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玉台新詠』(玉臺新詠、ぎょくだいしんえい)は、中国南北朝時代に編纂された詩集。『玉臺新詠集』ともいう。全10巻。徐陵(507〜583)の撰。ただし実際には、簡文帝(在位550〜551)が皇太子(東宮)時代に近侍の臣であった徐陵に命じて編纂したものといわれる。簡文帝は早く亡くなった兄の昭明太子が文選を編さんし、古来の文章の佳編を総集したのに対し、かれによってからに至るまでのすぐれた詩集を総集せしめた。その10巻は、五言詩二韻詩1巻に分かれ、その中心は当時流行した「宮体詩」(「宮体」とは「東宮の詩体」の意味と呼ばれる)と綺艶(きえん)と呼ばられる綺羅脂粉の詩が中心となっている。換言すれば当世風のの選集で、の武帝をはじめとする皇族やその臣下たちを中心とするが、以来の古詩の誠実さの気風は失われていない。資料としても曹植の「棄婦篇」、庚信の「七夕詩」などは本書により伝えられるもの、『文選』所収の無名氏『古詩十九首』中9首を枚乗の作とし、「飲馬長城窟行」を蔡邕の作とするなど、比較考証の資となる点が多く、『文選』とともに古詩研究の重要な書物となっている。

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