf
#13 Down for the Count,Part 2[1] ノックアウト 後編 賭ボクシング博を暴け 破滅へのテンカウント 後編 ロバート・パストレリ
ジョー・ダレッサンドロ
クリス・エリオット
Richard Compton 原案: Dick Wolf
脚本: John Schulian & Dick Wolf
#14 Cuba Libre キューバ解放
同名のカクテルもあり)
非情テロリスト軍団を叩け! ウィリー・コロン
ビーソン・キャロル
バージル・W・ヴォーゲル Michael Berlin & Eric Estrin
#15 Duty and Honor/The Savage 義務と名誉
(この2つの語が組み合わさると軍関係のことを意味する)旧題:残忍な者
娼婦連続殺人事件の謎 ハイン・S・ニョール
ヘレナ・ボナム=カーター
ジュディス・マリナ
ブラッド・サリヴァン
ジョン・ニコレラ Marvin Kupfer
#16 Theresa テレサ 女医テレサ・引き裂かれた白衣 ヘレナ・ボナム=カーター
ザック・グルニエ
ブラッド・ドゥーリフ
バージル・W・ヴォーゲル Pamela Norris
#17 The Afternoon Plane 午後の飛行機 灼熱の死闘・宿敵カルデロンを撃て!! ジョン・レグイザ
ヴィンセント・ドノフリオ
David Jackson David Jackson
#18 Lend Me An Ear いいか、よく聞け 視聴指令!巨大シンジケートの秘密を暴け ジョン・グローヴァー James Quinn 原案: Dick Wolf
脚本: Michael Duggan
#19 Red Tape お役所仕事 流血!死の捜査令状 ルー・ダイアモンド・フィリップス
アネット・ベニング
ヴィゴ・モーテンセン
Gabrielle Beaumont 原案: Dennis Cooper
脚本: Jonathan Polansky
#20 By Hooker By Crook 売春婦と悪党 危険なマドンナ・超高級コールガール組織の謀略 メラニー・グリフィス
ヴェロニカ・カートライト
ジョージ・タケイ
ルー・アルバーノ
ドン・ジョンソン 原案: Dick Wolf
脚本: John Schulian
#21 Knock Knock… Who's There? コンコン、誰かいますか? 疑惑の女!美人捜査官決別の銃口 エリザベス・アシュレイ
イアン・マクシェーン
Tony Wharmby 原案: Dick Wolf
脚本: John Schulian
#22 Viking Bikers From Hell 地獄から来た、いかついバイク乗り 史上最強!地獄から来たターミネーター ジョン・マトゥザック
キム・コーツ
ソニー・ランダム
James Quinn 原案: Walter Kurtz
脚本: Michael Duggan & Dick Wolf
#23 Everybody's in Showbiz この世はすべてショー・ビジネス
ザ・キンクス同名アルバムからの引用)
殺意のカーテンコール マイケル・カーマイン
ベニチオ・デル・トロ
Richard Compton 原案: David Cooper & Reinaldo Povod
脚本: David Burke
#24 Heroes of the Revolution 革命の英雄 女刑事ジーナの復讐!! ジェローン・クラッベ Gabrielle Beaumont 原案: Dick Wolf
脚本: John Schulian

シーズン4編集

話数 原題 日本版サブタイトル    ゲスト出演    監督 脚本
#1 Contempt of Court 非情のコネクション 密告者を消せ!! スタンリー・トゥッチ
メグ・フォスター
フィリップ・ベイカー・ホール
Jan Eliasberg Peter McCabe
#2 Amen... Send Money 偽りのバイブル ブライアン・デネヒー
ベン・スティラー
ジェームズ・トールカン
アニタ・モリス
James J. Quinn John Schulian
#3 Death and the Lady ポルノ女優失踪事件の謎を追え! ペネロープ・アン・ミラー
ポール・ギルフォイル
ケリー・リンチ
ミゲル・フェラー
Colin Bucksey David Black
#4 The Big Thaw 緊急手配! 消えた死体カプセルを奪還せよ!! アルフレッド・モリーナ Richard Compton Joseph DeBlasi
#5 Child's Play 硝煙のマイアミ 武器密売組織の罠を暴け!! ヴィング・レイムス
アイザック・ヘイズ
Vern Gillum 原案: Priscilla Turner
脚本: マイケル・ピラー
#6 God's Work 血の惨劇!! 巨大犯罪ファミリーの崩壊 イーサイ・モラレス
フランチェスコ・クイン
アルフォンソ・アラウ
Jan Eliasberg Edward Tivnan
#7 Missing Hours 未知からのメロディ 恐怖の国家機密に迫れ!! ジェームス・ブラウン
クリス・ロック
Ate de Jong トマス・M・ディッシュ
#8 Like A Hurricane 危険な証言台 美しきロック・シンガーに迫る凶弾 シーナ・イーストン
ザンダー・バークレー
Colin Bucksey Robert Palm
#9 Rising Sun of Death[1] マイアミ任侠伝 血塗られたライジングサン R・リー・アーメイ
ケイリー=ヒロユキ・タガワ
ジェームズ・ホン
レオン・イチャソ Peter Lance
#10 Love at First Sight 猟奇殺人! 血に染まるビデオ・デートクラブ シーナ・イーストン
イマン
ロリ・ペティ
ドン・ジョンソン Peter McCabe
#11 Rock and a Hard Place 殺人スキャンダル 悪徳音楽プロデューサーの野望 シーナ・イーストン Colin Buckse 原案: Dick Wolf
脚本: Robert Palm
#12 The Cows of October 東西情報戦 最新バイオ技術・争奪のテクニック ゲリット・グレアム Vern Gillum Ed Zuckerman
#13 Vote of Confidence 狙われた娼婦 政界に暗躍する獣たち ラリー・パイン Randy Roberts John Schulian
#14 Baseballs of Death 冷血の殺人兵器密輸機関を叩け オリヴァー・プラット
リサ・マリー
ビル・デューク Peter Lance
#15 Indian Wars[1] 潜入!謎の先住民部隊を追え!! ジョー・ターケル レオン・イチャソ 原案: Frank Coffey & Carl Waldman
脚本: Frank Coffey & Michael Duggan & Peter Lance
   & Robert Palm & Carl Waldman
#16 Honor Among Thieves?[1] 麻薬シンジケートの制裁! 殺人犯を救出せよ!! ディラン・ベイカー Jim Johnston Jack Richardson
#17 Hell Hath No Fury[1] 女教師vs.レイプ犯 過熱するマスコミ合戦 ドン・ハーヴェイ
ジョン・フィン
バージル・W・ヴォーゲル 原案: David Black
脚本: Michael Duggan
#18 Badge of Dishonor[1] 不名誉の死! 悪に屈した警官 バーブラ・ストライサンド
レニ・サントーニ
ジュリオ・オスカー・メチョソ
Richard Compton 原案: Dick Wolf
脚本: Michael Duggan & Peter Lance
#19 Blood and Roses[1] 禁断の果実! 女捜査官を誘う甘い罠! スタンリー・トゥッチ
フランク・スタローン
マイケル・ウィンコット
メグ・フォスター
George Mendeluk 原案: Dick Wolf
脚本: Robert Palm
#20 A Bullet for Crockett[1] ソニー絶体絶命!! ヒーローを襲った銃弾! リサ・ヴィダル Donald L. Gold 原案: Dick Wolf
脚本: Michael Duggan & Peter Lance
#21 Deliver Us From Evil: Part 1[1] 十字架の誓い! 愛しき者に神のご加護を シーナ・イーストン George Mendelu 原案: Dick Wolf
脚本: David Black, Michael Duggan & Robert Palm
#22 Mirror Image: Part 2[1] 消えた記憶! 裏切りのギャングサミット! ジュリア・ロバーツ
クリス・クーパー
アントニオ・ファーガス
Richard Compton 原案: ダニエル・サックハイム & Nelson Oramas
脚本: Robert Palm & ダニエル・サックハイム

シーズン5編集

話数 原題 日本版サブタイトル    ゲスト出演    監督 脚本
#1 Hostile Takeover: Part 3[1] 血の抗争!麻薬組織を乗っ取れ!! ジョー・サントス
ジョン・ポリト
マット・フリューワー
ドン・ジョンソン Ken Solarz
#2 Redemption in Blood: Part 4[1] 決死の償い!失われた記憶を取り戻せ!! Paul Krasny 原案: Robert Ward
脚本: Scott Shepherd & Ken Solarz
#3 Heart of Night[1] 仕組まれた罠 裏切りの真実を暴け!! ロザリンド・チャオ
ジェームズ・サイトウ
ボブ・ガントン
Paul Krasny James Becket
#4 Bad Timing[1] 危険な休暇 脱獄した凶悪犯を追え!! メリッサ・レオ
プルイット・テイラー・ヴィンス
バージル・W・ヴォーゲル Scott Shepherd
>Borrasca[1] 暗躍!闇から迫る手 巨大取引を阻止せよ!! ブライオン・ジェームズ
ファン・フェルナンデス
Vern Gillum Elvis Cole & Vladislavo Stepankutza
#6 Line of Fire[1] 殺意の包囲網 100万ドルの男を守れ!! バリー・プリマス
アーシフ・マンドヴィ
Richard Compton Raymond Hartung
#7 Asian Cut[1] 悪魔の拷問!死体に刻まれた謎の文字 ケイリー=ヒロユキ・タガワ James Contner 原案: Robert Ward
脚本: Peter McCabe
#8 Hard Knocks[1] 甘い誘惑!賭博組織の恐怖の陰謀!! リチャード・ジェンキンス Vern Gillum 原案: Scott Shepherd & Ken Solarz & Robert Ward
脚本: Ken Solarz
#9 Fruit of The Poison Tree[1] 法廷対決!敏腕弁護士の裏の顔を暴き出せ!! アマンダ・プラマー
トニー・シリコ
スティーヴン・マクハティ
Michelle Manning Rob Bragin
#10 To Have And to Hold[1] 悲劇の暗殺者 愛と憎しみの果てに ミゲル・フェラー Eugene Corr William Conway
#11 Miami Squeeze[1] 美人議員の謀略 キャステロ危機一髪! リタ・モレノ
ロバート・ジョイ
Michelle Manning 原案: Ted Mann & Peter McCabe & Robert Ward
脚本: Ted Mann & Peter McCabe
#12 Jack of All Trades[1] ホラ吹きジャックvs.偽札製造団 Vern Gillum <原案: Robert Ward
脚本: Ken Solarz
#13 The Cell Within[1] 電気イスの恐怖!殺人鬼の歪んだ情熱 リチャード・ガント
L・M・キット・カーソン
ジョン・P・ライアン
Michael B. Hoggan Jack Richardson
#14 The Lost Madonna[1] 消えた聖母 暗躍する美術品盗品ディーラー マイケル・チクリス
ネッド・アイゼンバーグ
Chip Chalmers Robert Goethals
#15 Over The Line[1] 闇の警察組織 ゆがんだ正義の執行者 トーマス・アラナ
ケヴィン・コリガン
Russ Mayberry 原案: Scott Shepherd & Robert Ward
脚本: Terry McDonell
#16 Victim of Circumstance[1] 捕虜収容所の凶行!狙われた生存者たち カレン・ブラック
ポール・ギルフォイル
ジョン・レグイザモ
ザンダー・バークレー
ウィリアム・ヒッキー
Colin Bucksey Richard Lourie
#17 Freefall[1]
(米国本放送時の最終話)
巨大な罠!正義をかけた最後の任務 イアン・マクシェーン
ロバート・ベルトラン
グレッグ・ジャーマン
エルピディア・カリロ
Russ Mayberry 原案: Frank Holman & Scott Shepherd & Ken Solarz
脚本: William Conway & Ken Solarz
#18 World of Trouble[1][2] ハイテク兵器強奪の悲劇 デニス・ファリーナ
ネッド・アイゼンバーグ
ヴィンセント・スキャヴェリ
#19 Miracle Man[1][2] 爽快!ミラクルマン 麻薬王を倒せ! ザック・グルニエ Alan Myerson 原案: Gillian Horvath & Robert Ward
脚本: Rob Bragin
#20 Leap of Faith[1][2][3] 操られた心 悪魔のドラッグの誘惑 ローラ・サン・ジャコモ
キース・ゴードン
Robert Iscove Robert Ward
#21 Too Much, Too Late[1][4] 偽りの代償!悲しき少女の復讐劇! パム・グリア
CCH・パウンダー
Richard Compton 原案: John A. Connor
脚本: Jack Richardson
  • ^1 このエピソードはテレビ東京の本放送時には放送されなかった。
  • ^2 このエピソードはNBCの本放送時には放送されず、シリーズ終了から1ヵ月後に放送された。
  • ^3 このエピソードにおいては続編の可能性が示唆されている。
  • ^4 このエピソードは児童の性的虐待が描かれていたためNBCの本放送時に放送されず、シリーズ終了から半年後にケーブル局での再放送時に放送された。

ソニーのフェラーリ・デイトナ・スパイダー編集

※詳細は「マイアミバイスのフェラーリ」を参照。

ソニーが乗るフェラーリ・365GTB/4 デイトナ・スパイダーは本物ではなく、アメリカのマクバーニー(Mcburney)社が制作したレプリカ。シボレー・コルベット(C3)を土台に制作されており、外観が微妙に異なる複数の車両が撮影に使用された。このドラマのヒットと共にデイトナのレプリカモデルは飛ぶように売れ、雨後の筍の様にデイトナのレプリカを制作する会社がカリフォルニアに乱立。一方で増え続けるバックオーダーに対処する為、量産体制に入った本家マクバーニー社のレプリカは台数を重ねるごとに段々粗悪な作りになる。

その後マクバーニー社は本家のフェラーリ社より提訴され、敗訴した。

シーズン3の第1話でスティンガーの試射の標的にされて爆破され、ソニーはフェラーリ・テスタロッサに乗り換えているのだが、シーズン3第7話「復讐のガンマン 最後の決闘!」ではなぜかデイトナに戻っている。これは当初「復讐のガンマン 最後の決闘!」がシーズン3の第1話になる予定だったものを、デイトナ爆破エピソードこそ第1話にふさわしいと判断されオンエアの順番が入れ替えられた事が原因である。

ソニーのフェラーリ・テスタロッサ編集

※詳細は「マイアミバイスのフェラーリ」を参照。

番組にテスタロッサが登場した最初はボディーカラーは黒であったが、破壊されたデイトナ・スパイダーの後継として貸与される時から、夜の街中で映えるようにとボディカラーが白に変わった。シーズン3 第1話「無差別テロリストの恐怖!」で使用された黒色のテスタロッサを白に再塗装したものである。ただしドラマの中では押収した車体を白く塗装したという言及はない。

このテスタロッサも撮影用に本物とレプリカを使い分けていることが分かる。ハードな走行シーン(急発進のシーンなども含む)や、車の近くで建物などの爆破などがある場合はレプリカが使われ、静かに走行するシーンなどでは本物のテスタロッサが使われている。劇中でソニーがレプリカに乗って急発進するシーンがあるが、その時のテールランプを見るとレプリカがATであることを確認できるし、ホイールの形状を見てもわかるシーンがある。この作品ではフェラーリ・テスタロッサのレプリカとして有名なポンティアック・フィエロをベースにしたレプリカではなく、デ・トマソ・パンテーラのシャシーと事故車から取り出した本物のフェラーリ・テスタロッサのボディを合体させた特製のレプリカを製作して使用している。

ソニーのパワーボート編集

  • クリスクラフト 390 スティンガー (第1話のみ)
  • 390X スティンガー (シーズン1の第2話以降)
    Chriscraft 390X Stinger

全長39フィート、420馬力のマーキュリー・マークルーザー製エンジン×2基、最高速度は時速約100キロ。

パイロット版は390スティンガー、第2話以降のシーズン1は390Xスティンガーを使用する。

第1話「血闘サブマシンガン!巨大組織を叩きつぶせ!」で使われる390スティンガーは、冒頭でタブス刑事がボートを奪って逃げるシークエンスで低い鉄橋をくぐったりクロケット刑事がボートに飛び降りるシーンの撮影に支障があるため、ウィングの形を模したレーダーマウントアーチが付いていない[34]

第8話「ボートレースに隠された麻薬密輸ルート」のレースシーンでは3座に改造され、中央にジートがスロットルマンとして搭乗した。

ドラマがヒットするにつれ、番組制作サイドはより優美な外観のパワーボートを望んだためシーズン2からウェルクラフト・スカラベに替えられてしまう。これにはクリスクラフト社は不満を呈し、シーズン2以降のリース契約の継続、またはボートを買い取るようユニバーサルTVに申し出たが拒否されてしまった。[35]

  • ウェルクラフト KV38 スカラベ
    Wellcraft KV38 Scarab

シーズン2〜5で使用。

全長38.8フィート、575馬力のマークルーザー製エンジン×2基、最高速度は時速約100キロ。モデル名のKVはケブラー製の船体を、38は全長を表す。スカラベとは直訳すると「フンコロガシ」だが、古代エジプトで太陽を司る神の遣いと考えられた甲虫のこと。

シーズン2~5で使用。撮影には4種類ないし5種類のスカラベが使われている。それぞれの違いはカラーリング、エンジンフードの形状、キャビン入口のドアの形状、マウントアーチに取り付けられた2つの前照灯の有無など。主演のドン・ジョンソンが所有するスカラベも数回登場している。 シーズン4・第14話「冷血の殺人兵器密輸機関を叩け」”Baseballs of Death”のチェイスシーンでは、フィルムの使いまわしによりシーズン1のスティンガー390Xも散見される[36]

ドラマのおかげでウェルクラフト社には注文が殺到し、同社はドラマと同じカラーリングを施した「KV38マイアミバイス エディション」を発売した。100艇ほどが販売されそのうちの1艇がドン・ジョンソンに進呈された。ドラマにも数回登場している。こちらのKVという名は、ウェルクラフトの社長でスカラベの設計者でもあるラリー・スミス氏率いる"KAAMA Racing"と"Vice"の頭文字から取っている[37]

ソニーのヨット編集

ソニー・クロケットはマリーナに係留するヨットで暮らしている。船名はセント・ヴィトス・ダンス号(St.Vitus Dance、「聖ヴィトゥスの踊り」の意)。

マリーナでは釣りガイドのソニー・バーネットで通っており、ヨット暮らしは素性が知られにくいから潜入捜査に最適だとクロケットは言うが、暗殺者や犯罪組織、政府要人に襲われたことが幾度かあった。またキャロラインとの別居生活にも好都合だった。

撮影にはカボ・リコ38エンデヴァー40エンデヴァー42の3種類のヨットを使用しているが、船名が同じなので設定上は同一の船と考えられる。

係留場所はマイアマリーナ北側の桟橋だが、シーズン2中頃から背後でベイサイドマーケットプレースの建設が始まったせいか撮影場所が転々と変わる[38]。シーズン4の途中辺りから再び元の場所に戻された。

  • カボ・リコ38  Cabo Rico38

第1話(パイロット)で使用。

1972年に中米コスタリカで創業して以来、今も順調にセールスを続けているカボ・リコ英語版社製のセイルボート。

アメリカに進出しようと1983年にフォートローダーデールにカボリコUSAをオープンしたところ第1話の撮影に貸し出されることになった。

  • エンデヴァー40CC   Endeavor40CC

第1話(パイロット)を除くシーズン1で使用。

40CCはエンデヴァー・ヨット・コーポレーションのヒット商品で1977年に発売されてから4年間で185隻を販売した。

CCは「センターコクピット」の略。船の中央に操舵席があるため操縦やデッキ上の移動が容易になっただけでなく、操舵席の直下にエンジンルームを配置して船内を無駄なくレイアウト出来た。この方式は当時エンデヴァー社の独占状態だったという。

船の先端と船尾の2つのキャビンにダブルベッドがあり、中央ギャレーのソファーもダブルベッドに変身する。トイレ兼用のシャワールームが2基、ミニキッチン、冷蔵庫、640リットルの水タンクなどを備え、6名乗船で3日間程度の航海が出来る[39]

50馬力のディーゼルエンジンと280リットルの燃料タンクにより風力を利用しなくても約300マイル(480キロ)の航行が可能である。

  • エンデヴァー42CC  Endeavor42CC

シーズン2〜5で使用。

エンデヴァー40よりも全長0.6m、全幅0.4m拡張されゆとりある船室から同社は「フローティングホテル」と称した。

1970年代にキーラーゴで創業したエンデヴァー社は年間200隻以上を販売するほどに急成長したが、1980年代の不況で徐々に売上げが落ち込み1986年に買収された[40]。評価の高いエンデヴァー42は買収されたあとも生産が続けられ、創業者のジョン・ブルックスは買収されたあともエンデヴァー号の技術顧問やボート関連事業に携わっていた。しかし1996年にフロリダ州セントピーターズバーグの自宅で強盗に殺害され[41]同時にエンデヴァー号のブランドも幕を閉じた。

撮影に使用した42CC(3代目セント・ヴィトス・ダンス号)は2020年からキーウェストキーウェストセイリングアドベンチャーが所有し、レンタルすることが出来る。

ワニのエルヴィス編集

エルヴィスはセント・ヴィトス・ダンス号で飼われているワニの名前である。

クロケットが学生時代に所属していたフットボールチーム、フロリダゲイターズのマスコットだったのを引き取った。船から逃げ出して騒ぎになったりクロケットが大事にしているレコード盤を食べるなど面倒ばかり起こすが、余所者を驚かす程度の役には立っている。オレンジ色の毛布がお気に入り。

撮影用のワニはフロリダ州デイビーフラミンゴガーデン英語版内にあった「ゲイターワールド」で飼育されていた。アリゲーター科、推定年齢は15〜18歳。ワニは慣らすどころか飼うことすら困難な生き物だが、選ばれた理由は体長2.6メートル・140キロという巨体にあったのだろうと担当していた飼育員ジョージ・ハーウェルは語っている[42]

エルヴィスには常に代役が用意されておりこちらはプレスリーと呼ばれた。出演要請があるとハーウェルらは2頭を捕獲し口にテープを巻き付けてトラックで運搬した[43]。彼らにストレスを与えないよう休憩を多く取るため、数分程度の出番でも撮影現場にいる時間は十数時間にも及んだという。2匹で時給250ドルを稼いだ[44]

シーズン1ではマリーナのヨット上で撮影していたが、シーズン2の始め頃からヨットを汚損させないようにと船を模したセットで撮影するか船上でワニのモックアップを使用するケースが増えた。マイケル・マンは刑事がワニを飼うという非現実的なシナリオが最初から気に入らなかったそうで、シーズン2辺りから徐々に出番が減っていった。シーズン3に入ると予算削減とシリアスなストーリーに合わないという理由からその姿が見られるのは第2話までとなり、その後は会話の中に出てくる程度になった。

出演を終えた後、正確な時期は不明だが1990年までの約4年の間にゲイターワールドにいる他のワニに噛み殺され、園内に埋葬された。

ソニーのホルスター編集

ソニー・クロケットのホルスターは3種類が確認されている。ドン・ジョンソンは腰ベルトに留める昔ながらのヒップホルスターを要望したが、基本的にベルトを付けない衣装のため彼の意見は通らなかった。

第1話(パイロット)で使用

マイケル・マンは自身の監督作「ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー」(1981)でジェームズ・カーンが装備していた”ジャッカスリグ”を使おうと考えていた。しかしジャッカスリグの販売元であるジャッカスレザーカンパニーと連絡が取れなくなっていたためビアンキX15を用意した。

ビアンキは銃を縦に差し込んで肩からぶら下げるだけのオーソドックスな構造のため、激しい動きをする撮影になると脇の下でホルスターが暴れてしまいドン・ジョンソンの演技に支障が生じてしまった。そのためパイロットフィルム1話限りの出番となった。

シーズン1の第2話〜シーズン3で使用。

ビアンキに代わり第2話からジャッカス・リグによく似たデザインのテッドブロッカー・ライフラインを採用。しかし薄いジャケット越しにホルスターの形が浮き出てしまううえドン・ジョンソンも着け心地が不快だと不満を漏らしていた。

  • ジャッカスレザーカンパニー ジャッカスリグ Jackass Leather Company Jackass Rig

シーズン2の途中から登場。最初の数話はテッドブロッカーとジャッカスリグが併用されている。

番組スタッフはジャッカスリグを何としても入手しようとシカゴの銃砲店に片っ端から電話したところ、ジャッカス社はマイアミバイスが始まる前年の1983年にシカゴからアリゾナ州フェニックスに移転しており、社名もギャルコ・インターナショナル(GALCO= Glate American Lazer Companyの略)に変更していることがわかった。連絡を受けたギャルコのリチャード・ギャラガー社長は設計担当者と共にマイアミに飛び、ドン・ジョンソンの体型に合わせたホルスターを製作した。それを着けたドン・ジョンソンは「手袋のようにフィットする」と満足気だったという。

このホルスターは拳銃を水平に保持する構造で、銃を素早く引き抜く場面があるような用途向け(シークレットサービスなど)としてシカゴのジャッカスレザーカンパニー社が1970年代に発案したものだったが、10年近く経ってようやく日の目を見た。その後ジャッカスリグは商品名を”マイアミクラシック”(Miami Classic Shoulder System)に変えGALCOのヒット商品となると同時に「世界で最もコピー品が作られたホルスター」にもなった。

スワイテクとジートのバン編集

ダッジ・ラム バン B-250  Dodge Ram Van 

スワイテク刑事とジート刑事が "BUG BUSTERS"という害虫駆除の業者を装い監視やおとり捜査に使用する車両。シーズン2第9話「レイプ犯を追いつめろ!女刑事ジーナ怒りの銃弾」でバンが盗まれるエピソードでは、転売を企てるモレノに向かってジートが「おれのバンを返せ」と迫ることから、ジートに貸与されている車両と考えられる。

スワイテクとジートが登場するシーンは全体的にコミカルな演出が多く、車にもそれに見合った改造が施されているが、シーズン2の後半あたりからシリアスなストーリーが増えてくるにつれて2人の笑いを誘うようなシーンも徐々に減っていき、シーズン3からはデコレーションが無い単色グリーンの地味なバンになった。

シーズン2以降の1979年型はシリーズが終了したあとスワイテク刑事を演じたマイケル・タルボットが引き取り、生まれ故郷のアイオア州ウェイバリーでしばらくのあいだ乗り回していたことを自身のフェイスブックに書いている。車と一緒にシーズン2の羽アリも一緒に持ち帰った。

  • パイロット版は1981年型のホワイト。両側にスライドドア。大雑把な作りの巨大な蜘蛛がルーフ上に載せられ、側面に"BUG BUSTERS"という架空の害虫駆除業者のロゴが描かれている。電話番号は999-9999とある。
  • シーズン1でも1981年型のホワイトだが、貨物室側面に両開きのドア(ダブルサイドドア)が付くタイプになる。ボディサイドの電話番号は 478-1357 。ルーフの蜘蛛はパイロット版と同じだが、車内から脚を揺らすギミックが見られる。シーズン1の途中から羽アリに載せ替えられ、羽根を電動でゆっくりと動かすことが出来る。
  • シーズン2からは1979年型。明るいグリーンのボディにオレンジ色のBUG BUSTERSのロゴがある。ルーフ上の羽アリは少々リアルさを増し、ボディ全面に多数のシロアリのシルエットが描かれるなど、より人目を惹く外観に変わった。
  • シーズン3~5のダッジ・ラム バンは、ボディのデコレーションが全て取り払われた単色のグリーンになった。シーズン2と同じ車両とみられる。

異例とも言えるテーマソングの大ヒット編集

番組のサウンドトラックは、発売された1985年から翌年にかけアメリカだけで300万枚を超える大ヒットとなった。中でもヤン・ハマーが手掛けたテーマソングは、1985年の夏にシングルカットされ、全米チャート(Billboard Hot 100)でナンバーワンを記録した(1985年11月9日付)。80年代のインストゥルメンタルによるナンバーワンヒットは、この曲と、ヴァンゲリスの『Chariots Of Fire』(映画「炎のランナー」のテーマ)の2曲しかなく、この曲がナンバーワンヒットになったあとは、2013年初頭にBaauer(バウアー)の『Harlem Shake』がナンバーワンに輝くまで、およそ28年近くインストゥルメンタルによるナンバーワンヒットは出なかった。

2002年にはヤン・ハマー作曲のインストゥルメンタル曲のみで構成された『MIAMI VICE:The Complete Collection』2枚組CDアルバムが限定発売され、2014年現在プレミア価格で売買されている。 しかし、2011年からダウンロード版が「Amazon.com」等で販売されており、高価なCDを買わずとも楽曲を楽しむことはできる。ダウンロード版にはCDに収録されていないボーナストラックも含まれる。

また、ヤン・ハマーは当時のチェコスロバキア(現在のチェコ共和国及びスロバキア共和国)出身アーティストでは初めて全米ナンバーワンを獲得したアーティストとなった。

日本での放映編集

1986年10月7日から1988年3月29日までテレビ東京系列の火曜日21:00に放送された。しかし視聴率不振のため、1988年の春の改編時に打ち切りとなった。このためシーズン4の途中までしか放送されず、そこから先のエピソードは長らく日本未放映であった。また、テレビ東京放送時にはエピソードの抜けが4本あった(53話 Baby Blues、56話 Down For The Count Part1、57話 Down For The Count Part2、77話 Rising Sun of Death)。

その後、2004年からCSAXNにて『マイアミ・バイス』の名称でようやく日本初の全話放送が実施された(吹替えの無いエピソードは字幕対応)。

2007年には全話がDVD化され、最終話はオリジナルの声優陣で吹替版が新規収録された。2014年現在では廉価版が発売されており、容易に全てのエピソードを鑑賞することができる。

テレビ東京放送時には日本独自でクロケットとタブスの掛け合いによる次回予告があったが、これはDVDには収録されていない。

2021年7月19日よりAXNにて、シーズン1からシーズン3までの放送(吹替版)が開始される。

日本語版製作スタッフ編集

  • プロデューサー:三島良広(テレビ東京) / 飯田謙二(テレビ東京)
  • 翻訳:額田やえ子
  • 演出:左近允洋
  • 調整:飯塚秀保
  • スタジオ:グロービジョン
  • 日本語版製作:テレビ東京 / グロービジョン
  • 配給:日本MCA

ユニバーサルスタジオのスタントショー編集

ユニバーサル・パークス&リゾーツは自社のテーマパークで「マイアミバイス」をモチーフとするスタントショーを興行した。

  • ユニバーサルスタジオ・ハリウッド

カリフォルニア州ロサンゼルスのユニバーサルスタジオハリウッドでは "The A-Team Live Stunt Show"[45]特攻野郎Aチームのショー)に代わり、1987年からMiami Vice Action Spectacular をスタートした。ショーを担当するユニバーサルクリエイティヴは「ランボー」を企画し進めていたが、親会社のユニバーサルから急遽マイアミバイスに変更するとの指示を受け計画を全て破棄、それからわずか4ヶ月半で完成させたという。[要出典]

この約15分間のスタントショーは、カリブ海の小さな島にある麻薬組織のアジトにクロケットとタブスが乗り込んで壊滅するという筋立て。ヤン・ハマーの音楽をバックに2人が登場し激しい銃撃戦を展開するが、中盤からは水上オートバイホバークラフトトロッコを操ったりクライマックスでは敵の軍用ヘリコプターが現れ墜落爆発するなどテレビシリーズとはだいぶ趣きが異なっている。またショーの途中で司会進行役が現れスタントや特殊効果について解説をするという演出も見られた[46]

舞台装置はカリフォルニア州サンディマスにあるRide & Show Engineeringによって製作されたもので、セットや特殊効果の装置などに540万ドルを要した[47]。爆発や着弾の演出には可燃性ガスや圧縮空気を使用し、ヘリコプターは自在に動くアームに取り付けられた、これらは毎回同じ動作をするようプログラムされていた。

スタント監修はベテランスタントマンのアレックス・プラッシャート(1932-2007)が担当した。ショーでは大勢の悪人が倒されるように見えるが、実際にはスタントマンは6人しか使われていない[48]。プラッシャートはその後ラスベガスストリップの「トレジャーアイランドショー」も手がけた[49]

ショーは1995年1月に終了し、同年の秋から「ウォーターワールド」が始まった。

  • ユニバーサルスタジオ・フロリダ

フロリダ州オーランドユニバーサルスタジオフロリダでは、1990年から”Dynamite Nights Stunt Spectacular ”と称する約20分間のスタントショーをスタートした[50]。ハリウッドほど凝った舞台装置は使用されずボートやジェットスキーを使った水上ショーをメインとしており、露骨にマイアミバイスを意識する演出ではなかった。火花や火炎を多用するため、閉園する直前の暗くなる時間帯に毎日1回だけ公演された。

テレビシリーズは1989年に終わったが、このショーはその翌年の1990年に始まり2000年まで続いた。その後は噴水や花火、レーザーなどを駆使する水上ショーに代わった。

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ Vaughn, Hunter (2015年12月3日). “Miami Vice: Influencing an Era” (英語). Medium. 2021年5月12日閲覧。
  2. ^ How Miami Vice launched the ’80s on TV, then died with its decade” (英語). TV Club. 2020年2月18日閲覧。
  3. ^ Carter, Bill (1997年8月28日). “Brandon Tartikoff, Former NBC Executive Who Transformed TV in the 80's, Dies at 48” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/1997/08/28/arts/brandon-tartikoff-former-nbc-executive-who-transformed-tv-in-the-80-s-dies-at-48.html 2020年2月23日閲覧。 
  4. ^ How Miami Vice launched the ’80s on TV, then died with its decade” (英語). TV Club. 2020年3月4日閲覧。
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外部リンク編集

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