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白山手取川ジオパーク(はくさんてどりがわジオパーク)は、石川県白山市全域を対象とするジオパークである。テーマは「山-川-海そして雪 いのちを育む水の旅」で、水循環に着目している[1]。 山と雪のエリア、川と峡谷のエリア、海と扇状地のエリアの3エリアに分けられており、ジオサイトが45ある[2]

山と雪のエリア編集

白山手取川ジオパークのWebサイトでは、山と雪のエリアは次のように紹介されている。

【水が生まれる】多くの水(雪)が白山に舞い降り、水の流れが始まるエリア。約3億年前から現在に至る様々な大地の成り立ちと、白山と人々の関わりを体感することができる。 — 白山手取川ジオパーク、エリア・サイト紹介 | 白山手取川ジオパーク

山と雪のエリアにはゾーンが4つある(白山ゾーン・桑島化石壁ゾーン・手取川ダムゾーン・岩間噴泉塔白山スーパー林道ゾーン)[3]。このエリアでは対馬海流の影響で湿った冬の季節風両白山地の山々(白山など)に遮られることで雲が形成され、雪が大量に降り、白山麓への豪雪は手取川の流れをつくる[4]

  • 白峰 - 年間の垂直積雪量が4メートルを超える[5]豪雪地帯であり、積雪への対策として、伝統的な住居では大梯子や大背戸などが備えられている[6]

川と峡谷のエリア編集

【水が育つ】いくつもの川が合流し、流れが大きくなるエリア。峡谷や河岸段丘など、水の流れによって形づくられる地形が発達し、手取川と人との関わりを体感することができる。 — 白山手取川ジオパーク、エリア・サイト紹介 | 白山手取川ジオパーク

川と峡谷のエリアにはゾーンが3つある(手取峡谷ゾーン・大日川ゾーン・直海谷川ゾーン)[3]。手取川中流域では河岸段丘が発達しており、高位段丘面と河床との比高は300m程度である[7]侵食された土砂は手取川によって運搬されていく。

  • 手取峡谷 - 長さ8km程度で、低位段丘面と河床との比高は20~30m程度である[8]

海と扇状地のエリア編集

【水が活かされる】川が運ぶ土砂によってできた扇状地の上で、水の恩恵と脅威を感じるエリア。川と共存する人の知恵と工夫を体感することができる。 — 白山手取川ジオパーク、エリア・サイト紹介 | 白山手取川ジオパーク

海と扇状地のエリアにはゾーンが4つある(獅子吼高原ゾーン・松任と七ヶ用水ゾーン・島集落ゾーン・美川と白山海岸ゾーン)[3]。扇頂の鶴来以北で扇状地が確認できる[9]

登録に向けての経緯編集

白山市がジオパーク登録を目指した背景の1つに、平成の大合併がある。白山市は松任市美川町鶴来町河内村吉野谷村鳥越村尾口村白峰村が合併して成立したが、合併後の白山市全体でのまとまりをもたせる必要性があった。そこで、市内を流れる手取川に着目し、ジオパーク指定に向けての活動を始めた[12]2011年9月5日に日本ジオパークに認定された[13]

脚注編集

  1. ^ 白山手取川ジオパーク - 日本ジオパーク”. 2017年9月4日閲覧。
  2. ^ エリア・サイト紹介 | 白山手取川ジオパーク”. 2017年9月4日閲覧。
  3. ^ a b c エリア・サイト紹介 | 白山手取川ジオパーク”. 2017年9月4日閲覧。
  4. ^ 青木・山口 2012, p. 15.
  5. ^ 白山市 積雪量に関すること”. 2017年9月4日閲覧。
  6. ^ |事務局だよりいしかわ旅日和|いしかわ観光特使”. 2017年9月4日閲覧。
  7. ^ a b 青木・山口 2012, p. 16.
  8. ^ 手取峡谷 手取峡谷ジオサイト | 手取峡谷ゾーン | 白山手取川ジオパーク”. 2017年9月4日閲覧。
  9. ^ a b 青木・山口 2012, p. 18.
  10. ^ a b 青木・山口 2012, p. 19.
  11. ^ 白山美川伏流水群 白山美川伏流水群ジオサイト | 美川と白山海岸ゾーン | 白山手取川ジオパーク”. 2017年9月4日閲覧。
  12. ^ 下里 直生、菊地 俊夫「ジオパークにおける時空間的ジオストーリーの地域融合への貢献 : 石川県・白山手取川ジオパークを事例にして」『観光科学研究』第9号、首都大学東京 大学院 都市環境科学研究科 観光科学域、2016年1月、 33-39頁、 ISSN 18824498
  13. ^ 白山市 白山手取川ジオパークについて”. 2017年9月4日閲覧。

参考文献編集

  • 青木 賢人、山口 隆「白山手取川ジオパーク ―山・川・海そして雪 いのちを育む水の旅―」『地理』第57巻第2号、古今書院、2012年2月、 14-19頁。

関連項目編集

外部リンク編集