甘草湯(かんぞうとう)とは、漢方方剤の一つで、「傷寒論」に記載されている薬方の1つ。甘草の単味の方剤で、煎じて服用する。単味は漢方では珍しい処方である。

ツムラ漢方薬甘草湯エキス顆粒(芍薬甘草湯)「ツムラ68番」

しばしば他の生薬を配合して応用する。(例:芍薬甘草湯

適応 編集

のど粘膜を保護する働きがあり、のどの痛み口内炎)、激しい、しわがれ声などに処方される。外用に脱肛の痛み。

体質に関係なく用いることができるが、中には甘草を配合した処方を用いることで、浮腫(むくみ)などをひきおこす人も報告されている。

慎重投与 編集

  1. アルドステロン症の患者
  2. ミオパチーのある患者
  3. 低カリウム血症のある患者

相互作用 編集

併用注意 編集

次の薬剤との併用により、血清カリウム値の低下

  1. フロセミド、エタクリン酸(ループ利尿薬
  2. サイアザイド系利尿薬

副作用 編集

偽アルドステロン症、ミオパチー

関連項目 編集