田村義進
田村義進(たむら よしのぶ、1950年11月20日 - )は、日本の翻訳家。日本推理作家協会会員。日本ユニ・エージェンシー「田村義進 翻訳ワークショップ」講師。
来歴
編集大阪府大阪市出身。金沢大学法文学部中退。大学中退後、ヨーロッパ放浪の旅に出、帰国後の1975年に翻訳をはじめる。
主な訳書にローレンス・サンダーズ「無垢の殺人」、ショーン・フラナリー「裏切りのネットワーク」、デズモンド・バグリイ「爆走大陸」、ウォーレン・マーフィー「探偵トレース・シリーズ」、スチュアート・M・カミンスキー「ツンドラの殺意」、エド・ゴーマン「夜がまた来る」、ウィリアム・D.ピーズ「冬の棘」「暗黒底流」など多数。
翻訳
編集- 『合衆国最後の日』(ウォルター・ウェイジャー、徳間書店) 1977
- 『二度死んだ男』(マイケル・バー=ゾウハー、ハヤカワ文庫) 1978
- 『恐怖の揺籃』(ダンカン・カイル、早川書房) 1978
- 『夜を深く葬れ』(ウィリアム・マッキルヴァニー、早川書房) 1979 :レイドロウ警部シリーズ
- 『アバランチ・エクスプレス』(コリン・フォーブス、早川書房) 1979、ハヤカワ文庫 1983
- 『密輸人ケックの華麗な手口』(ロバート・L・フィッシュ、ハヤカワ・ミステリ文庫) 1980
- 『エニグマ奇襲指令』(マイケル・バー=ゾウハー、ハヤカワ文庫) 1980
- 『顔役を撃て 事件屋ダフィ』(ダン・キャヴァナー、早川書房) 1981
- 『殺しのドレス』(ブライアン・ディ・パーマ、キャンベル・ブラック、ハヤカワ文庫) 1981
- 『緑の地に眠れ』(ダンカン・カイル、ハヤカワ文庫) 1981
- 『あの手この手の犯罪』(ロバート・L・フィッシュ編、共訳、ハヤカワ・ミステリ文庫) 1982
- 『欲望の殺人 第二の大罪』(ローレンス・サンダーズ、ハヤカワ文庫) 1982
- 『愚か者の街 事件屋ダフィ』(ダン・キャヴァナー、早川書房) 1982
- 『エルシノーって誰?』(チャールズ・ウェッブ、ハヤカワ文庫) 1982
- 『謀殺ポイントへ飛べ』(ダンカン・カイル、ハヤカワ文庫) 1983
- 『ウォー・ゲーム』(デイヴィッド・ビショフ、ハヤカワ文庫) 1983
- 『ミニ・ミステリ100 中』(アイザック・アシモフ他編、ハヤカワ・ミステリ文庫 1983
- 『無垢の殺人 第三の大罪』(ローレンス・サンダーズ、ハヤカワ文庫) 1983
- 『シャトル亡命軌道』(デレク・ランバート、ハヤカワ文庫) 1984
- 『裏切りのネットワーク』(ショーン・フラナリー、ハヤカワ文庫) 1985
- 『スパイは黄昏に帰る』(マイケル・ハートランド、ハヤカワ文庫) 1985
- 『三たび敵地へ』(ダン・ブレナン、徳間文庫) 1986
- 『爆走大陸』(デズモンド・バグリイ、ハヤカワ文庫) 1986
- 『エンドレス・ゲーム』(ブライアン・フォーブス、サンケイ文庫) 1987
- 『おかしな奴が多すぎる』(トニー・フェンリー、扶桑社ミステリー) 1988
- 『大統領狙撃さる』(マイケル・キリアン、二見文庫) 1988
- 『探偵になりたい』(パーネル・ホール、ハヤカワ・ミステリ文庫) 1989
- 『モンキーズ・レインコート』(ロバート・クレイス、新潮文庫) 1989
- 「ロストニコフ捜査官シリーズ」(スチュアート・M・カミンスキー、新潮文庫)
- 『ツンドラの殺意』 1990
- 『反逆者に死を』1990
- 『世界の終わりのサイエンス』(トマス・パーマー、早川書房) 1992
- 『密告遊戯』(ウィリアム・D・ピーズ、文春文庫) 1992
- 『タイフーン謀叛海域』(マーク・ジョーゼフ、文春文庫) 1992
- 『追いつめられた天使』(ロバート・クレイス、新潮文庫) 1992
- 『夜がまた来る』(エド・ゴーマン、創元推理文庫) 1992
- 『裸でご免あそばせ』(エリザベス・ピーターズ、徳間文庫) 1993
- 『アメリカン・ストーリーズ』(カルヴィン・トリリン、早川書房) 1993
- 『マーヴェリック』(マックス・アラン・コリンズ、新潮文庫) 1994
- 『冬の棘』(ウィリアム・D・ピーズ、文春文庫) 1994
- 『アフリカの牙』(ウィルバー・スミス、福武文庫) 1995
- 『惜別』(カルヴィン・トリリン、早川書房) 1995
- 『ミッション・インポッシブル』 (P・バルソッシーニ、徳間文庫) 1996
- 『真実の行方』(ウィリアム・ディール、福武文庫) 1996
- 『怒りの殺人 第四の大罪』(ローレンス・サンダーズ、ハヤカワ文庫) 1996
- 『ハリウッド・ノクターン』(ジェイムズ・エルロイ、文藝春秋) 1997 のち文庫
- 『優しい殺し屋』(ビル・フィッチュー、徳間書店) 1997
- 『アメリカン・タブロイド』(ジェイムズ・エルロイ、文藝春秋) 1998 のち文庫
- 『アイリッシュの誇り』(エド・ディー、創元推理文庫) 1999
- 『サイレント・スクリーン』(リチャード・ノース・パタースン、扶桑社ミステリー) 1999
- 『暗黒底流』(ウィリアム・D・ピーズ、文春文庫) 1999
- 『リスボンの小さな死』(ロバート・ウィルスン、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2000
- 『謎の蔵書票』(ロス・キング、早川書房) 2000
- 『迷路』(フィリップ・マクドナルド、早川書房) 2000
- 『クライム・ウェイヴ』(ジェイムズ・エルロイ、文藝春秋) 2000 のち文庫
- 『シュロック・ホームズの迷推理』(ロバート・L・フィッシュ、深町眞理子ほか共訳、光文社文庫、英米短編ミステリー名人選集) 2000
- 『死者の日』(ケント・ハリントン、扶桑社) 2001
- 『アメリカン・デス・トリップ』(ジェイムズ・エルロイ、文藝春秋) 2001 のち文庫
- 『スパイは異邦に眠る』(ロバート・ウィルスン、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2003
- 『ベストセラー「殺人」事件』(エリザベス・ピーターズ、扶桑社ミステリー) 2003
- 『ブレイン・ドラッグ』(アラン・グリン、文春文庫) 2004
- 『快楽通りの悪魔』(デイヴィッド・フルマー、新潮文庫) 2004
- 『ロックンロール・ウイドー』(カール・ハイアセン、文春文庫) 2004
- 『セビーリャの冷たい目』(ロバート・ウィルスン、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2005
- 『ミニ・ミステリ100』(アイザック・アシモフ他編、山本俊子・佐々田雅子共訳、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2005
- 『ベスト・アメリカン・ミステリ スネーク・アイズ』(ネルソン・デミル,オットー・ペンズラー編共訳、早川書房) 2005
- 『市民ヴィンス』(ジェス・ウォルター、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2006
- 『獣どもの街』(ジェイムズ・エルロイ、文春文庫) 2006
- 『四つの雨』(ロバート・ウォード、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2007
- 『復讐はお好き?』(カール・ハイアセン、文春文庫) 2007
- 『メソポタミヤの殺人』(アガサ・クリスティー、早川書房、クリスティー・ジュニア・ミステリ) 2008
- 『聞いてないとは言わせない』(ジェイムズ・リーズナー、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2008
- 『迷惑なんだけど?』(カール・ハイアセン、文春文庫) 2009
- 『最終弁護』 (スコット・プラット、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2009
- 『州検事』 (マーティン・クラーク、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2010
- 『ゴルフ場殺人事件』(アガサ・クリスティー、ハヤカワ文庫) 2011
- 『アンダーワールドUSA』(ジェイムズ・エルロイ、文藝春秋) 2011
- 『The 500』(マシュー・クワーク、早川書房) 2012
- 「ヤング・シャーロック・ホームズ」(アンドリュー・レーン、静山社) 2012
- vol.1 『死の煙』 2012
- vol.2 『赤い吸血ヒル』 2012
- vol.3 『雪の罠』 2013
- 『アウト・オブ・レンジ 射程外』 (ハンク・スタインバーグ、ハヤカワ文庫) 2013
- 『これ誘拐だよね?』 (カール・ハイアセン、文春文庫)2014
- 『闇を駆けた少女』(サム・ドライデン、小学館文庫、サム・ドライデンシリーズ1) 2014
- 『死んだライオン』(ミック・ヘロン、ハヤカワ文庫) 2016
- 『謀略監獄』(ヘレン・ギルトロウ、文藝春秋) 2016
- 『殺意』(ジム・トンプスン、文遊社) 2018
- 『脱落者』(ジム・トンプスン、文遊社) 2019
- 『テキサスのふたり』(ジム・トンプスン、文遊社) 2022
保険調査員トレースシリーズ
編集- 『二日酔いのバラード』(ウォーレン・マーフィー、ハヤカワ・ミステリ文庫) 1985
- 『伯爵夫人のジルバ』(ウォーレン・マーフィー、ハヤカワ・ミステリ文庫) 1986
- 『仮面のディスコテーク』(ウォーレン・マーフィー、ハヤカワ・ミステリ文庫) 1986
- 『豚は太るか死ぬしかない』 (ウォーレン・マーフィー、ハヤカワ・ミステリ文庫) 1987
- 『のら犬は一生懸命』 (ウォーレン・マーフィー、ハヤカワ・ミステリ文庫) 1988
- 『チコの探偵物語』 (ウォーレン・マーフィー、ハヤカワ・ミステリ文庫) 1989
- 『愚か者のララバイ』 (ウォーレン・マーフィー、ハヤカワ・ミステリ文庫) 1990
ノンフィクション
編集- 『大秘密 噂・都市伝説・憶測の真相あばきます』(ウィリアム・パウンドストーン、ハヤカワ文庫) 2001
- 『カミの震撼する日 2005年の日中米大衝突』(ピーター・タスカ、講談社インターナショナル) 2002
- 『大暴露 あの超有名人・企業が闇に葬りたかったすべて』(ウィリアム・パウンドストーン、伊藤文英共訳、ハヤカワ文庫) 2002
- 『大疑惑 「部外者ご遠慮ください」の内幕、すべてあばきます』(ウィリアム・パウンドストーン、伊藤文英共訳、ハヤカワ文庫) 2002
- 『だらしない人ほどうまくいく』(エリック・エイブラハムソン、デイヴィッド・H・フリードマン、青木千鶴共訳、文藝春秋) 2007
- 『ハゲタカの饗宴』(ピーター・タスカ、講談社インターナショナル) 2006
- 『不連続変化の時代 想定外危機への適応戦略』(ジョシュア・クーパー・ラモ、講談社インターナショナル) 2009
- 『書くことについて』(スティーヴン・キング、小学館文庫) 2013
出典
編集- 日外アソシエーツ現代人物情報
- 下記インタビュー
脚注
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