畜生ちくしょうサンスクリット: tiryañc[1]、パーリ語: tiracchāna[2] )とは、仏教において、鳥・獣・虫・魚などの全ての人間以外の動物のこと[3][4]傍生ぼうしょう[3][注釈 1]横生おうしょうとも訳される[1]衆生の生存の状態を五道六道とするうちで、畜生の世界を指す畜生道は三悪道(三悪趣)のひとつ[3]

概説 編集

畜生道 編集

畜生道は六道の1つであり、悪の報いとして死後に生まれ変わる世界である[5]畜生趣ともいう[5]

仏教用語でない用法としては、人間としてあり得ない行為・生き方、肉親間の色情を意味する[5]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ : tiryañc底栗車と音写する[3]

出典 編集

  1. ^ a b デジタル大辞泉 ちく‐しょう〔‐シヤウ〕【畜生】- デジタル大辞泉
  2. ^ "tiracchāna m. [Sk. tiraścīnā] 畜生, 傍行. cf. tiriyaṁ, tiro." (水野弘元『増補改訂 パーリ語辞典』、春秋社、2013年、p.144)
  3. ^ a b c d 総合仏教大辞典編集委員会(編)『総合仏教大辞典』 下巻、法蔵館、1988年1月、985頁。 
  4. ^ 畜生(ちくしょう)とは - コトバンク”. 朝日新聞社. 2017年10月15日閲覧。
  5. ^ a b c 畜生道(ちくしょうどう)とは - コトバンク”. 朝日新聞社. 2017年10月15日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集