宝塚グランドロマン『白夜わが愛』(びゃくやわがあい)は宝塚歌劇団ミュージカル作品。星組[1]公演。

原作は五木寛之[2]、脚本・演出は植田紳爾[2]、演出は阿古健[2]

解説 編集

五木寛之の小説「朱鷺の墓」を原作とする作品[3]

鳳蘭の宝塚退団公演[3]で、この公演の直前に鳳は星組から専科に異動しており、次期星組トップスターには瀬戸内美八が就任していた。鳳は専科からの特別出演であったが、実質「星組トップスター・鳳蘭のサヨナラ公演」であった。瀬戸内は直前まで古巣月組の公演に特別出演していたこともあり、ダンス場面とフィナーレのみの出演で芝居本編にはまったく登場しなかった。

物語 編集

※『宝塚歌劇100年史(舞台編)』の宝塚大劇場公演のページを参照[3]

明治時代の末期から大正時代にかけての日露戦争ロシア革命という時代を背景に、ロシアの貴族イワーノフと、金沢の美しい芸者・染乃との数奇な人生の貫かれた誠の愛を追って、サンクトペテルブルク、金沢、シベリアと舞台を移して展開される。

公演期間と公演場所 編集

  • 1979年5月11日 - 6月26日[3](新人公演・第一部:5月29日[4]、新人公演・第二部:6月15日[4]) 宝塚大劇場
  • 1979年7月28日 - 8月28日[5](新人公演:8月12日[4]) 東京宝塚劇場

主な配役 編集

※「()」の人物は新人公演・配役

宝塚大劇場公演のデータ 編集

形式名は「宝塚グランド・ロマン[3]」。2部35場[3]

スタッフ 編集

主な楽曲 編集

  • 「白夜わが愛」 作詞 五木寛之 作曲 寺田瀧雄
  • 「さまよい人の詩」作詞 五木寛之 作曲 寺田瀧雄
    • EP「白夜わが愛 / さまよい人の詩」唄:鳳蘭 AT-4097(東宝レコード)
    • LP(2枚組) 星組公演 実況録音 グランド・ロマン 白夜わが愛 朱鷺の墓より BR02-02P

脚注 編集

  1. ^ 100年史(舞台) 2014, p. 147、216.
  2. ^ a b c 90年史 2004, p. 269、281.
  3. ^ a b c d e f 100年史(舞台) 2014, p. 147.
  4. ^ a b c d e 100年史(舞台) 2014, p. 296.
  5. ^ 100年史(舞台) 2014, p. 216.
  6. ^ a b c d e f 100年史(人物) 2014, p. 198.
  7. ^ a b c d e f g h i j k 100年史(人物) 2014, p. 199.

参考文献 編集

  • 編集:森照実春馬誉貴子相井美由紀山本久美子、執筆:國眼隆一『宝塚歌劇90年史 すみれの花歳月を重ねて』宝塚歌劇団、2004年4月20日。ISBN 4-484-04601-6 
  • 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3 
  • 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0