田中 倫郎(たなか みちお、1930年10月27日 - 2021年6月18日[1])は、日本のフランス文学者翻訳家跡見学園女子大学名誉教授。

人物・来歴 編集

広島県生まれ。東京大学文学部卒。一貫してマルグリット・デュラスの作品を翻訳した。跡見学園女子大学教授を勤め、2001年定年退職。

翻訳 編集

  • 『愛の妖精』(ジョルジュ・サンド学習研究社、世界青春文学名作選) 1962
  • 『ロンドンの夜 / 聖遺骨』(アンリ・トマ若林真共訳、白水社、現代フランス小説5) 1971
  • 『ルイーズの肉体』(ジャン=ミシェル・ガルデール、白水社) 1972
  • 『物語なき夏』(マドレーヌ・シャプサル、白水社) 1975
  • 『マルグリット・デュラス 閉ざされた扉』(ヤン・アンドレア、河出書房新社) 1993
  • 『デュラス「愛の生涯」』(アラン・ヴィルコンドレ、河出書房新社) 1998
  • 『友人デュラス』(ミシェル・マンソー、河出書房新社) 1999
  • 『蜜蜂職人』(マクサンス・フェルミーヌ、角川書店) 2002

マルグリット・デュラス 編集

  • 『夏の夜の十時半』(マルグリット・デュラ、河出書房新社) 1961、のち文庫
  • 雨のしのび逢い』(マルグリット・デュラ、河出書房新社) 1961
  • 『ヴィオルヌの犯罪』(マルグリット・デュラス、河出書房新社) 1969、のち文庫
  • 『タルキニアの小馬』(マルグリット・デュラス、現代出版社) 1969、のち集英社文庫
  • モデラート・カンタービレ』(マルグリット・デュラス、河出書房新社) 1970、のち文庫
  • 『破壊しに、と彼女は言う』(マルグリット・デュラス、河出書房新社) 1970、のち文庫
  • 『ユダヤ人の家』(マルグリット・デュラス、河出書房新社) 1971、のち文庫
  • 『愛』(マルグリット・デュラス、河出書房新社) 1973、のち文庫
  • 『太平洋の防波堤』(マルグリット・デュラス、河出書房新社) 1973、のち集英社文庫、河出文庫
  • 『語る女たち』(マルグリット・デュラス, グザビエル・ゴーチェ、河出書房新社) 1975
  • インディア・ソング / 女の館』(白水社) 1976、のち河出文庫
  • 『苦悩』(マルグリット・デュラス、河出書房新社) 1985
  • 『青い眼、黒い髪』(マルグリット・デュラス、河出書房新社) 1987
  • 『愛と死、そして生活』(マルグリット・デュラス、河出書房新社) 1987
  • 『エミリー・L』(マルグリット・デュラス、河出書房新社) 1988
  • 『夏の雨』(マルグリット・デュラス、河出書房新社) 1990
  • ヤン・アンドレア・シュタイナー』(マルグリット・デュラス、河出書房新社) 1992
  • 『エクリール 書くことの彼方へ』(マルグリット・デュラス、河出書房新社) 1994
  • 『娘と少年 愛する人に』(マルグリット・デュラス、朝日出版社) 1994
  • 『あつかましき人々』(マルグリット・デュラス、河出書房新社) 1995
  • 『これで、おしまい』(マルグリット・デュラス、河出書房新社) 1996
  • 『戦争ノート』(マルグリット・デュラス、河出書房新社) 2008

脚注 編集

  1. ^ 「文芸家協会ニュース」9月号