白い巨塔 (2003年のテレビドラマ)
『白い巨塔』(しろいきょとう)は、2003年10月9日から2004年3月18日まで毎週木曜日22:00 - 22:54に、フジテレビ系「木曜劇場」枠で「フジテレビ開局45周年記念ドラマ」として放送されたテレビドラマ。主演は唐沢寿明[1]。
白い巨塔 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 山崎豊子 |
脚本 | 井上由美子 |
演出 |
西谷弘 河野圭太 村上正典 岩田和行 |
監修 | 石川寛俊 |
出演者 |
唐沢寿明 江口洋介 黒木瞳 矢田亜希子 水野真紀 片岡孝太郎 西田尚美 佐々木蔵之介 高畑淳子 若村麻由美 沢村一樹 及川光博 品川徹 伊武雅刀 かたせ梨乃 野川由美子 池内淳子 上川隆也 伊藤英明 石坂浩二 西田敏行 |
製作 | |
プロデューサー |
高橋萬彦 川上一夫 |
制作 |
フジテレビジョン 共同テレビジョン |
放送 | |
放送国・地域 | ![]() |
連続ドラマ | |
放送期間 | 2003年10月9日 - 2004年3月18日 |
放送時間 | 木曜日22:00 - 22:54 |
放送枠 | 木曜劇場 |
放送分 | 54分 |
回数 | 21 |
フジテレビ番組基本情報 | |
特別版 | |
放送期間 | 2004年3月25日 |
放送時間 | 木曜日21:00 - 23:24 |
放送分 | 144分 |
回数 | 1 |
特記事項: 初回・最終回は15分拡大(22:00 - 23:09)。第11回は60分拡大(21:00 - 22:54)。 |
概要編集
山崎豊子原作の同名小説4度目のドラマ化。制作は白い巨塔 (1978年のテレビドラマ)と同じフジテレビ。2000年代以降のプライムタイムの連続ドラマとしては珍しい2クール放送で、2003年10月9日 - 12月11日まで第一部が、2004年1月8日 - 3月18日まで第二部が放送された。全21回(第一部全10回、第二部全11回)。最終回の翌週の3月25日には特別版として、柳原弘のその後のエピソードを追加した総集編が放送された。
各回、軒並み20%を超える高視聴率を記録し、最終回の視聴率は多くの地域で30%を超えるなど反響を呼んだドラマであった。また、最終回の視聴率は、田宮二郎主演の1978年版の最終回(31.4%)を上回る32.1%をマークし、「木曜劇場」としては平成中期の最大のヒット作となった。
番組放送枠「木曜劇場」の当時のスポンサーである大正製薬は、この作品が放送されている期間はスポンサーから撤退していた。当時のスポンサーの一つである三菱自動車工業は本作においてプラウディアを財前教授などのショーファードリブンカーとして登場させているが、同車は放送開始2年前の2001年に生産が打ち切られている。
木曜劇場シリーズ初の日本の地上デジタルテレビ放送作品でもある(第九回以降)。
また、2004年12月17日、12月24日、12月30日には3週連続で白い巨塔アンコール(総集編)が放送された。その後BSフジやフジテレビCSHD、地上波「チャンネルα」(2009年10月-11月)、同「ドラマチックα」(2014年1月)、同「メディアミックスα」(2020年2月-3月)でハイビジョン放送が行われた。また、フジテレビ721、チャンネルNECO(2020年GW一挙放送)でも16:9レターボックス(画角情報は4:3で後者はタイトルバックのみ4:3)で再放送された。
内容編集
設定編集
原作は1960年代の設定であり、1978年版はほぼ原作内容の踏襲となっているが、本作は放送当時の医療水準と状況へ大きく変更されている。
フジテレビ前作の1978年版が全31話であったのに対し本作が全21話であり、原作や前作1978年版から、登場人物やエピソードの整理がなされている。主要登場人物としては鍋島貫治(鍋島外科病院院長、大阪市議会議員)、江川達郎(第一外科医局員、柳原の同期)、里見清一(里見脩二の兄、里見医院院長、元洛北大学医学部第二内科講師)は本作では登場は削除され、エピソードとしては後半部においての日本学術会議会員選挙や農家の高齢女性の胃癌治療の拒否説得等は削除されている。
原作や1978年版では、財前五郎と財前杏子には二人の子供がいるが、本作では子供が出来ていないという設定にされている。原作や1978年版での財前杏子は、一家庭の主婦として目立った存在ではないが、本作の財前杏子は裕福で豪邸での生活があるも、多忙な夫を一人自宅で待ち過ごすという影のある設定としている。
前半部の「教授選」は旧体質的ではあるが、大学医学部の「医局」という組織において、統括責任者としての「教授」は直接の人事権が与えられていることで現代においても強大な権力となっており、1978年版とほぼ同じ内容展開とされている。2004年4月から新臨床研修医制度に、2007年4月から助教授が准教授になったことにより、結果論ではあるが、医局を舞台とした現代劇のドラマ化の最後のチャンスを生かしたことになる。
後半部の「医療裁判」は、裁判争議の疾患として原作や前作1978年版では当時癌死亡率の第一位であった「胃癌」についてであったが、本作ではより治療判断が複雑である「食道癌」へと変更されている。また原作や前作1978年版では、財前五郎の死因は同じく「胃癌」とされているが、本作ではより進行過程が複雑である「肺癌」へと変更されている。また原作や1978年版では、他の当時のドラマや映画作品と同じくほとんどの登場人物が喫煙しているが、本作では喫煙しているのはほぼ財前五郎のみである。
本作においては実際に医療裁判として民事裁判で起訴を起こしていく過程をリアルに表現しており、遺族が医療裁判依頼として多くの弁護士事務所を訪問しても諭されて契約に至れず、関口仁の事務所でやっと起訴が出来たことや、1978年版では、原告側の医療鑑定人として何人も有名な大学の教授職が登場するが、本作では原告側の医療鑑定人の請負人は結局見付からず、東貞蔵自身が登壇するという医療裁判の世界の現実を描いている。
1978年版では、裁判過程において原告側支援となった里見脩二への山陰大学教授への転任命令はそのままであるが、柳原弘への除籍命令は現代においてはアカデミーハラスメントとして非現実的であり見合せとされている。
ロケ地編集
世界で初めてアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所(原作ではダッハウ強制収容所。1978年版では収容所シーン無し)でフィクション作品のロケが行われた。このため、本作に登場する「国際外科医学会」の開催地は原作のドイツのハイデルベルクからポーランドのワルシャワに変更された。また、原作では財前はダッハウに少し立ち寄っただけに過ぎず、その後一度も言及がなかったが、このドラマにおいては死の直前に財前がアウシュヴィッツを回想する、というシーンが登場した。
原作に即して大阪の「浪速大学」を舞台にしているが、大阪でのロケは初回のわずかなシーンだけである。また大阪弁を話す登場人物もわずかとなっている。
反響編集
財前役を演じた唐沢寿明は、撮影前に原作者の作家・山崎豊子と食事の席(プロデューサーも同席)で初めて対面した際、山崎に「あなた、いい度胸しているわね」と言われた。当初山崎は、役のイメージに合わないという理由で唐沢が財前役を演じることに難色を示していたが、食事が進むにつれ「あなた面白い男だね。」と気に入り、唐沢の起用に納得したという。その後、本作を見た山崎は 「あなたが財前で良かった。素晴らしかった。感動しました」と唐沢を評価した他[2]、本作の最終回を見終わった後、山崎は「21世紀の白い巨塔のキャッチフレーズに恥じぬ事ができたと確信した」と評価している[3]。なお、後に唐沢は6年後、同じ山崎原作の『不毛地帯』でも主演を務めた。
1978年版で里見脩二を演じた山本學は本作に対し、「今の作品は、どうして感情表現や演出が大袈裟すぎるのかねえ」という感想を述べている。これに関しては、78年版のプロデューサーであり、本作でも企画に参加していた小林俊一も同様の意見をインタビューで述べている。
キャスト編集
- 詳細は「白い巨塔の登場人物」を参照
主人公編集
- 財前五郎(国立浪速大学病院第一外科副部長・助教授→第一外科部長・教授)
- 演 - 唐沢寿明
- 食道外科を専門としている。天才的なオペの名手であり、ゆえに実力主義で自信家である。師弟関係にあった東とは、第一章において教授選をきっかけにいがみ合う仲になり教授就任の妨害を受ける。しかし、義父・財前又一の強力な援助により、徐々にしたたかな政治力を身につけ、結果として教授へと上り詰めた。その後、国際的な学会で高い評価を受け、新しくできる浪速大学病院の系列・がんセンター長の地位を獲得するが、二章で自らが起こした医療ミスによる裁判に敗訴したことで内定を取り消される。物語の終盤では、裁判での結審直後に気胸で倒れ、ステージⅣの肺癌と診断される。
- 元々は患者を助ける医者になりたい、母親を喜ばせてやりたいという一心から医師になったものの、大学病院特有の白い巨塔に巻き込まれ、地位や名誉を求めて生きるようになる。死への不安と向き合う中で親友でありライバルでもある里見をはじめとした周囲の温かさに触れてそれまでの自分に疑問を抱くようになる。最期は朦朧とした意識の中でがんセンターを里見と共に盛りたてる夢を見ながら里見に看取られこの世を去った。
- 里見脩二(国立浪速大学病院第一内科副部長・助教授→千成病院内科医長)
- 演 - 江口洋介
- 財前の同期であり、互いを認め合う良きライバル。大学病院には患者治療とがん予防の研究のために残っており、政治的な野心は全くない。その強い正義感から周りからは煙たがられることが多く、旧態依然とした病院の体制に強い葛藤を抱く。一方で患者と真正面から向き合うことで患者からの信頼を得ている。
- 患者よりも野心を優先させる財前の姿勢に正義感から度々苦言を呈し、彼が教授になってからも変わらずに接し続けた。裁判では財前の不利になる言動をし、財前を敗北に追い込んだが、裁判の証言台に立ったことで大学病院を追われ、大河内の斡旋により、民間の千成病院の内科医長に就任する。研究は大学病院より限られているが、白い巨塔がなく「最後まで患者と向き合いたい」との思いから千成病院を居心地がいいと思っているため、財前や鵜飼によるがんセンター内科部長就任のオファーも固辞している。財前の癌を診断した際には体面を気にして転院を拒否する彼に「俺が君の不安を受け止めたい」と語気を強めて語るなど、財前との友情を感じさせた。財前の死去時には又一の計らいもあり、1人で彼の最期を看取った。
浪速大学の関係者編集
- 東貞蔵(第一外科部長・教授→近畿労共病院病院長)
- 演 - 石坂浩二
- 財前を育て上げた師であり、8年間行動を共にした。盆栽が趣味で、自宅にてよく手入れをしている姿が描かれている。策を巡らすことが多く感情的ではあるが、基本的に不正を嫌う高潔な性格であり、自分の立場しか考えない鵜飼を諌める場面もあった。
- 勝手な行動を取りがちな財前とは教授選をきっかけに目立って反発し合うようになり、そのことから退任後の自分の後継教授を財前ではなく石川大学医学部の菊川へ受け継ごうとし、慣れない政治工作にまで手を染めるが、力不足により教授選で敗北する。
- 前述の経緯もあることから財前のことは快く思っていないが、教授退任日にはわだかまりを水に流して財前に会いに行こうとしており[注釈 1]、心底では財前を自分の弟子としてその力量を認めている。
- 第二部では近畿労共病院院長に就任。当初裁判に口を出すつもりはなかったが、佐々木庸平の死因の経緯を聞き、証言台で真実を話す。終盤、財前の肺癌を知り、自らの弟子である財前を救うために手術を行うが、手の施しようがなく終わってしまう。財前に病状を隠すことには金井と共に反対したが、受け入れられなかった。その後も彼への往診に通い、献身的に診察を続けていた。財前の危篤時にも関わらず後任の人事の話を持ちかける鵜飼に対して「財前君は生きています」と憤りを露わにしていた。
- 鵜飼良一(第一内科部長兼医学部長・教授→浪速大学学長)
- 演 - 伊武雅刀
- 又一や岩田などの策略によって、教授選では財前の味方になるが、最終的には自分の利益、金に心を動かされ、財前を教授就任へと手引きした人物。
- 豪放磊落で大らかに見えるが、自身の誤診などを決して認めようとしない傲慢な性格で、白い巨塔で描かれる権威主義の象徴的人物である。教授選や裁判の際に財前の味方をしたのも、結局は全て自分の利益のためであり、本性は非常に腹黒い。
- 絵画鑑賞が趣味であり、画廊を訪れていたこともある。
- 第二部では浪速大学学長に就任しており、財前の肺癌の手術後、彼に病状を告知するかどうかの話し合いの際には又一から涙ながらの懇願を受け入れ、東らの反対を押し切って緘口令を敷くように命じる。容体悪化時には前作のように後任教授の人事を考えるなど使い捨てのような態度を取る[4]。
- 危篤時には財前の枕元に駆け付け心配する振りをするが「誰だ、君は?あっちへ行きたまえ」、「用はない、出て行きたまえ!」と一蹴された上、里見には押しのけられ、最後には東に促され他の医局員を押しのけるように病室を退出する。
- 特別版でも登場し、浪速大で行われた里見の講演を見にきた柳原に対して自分の器の大きさを自慢するなど腹黒さは健在。
- 大河内清作(病理学科教授)
- 演 - 品川徹
- 鵜飼の前任の医学部長。大学の講義では里見と財前も指導を受けた。教授の中では年長者であり、基礎講座を取りまとめる。教授選の選考会で委員長を務める。
- 寡黙かつ公正明大を旨とする性格で融通がきかないと言われる面もあるが、研究熱心かつ患者への治療に純粋な姿勢を見せる里見を高く評価し、何かと目をかけている。その一方で財前の政治力や傲慢な態度をよく思わず「彼は政治家にでもなったつもりか」と苦言を呈した。第二部の佐々木庸平の病理解剖を行い、肺への転移を立証した人物でもあり、裁判で証言台に立ったことで行き場を失った里見の就職口を紹介した。
- 財前の死後は彼の遺言によって財前の遺体の病理解剖を行うがその場面は描かれていない。
- 今津昭二(第二外科部長・教授)
- 演 - 山田明郷
- 国立浪速大学医学部附属病院第二外科教授。野心を抱く財前が第一外科教授になる事は、自分にとって不都合と考え、東に協力する形で教授選に参加する。
- 葉山優夫(産婦人科部長・教授)
- 演 - 渡辺憲吉
- 国立浪速大学医学部附属病院産婦人科教授。教授選に参加する。鵜飼派の中心的人物で、鵜飼の命で財前のサポートに回る。
- 野坂耕一郎(整形外科部長・教授)
- 演 - 山上賢治
- 国立浪速大学医学部附属病院整形外科教授。財前、菊川のどちら側にもつかず、3人目の候補者として徳島医科大学医学部[注釈 2]の葛西博司教授[注釈 3]を擁立し、第三勢力として教授選に参加する。
- 則内大二郎(第二内科部長兼浪速大附属病院長・教授)
- 演 - 田口主将
- 国立浪速大学医学部附属病院長兼第二内科教授。教授選に参加する。鵜飼派。
- 柳原弘(第一外科医局員)
- 演 - 伊藤英明
- 医局に入って間もない若い医師。浪速大学を奨学金で卒業し、外科医療の現場で活躍する財前を尊敬していた。同期の竹内や歳の近い佃や安西からは「ヤナ」とあだ名で呼ばれている。院内の情勢に疎いピュアな性格の持ち主。二章では、財前からの勧めもあり、佐々木庸平の主治医を務めることになる。しかし、佐々木庸平のカンファレンスの際に財前の診断に疑問を抱いていたが、財前の言葉に丸め込まれ、佐々木庸平を死亡させてしまった。
- 裁判では責任を感じるあまり財前についていこうとしたが、最終的には自分に全責任を押し付けようとする財前を許すことができず、傍聴席で真実を叫んだ。
- その後は大学病院の辞職を考えるが、移動販売で商いを続ける佐々木一家を見て、「謝って責任から逃れたいだけだった」と悟り、会うことなく大学に残って研究を続けることを決意する。財前の罹患時は財前の病状を隠しきれない佃と安西に押し付けられる形ではあるが、彼の主治医を担当した。
- 特別版では財前の死後、医局に残留した彼が再発癌の患者へ初めての告知を行うことになったオリジナルストーリーが描かれており、彼の回想という形でドラマ本編を振り返る構成となっている。
- 亀山君子(第一外科主任看護師→近畿労共病院看護師)
- 演 - 西田尚美
- 第二章の裁判の鍵を握る人物。一審の判決が降りた直後に大学病院を辞め、近畿労共病院に移る。証言を断り続けていたが、柳原が傍聴席で真実を叫ぶ姿を目の前で見たのをきっかけに、証言台に立つ決心をする。
- 第二審後、大学病院に残留することで自分の罪と向き合う決意を固めた柳原を激励した。
- なお、原作及び本作以外の映像作品では既婚者として設定されているが本作でのみ独身として描かれている。
- 金井達夫(第一外科講師→第一外科副部長・助教授)
- 演 - 奥田達士
- 財前同様に東から直接指導を受けた黒縁眼鏡をかけた医師。「東派」とも呼ばれるほど東に近い[注釈 4]と見られていたが、元来派閥を嫌う故に自分を医局の中で独立派と考えている。財前が教授になること自体に反対はしなかったものの、積極的な行動は起こさなかった[5]。財前が教授に就任した後に助教授に就任するも、財前本人からは特診患者の手術の担当を外されたり、発言を遮られるなど冷遇されている描写がある。
- その一方で試験切開という名目上で東に無断で行われた小西みどりの手術の際に「密室オペには賛同できない」と言って退出した他[6]、教授選において医局内の工作にやっきになる佃を窘めたり[7]、終盤に自分や大学病院の面子を気にして財前の病状について緘口令を敷くよう命じる鵜飼を険しい表情で睨みつけるなど[4]、最後まで医学者としての良心を失わなかった。
- 財前の死後が描かれた特別版では柳原と共に現職のまま残留している。癌患者への告知を初めて1人で行うことになった柳原にアドバイスをし、告知の場に立ち会う。
- 佃友博(第一外科医局長→第一外科講師)
- 演 - 片岡孝太郎
- 財前派の派閥のリーダーで、銀縁眼鏡をかけた小柄な医師。財前を慕い、院内外の情報を細かく報告する。
- 教授選においては医局内の統率を図ると共に財前の対立候補の情報を集めたが、決選投票の際は外来を休診してまで安西と共に石川大の菊川の元に直談判をしにいくなど、医師としての業務を放棄しているといえる行動に出る[8]。しかし、その功績もあり財前が教授に就任すると同時に講師に就任し、医局内の実質的なまとめ役となる。
- 財前を慕ってはいるがその関係は利害関係に近く、特に決選投票時や財前が倒れて以降の言動から、最終的には自らの保身や利益を優先する傾向が強い。
- 財前の手術後は病状を隠しきれないと真っ先に断言し、担当医を誰がやるかを押し付けあう。挙句の果てには柳原に対して安西と共に理不尽に当たり散らし、財前の担当を彼に押し付ける。財前が危篤に陥った際も病室に控え、意識が混濁している財前に一蹴された鵜飼のフォローにまわるが最後は又一の提案を受け入れ涙ながらに退室した。
- 財前の死後は彼の不正に加担したことで地方へ左遷されたことが特別版の金井の発言で判明する。
- 安西信也(第一外科医局員→第一外科医局長)
- 演 - 小林正寛
- 財前派の派閥に属しており、佃と行動することが多い長身の医師。教授選の際には、佃と共に東教授が連れてきた対抗馬・菊川に直談判して辞退を迫った。その功績が認められたのか財前が教授に就任すると同時に医局長に就任し、佃と共に医局内の統制をはかろうとする。財前の忠臣ではあるがどちらかというと日和見主義的で、強い主張はしない[注釈 5]。控訴審の最中、懐柔目的もあったとはいえ財前から厚遇される柳原について「こんなことなら佐々木庸平の担当をしとけばよかった」と言って金井から叱責された。
- 財前の病状悪化時には病状を隠しきれないため佃同様柳原に財前の担当を押し付けるが、その際にはこれまでの自分達の行動を棚に上げ「お前が財前先生を裏切ったからこんなことになったんだ!」と八つ当たりに近い罵倒をしていた[4]。
- なお、財前の死後は親財前派として不正に加担したことから、佃と共に地方の病院へ左遷されたことが特別版の金井の発言で判明する。
- 竹内雄太(第一内科医局員)
- 演 - 佐々木蔵之介
- 2003年版のみに登場するオリジナルの登場人物。
- 柳原とは同期の間柄で一緒に食事をしたり悩みを相談し合う友人同士。院内の情報に敏感で、現実的な判断をするため、助教授の里見とは意見が合わないことが多い。と言っても決して嫌っているという訳ではなく、里見が浪速大学病院を退職する際には彼の元を訪れ、涙ながらに「里見先生のようにはなれない」と訴えるなど尊敬の念はしっかり持っていた。また、このとき里見から握手を求められたが、竹内自身は里見に浪速大学病院を辞めてほしくなかったため、敢えて握手を固辞した。
- 特別版でも登場し、外科医師として浪速大学で頑張り続ける柳原に対し「お前、成長しないな」と言いつつも温かい視線を向けている。
他大学の医師編集
- 船尾悟(東都大学医学部長兼第二外科部長・教授・日本外科医学会会長)
- 演 - 中原丈雄
- 同じ東都大出身の東教授から依頼を受け、第一外科後任教授に教え子の菊川を推薦した人物。佃と安西が菊川の元に直談判した事件では工作が不得手な東を「甘いお方」と断じて彼に屈辱を与える。財前とは対立していたものの、教え子を浪速大付属高度がん医療センターに送り込む事を条件に、裁判では財前側で証言した。
- 菊川昇(石川大学医学部教授)
- 演 - 沢村一樹
- 船尾教授の推薦で、浪速大学第一外科の教授選で財前と席を争った。一度離婚を経験しており、政子からは東の後任としてだけではなく佐枝子の未来の夫、ひいては東家の後継者としても見られていたが、佐枝子に対して「結婚はもうこりごりです」と話している。石川大学赴任以前はオーストラリアの医科大学の教授を務めていた。
- 浪速大の教授選に敗れたことで、医局のしがらみなども存在しないオーストラリアへ研究に出ると東教授に告げた。
- 唐木豊一(洛北大学医学部長・教授)
- 演 - 平泉成
- 裁判で財前側に有利な証言をし、第一審の判決に大きな影響を与える。患者が医師を訴える事で、医師が仕事を行いにくくなることを嘆いている。
- 正木徹(東都大学医学部教授)
- 演 - 潮哲也
教授夫人会(くれない会)編集
- 財前杏子(財前助教授夫人→教授夫人・くれない会会員)
- 演 - 若村麻由美
- 財前又一の一人娘で財前五郎の妻。
- 教授夫人になることで周りからの脚光・優越感を感じたく、五郎に早く教授になってもらいたいと願っている。学生時代にゴルフ部だったことを、くれない会のコンペで活かしている。財前に対する愛情は希薄だが、自分なりに彼の性格を理解もしており、財前が危篤に陥った際に東から人工呼吸器使用による延命治療を持ちかけられるが「そうまでして生きることを望む人ではない」と反対し、里見の来訪時には必死で呼びかけた。
- 東政子(東教授夫人・くれない会副会長→近畿労共病院病院長夫人)
- 演 - 高畑淳子
- 東教授夫人で、くれない会副会長。教育ママであり、東教授の学内政治を支えようとする。教授選の際に夫の煮え切らない態度を腹立たしく思いつつ、夫を差し置いて脚光を浴びる財前の存在を憎悪している。鵜飼教授と対立しているため、くれない会副会長を降ろされ、他の教授夫人達からいじめに近い扱いを受ける[注釈 6]。諸々のストレスで追い詰められた結果、過呼吸のような症状で倒れるものの、里見の治療で落ち着いた。
- 鵜飼典江(鵜飼教授夫人・くれない会会長)
- 演 - 野川由美子
- 鵜飼教授夫人で、くれない会会長。ボブヘアに着物姿の婦人。くれない会で権威を振るい会員たちが自分の意のままになる事に優越感を感じていた[注釈 7]。夫の学内政治に協力している為、教授選挙の際には鵜飼派閥が擁立していた財前を嫌う政子に対していじめに近い行為を行い、また裁判では原告側の証人に立とうとする里見を妨害すべく妻である三知代を恫喝して、精神的苦痛を加えた。
- 夫同様に腹黒いが、財前夫妻には政治的背景からの繋がりとは別にそれなりの好意を持って接している。終盤には財前が病気でセンター長の内定が取り消しになったのを残念がったり、財前の妻である杏子にも気遣いを見せ、財前の病状をそれとなく知らせている。
- 則内喜久子(則内教授夫人)
- 演 - 橘ユキコ
- 則内院長夫人で、くれない会会員→くれない会副会長。
- 夫である則内院長が鵜飼派閥だった為に政子の代わりにくれない会副会長になる。一見物腰柔らかな雰囲気ではあるが典江同様性悪な面がある。くれない会のゴルフコンペで、鵜飼夫人が出席している政子を無視、グループに加えずにプレイを開始した時にわざとらしく大騒ぎして政子が孤立している事を際立たせ恥をかかせる事で、鵜飼夫人の政子いじめに加担した。
- 葉山昭子(葉山教授夫人)
- 演 - 水野あや
- 葉山教授夫人で、くれない会会員。喜久子同様、くれない会での役員的立場で、鵜飼夫人の意をくんだ行動を取る。その為、政子イジメにも積極的に加わった。
- 野坂信子(野坂教授夫人)
- 演 - 梅沢昌代
- 野坂教授夫人で、くれない会会員。
- 教授選で野坂派が財前に票が流れるように、典江が急に仲良くし始める。亭主関白家庭で何事も夫の許可がいるらしい。後半は鵜飼夫人のやり口に同意するような発言をするようになる。
弁護士編集
- 関口仁(弁護士・原告代理人)
- 演 - 上川隆也
- 第二部の裁判における遺族側の弁護士。医療裁判を主に手掛けており、その経験から「医者は最低だ」との持論をもつ。借金返済のために裁判を引き受けるが、東佐枝子と里見助教授らに心を動かされ、真剣に裁判に向き合うようになる。
- 控訴審勝訴後は、よし江・庸一母子に「佐々木さんの死は無駄にはならなかった」と言い、佐枝子に「一緒にいるとあなたに甘えてしまう」と退職させる。
- 国平学文(弁護士・被告代理人)
- 演 - 及川光博
- 第二部の裁判における財前側の弁護士。
その他編集
- 花森ケイ子(クラブのママで、財前の愛人)
- 演 - 黒木瞳
- 財前が通うクラブ・アラジンの美人ママで愛人。彼が教授へと上り詰める姿を楽しみながら見守っている。彼を常に「五郎ちゃん」と呼べる唯一の存在。
- 女子医大を中退しており、学生時代のみとはいえ医療に携わっていたため、彼の妻・杏子とは正反対に医学会の裏表にも詳しい。
- 財前又一(財前マタニティクリニック院長)
- 演 - 西田敏行
- 財前杏子の父で、五郎にとっては義父。大阪市医師会では副会長を務める。資産家でもあり、過去に自分が大学で教授になれなかったことから五郎に自分を重ね、賄賂など手段を選ぶことなく教授にしようと画策する。
- 五郎のことは実の息子のように思っており、優秀な腕を持ちながら政治力を持とうとしない彼を心の底から可愛がっている。彼の癌が手術不可能と診断された際には本当の病状公表を待ってほしいと頼んだり、彼が真の病状を知ったと悟ってからも「早う良うなって一緒に夢を見よう」と穏やかに語りかけた。危篤時には原作同様、無理をさせすぎてしまったことを涙ながらに詫びていた。里見の到着を待っていたかのように目を覚ました五郎を思いやり、里見を除く全員に退室を促す。死後には解剖室に向かう彼の遺体に「五郎ちゃん、ありがとう」と感謝を述べた。カツラを装着している。
- 特別版にも登場。自身のクリニックの急変患者の付き添いで浪速大病院を訪れた際に柳原と再会する。「わしの息子は後にも先にも財前五郎だけ」と財前への愛情は変わらず、嫌味交じりではあるが壁を乗り越えてきた柳原の事を認め「将来浪速大の教授になる」と気にかけている様子。
- 東佐枝子
- 演 - 矢田亜希子
- 東貞蔵の一人娘。東家で箱入り娘として育てられ、フランス語の大学院に通学する。両親の持ってくる縁談を「結婚相手は自分で見つけます」と煙たがっている。父をはじめ、大学病院で働く医師の姿に疑問を感じている。その中で患者と真正面から向き合う里見の姿を見て、特別な感情を抱く。しかし、里見からは妻の友人だ、とはっきり告げられる。第二章の裁判では遺族側の弁護士の援護をする。
- 控訴審勝訴後は、関口から自分の道を歩んでいってほしいと退職をいい渡され、財前の死後は彼のように、父のように、そして里見のように強く生きると里見に言った。
- 里見三知代(里見助教授夫人→千成病院内科医長夫人)
- 演 - 水野真紀
- 里見脩二の妻。夫の研究には一切口出すことなく陰で支える存在。くれない会主催の教授夫人の集まりなどに同行していた佐枝子と親しくなるが、後に夫と佐枝子の仲を嫉妬するようになる。第二章での裁判では、家族より遺族を優先させた夫に愛想を尽かせ別居同然で実家に帰るも、夫の存在の大きさを改めて実感し、里見のもとに帰る。
- 里見好彦(里見脩二・三知代の息子)
- 演 - 片岡涼
- 里見脩二・三知代の一人息子。喘息のため体が弱く、 運動会が嫌い。医師として患者のために働く父の優しさを慕っている。
- 誕生日に講演会が入ってしまったことでふてくされるなど子供らしい所もあるが「お父さんはいつ教授になるの?」、「お父さんも偉い教授になるんでしょう?」と胸に突くことを聞くこともある。
- 岩田重吉(大阪市医師会会長)
- 演 - 曽我廼家文童
- 財前又一とはただならぬ仲で医師会の有力者。大阪市内に岩田内科を経営する院長。鵜飼を教授から医学部長に押し上げた影の黒幕。財前五郎をそれぞれ金の力で教授へと導いた張本人。
- 黒川きぬ(財前五郎の実母)
- 演 - 池内淳子
- 夫の死後、夫の残した遺産で高等学校まで出させた。五郎の大学病院での仕事を誇りに思う一方で、院内の出世争いで無理をしているのではないかと常に心配している。本人曰く「学位を取ったら」、「講師になれたら」、「助教授になれたら」会いに行くといわれているがその度に先伸ばしにされ、10年以上会っていないらしい。現在は岡山の田舎で畑を営んでおり、農作物を定期的に送ってくれる。五郎が気がかりで裁判所に赴くが、その際にたまたま傍聴にきていたケイ子と知り合う。五郎の臨終には立ち会えなかったが、連絡を受けて大学病院を訪れて彼の遺体に労いの言葉をかけた。
- マミ(ケイ子のクラブのホステス)
- 演 - 立川絵理
- 佐々木庸平
- 演 - 田山涼成
- 財前の誤診で死亡した人物。家族で弁当屋を営む。阪神タイガースの熱狂的ファン。大の病院嫌い。当初食道がんと診断されたが、実は原発巣から肺に転移しておりリンパ管炎症により術後1か月で死亡する。
- 佐々木よし江
- 演 - かたせ梨乃
- 佐々木庸平の妻。里見が行った講演で夫はがんかもしれないと思い、浪速大学病院に夫を託す。しかし、誤診で死に追いやった財前を許すことができず、民事裁判を起こす。弁当屋が閉店した後は移動式店舗にて営業を続けている様子が描写されている。
- 佐々木庸一
- 演 - 中村俊太
- 佐々木庸平の一人息子で大学生。無愛想な態度が目立つ今時の若者だが、根は優しく裁判でボロボロになる母を支えようとする。
- 佐々木信平
- 演 - 廣川三憲
- 佐々木庸平の弟。義姉であるよし江が裁判を起こすことについて難色を示していたが、一審が敗訴になったことで堪忍袋の緒が切れ、金庫にある佐々木家の全財産を奪い、全社員を引き連れて店を後にした。
- 葬儀屋社員
- 演 - 隈部洋平
- 佐々木庸平の遺体を寝台車に載せて出発して間もなく、鵜飼医学部長を含めた大勢の医者が見送っているのを見て医療ミスがあったと見抜き、同乗していた遺族に解剖をお願いするよう勧める。
- 小西みどり
- 演 - 河合美智子
- 物語の初盤で出てくる胃がんとすい臓がんを併発している人物。
- みどりの夫
- 演 - 櫻庭博道
- 小西みどりの夫。
- みどりの娘
- 演 - 佐々木麻緒
- 小西みどりの娘。
- 林田加奈子(製薬会社のMR)
- 演 - 木村多江
- 製薬会社の営業員。担当である浪速大学病院にて営業中、廊下で倒れてしまい癌の全身転移が判明する。里見を慕うが、最後には彼の煮え切らない態度と、治る見込みのない患者を置いておけないということで半ば追い出されるように浪速大学病院を後にする。
- その後はホスピスに転院したが、間もなく死亡する。彼女の死の知らせは封書にて里見に伝えられることになり、このことが里見の考え方に大きな影響を及ぼすことになる。
- 五十嵐修三
- 演 - 大林丈史
- 大手建設会社社長。食道がんを患っていたが、財前の手によって完治する。術後に1億円を寄付した。
- 平泉諒子(製薬会社のワルシャワ駐在員)
- 演 - 奥貫薫
- 財前五郎がワルシャワで行われた国際医学会に出席した際の案内人。
- 河野正徳(弁護士・国平の上司)
- 演 - 福島勝美
- 安田太一(佐々木庸平に似た患者)
- 演 - 嶋崎伸夫
- 野田華子(柳原の見合い相手)
- 演 - 三浦理恵子
- 柳原の見合い相手で、杏子の学生時代の後輩でもある。
- 大阪地裁裁判長
- 演 - 小林勝也
- 大阪高裁裁判長
- 演 - 戸沢佑介(前半)、湯浅実(後半)
特別版のみ編集
スタッフ編集
田宮版のプロデューサーだった小林俊一は本作にも企画段階で関わっていて、企画の和田行は監修という形で小林をクレジットに入れようとしたが、小林は「田宮版にかかわった多くの人が亡くなっているのに、自分だけ名を連ねるわけにはいかない」という理由で断っている。
主題歌、挿入曲編集
- 「アメイジング・グレイス(Amazing Grace)」 / ヘイリー・ウェステンラ
- 透明感のある声質から本作にマッチした事もあり、日本でもオリコン上位にランクインし、新人だったヘイリーは一躍名が知られる存在となった。
- フジテレビがアメリカのケーブルTVで同番組を放送した際には、オルゴール調のインストゥルメンタルに差し替えられた。
- 「タンホイザー序曲」 / リヒャルト・ワーグナー
- 1974年にカラヤンがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮してセッション録音したものが用いられた。
放送日程編集
連続ドラマ編集
部 | 各回 | 放送日 | サブタイトル | 演出 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|
第一部 | 第1回 | 2003年10月 | 9日再読 | 西谷弘 | 22.8% |
第2回 | 10月16日 | 贈り物 | 21.6% | ||
第3回 | 10月23日 | 土下座 | 河野圭太 | 19.3% | |
第4回 | 10月30日 | 落選 | 21.5% | ||
第5回 | 11月 | 6日祝宴 | 西谷弘 | 19.2% | |
第6回 | 11月13日 | 父の姿 | 河野圭太 | 20.2% | |
第7回 | 11月20日 | 毛嫌い | 村上正典 | 20.7% | |
第8回 | 11月27日 | 決戦 | 21.8% | ||
第9回 | 12月 | 4日正念場 | 西谷弘 | 20.8% | |
第10回 | 12月11日 | 一部最終回・無常 | 村上正典 | 22.6% | |
第二部 | 第11回 | 2004年 | 1月 8日待望の第二部衝撃スタート!! 天国と地獄 | 西谷弘 | 25.5% |
第12回 | 1月15日 | 捨て身 | 村上正典 | 24.5% | |
第13回 | 1月22日 | カルテ改ざん | 岩田和行 | 24.0% | |
第14回 | 1月29日 | 母の涙 | 河野圭太 | 24.7% | |
第15回 | 2月 | 5日判決 | 村上正典 | 25.7% | |
第16回 | 2月12日 | 妻たち | 西谷弘 | 25.8% | |
第17回 | 2月19日 | 一年後 | 河野圭太 | 24.8% | |
第18回 | 2月26日 | 師動く | 村上正典 | 26.0% | |
第19回 | 3月 | 4日嘘だ! 真実の叫び | 西谷弘 | 26.8% | |
第20回 | 3月11日 | 最期の審判 | 河野圭太 | 27.6% | |
最終回 | 3月18日 | 財前死す | 西谷弘 | 32.1% | |
平均視聴率 23.9%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ) |
- 初回・最終回は15分拡大(22時 - 23時9分)。第11回は60分拡大(21時 - 22時54分)。
- 関西地区の最終回の視聴率はこの年の第55回NHK紅白歌合戦の視聴率(第2部、38.6%、ビデオリサーチ調べ)を上回った。
特別版編集
放送日 | サブタイトル | 演出 | 視聴率 |
---|---|---|---|
2004年3月25日 | はじめての告知 | 村上正典 | 26.0% |
関連項目編集
- 振り返れば奴がいる - 本作の影響を受けているテレビドラマ。
脚注編集
注釈編集
- ^ しかし、当の財前本人は東の退任日に合わせて佐々木庸平の手術を入れており、結局すれちがうままとなった。
- ^ 第7回より。原作では徳島大学医学部教授。なお、徳島医科大学の名称自体は、徳島大学医学部の前身である旧制医科大学の名称として実在している。
- ^ 浪速大学医学部出身者で、第一外科において財前の前任助教授を務めていた。
- ^ 第7回における佃の発言から。
- ^ 第9回にて、石川大に乗り込もうと息巻く佃を一度は止めたが、最終的には押し切られていた。
- ^ 元々、夫・貞蔵は定年退職間近だったので彼の退職と同時に、くれない会も自然退会になるが、ゴルフコンペの時は鵜飼典江からあからさまないじめを受けている。
- ^ 特にゴルフコンペの時は、自分と杏子を入れて17人という中途半端な人数を集め(わざとではないにしろ、1グループだけ5人にしたり、杏子を自分のキャディにするなり方法があったにもかかわらず)対立する政子を仲間外れにする。
出典編集
外部リンク編集
- 公式サイト - ウェイバックマシン(2004年4月2日アーカイブ分)
- 白い巨塔 - フジテレビオンデマンド
- 僕たちの好きな『白い巨塔』 - ウェイバックマシン(2004年12月7日アーカイブ分) - 講談社特設サイト
フジテレビ系 木曜劇場 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
Dr.コトー診療所2003
(2003年7月3日 - 9月11日) |
白い巨塔
(2003年10月9日 - 2004年3月18日) |
離婚弁護士
(2004年4月15日 - 6月24日) |