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白酒(しろざけ)とは、雛祭りにおいて祝いのために出されるのことを指す。アルコール分は約9%、糖質は約45%含まれ、酒税法ではリキュール類に分類される。

(混成酒類)白酒[1]
100 gあたりの栄養価
エネルギー 996 kJ (238 kcal)
48.1 g
1.9 g
ビタミン
チアミン (B1)
(2%)
0.02 mg
リボフラビン (B2)
(1%)
0.01 mg
ナイアシン (B3)
(1%)
0.1 mg
パントテン酸 (B5)
(2%)
0.10 mg
ビタミンB6
(2%)
0.02 mg
葉酸 (B9)
(0%)
1 μg
ビタミンC
(1%)
1 mg
ミネラル
ナトリウム
(0%)
5 mg
カリウム
(0%)
14 mg
カルシウム
(0%)
3 mg
マグネシウム
(1%)
4 mg
リン
(2%)
14 mg
鉄分
(1%)
0.1 mg
亜鉛
(3%)
0.3 mg
(4%)
0.08 mg
他の成分
水分 44.7 g
アルコール 5.3 g

(100 g: 82.6 mL、100 mL: 121.0 g) アルコール: 7.4 容量 % 
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。

目次

由来と製法編集

白酒がいつ頃から飲まれていたかは不明とされる[2]。古来の製法は、上酒に蒸した糯米を加え、さらにはも加えて仕込んだ上で7日ほど熟成させてからすりつぶしたものを濾さずに飲用とした[3][4]。現在の製法に近づいたのは江戸時代中期以降で、焼酎もしくはみりんをベースに製造されるようになった[5][3][6]。白酒は日本酒ビールのように発酵によってアルコール分が生成されたものではなく、すでにできあがった酒を混ぜて造り上げた「混成酒」に分類される[6][2]

白酒が江戸時代から雛祭りお供えとして扱われるようになったのは、平安時代からの風習である上巳(桃の節句)において、室町時代からの花を浸した酒を飲んでいたものが変化したと伝えられている[7]

 
豊島屋の白酒

白酒は旧称を「山川酒」といい、「助六由縁江戸桜」の登場人物、白酒売新兵衛の担ぐ桶にも「山川」の文字が見える[8][9]。山川酒は『毛吹草』にも名が見られることから、江戸時代初期には既にあったと考えられる[4]。京都六条油小路の酒屋で造っていた白酒の色を山間部を流れる川の水が白く濁るのになぞらえて「山川」と呼ばれるようになった[4][8]。江戸時代後期の類書として知られる『守貞謾稿』では「白酒売りはかならず「山川」と唱え、桶の上に硝子徳利を納める」と記述している[4]

また、庶民に広めたのは17世紀江戸で活躍した実業家の豊島屋十右衛門だとする説[10]もある。(豊島屋の白酒

白酒は甘口のため、下戸、婦人、小児向けの飲み物とされる[11][3]。その白い色と絹を練ったような滑らかさから「練絹の酒」とも呼ばれ、「初霜」、「雪月花」などの別名でも呼ばれていた[11][12]

白酒の紐の如くにつがれけり — 虚子

祭り編集

東京都北区熊野神社(北区志茂四丁目19番1号)では、「オビシャ」(「鬼」と書かれた的を弓矢で射ぬく行事)の際に白酒をふるまっていた事から「白酒祭」と呼ばれる祭りが行われる[13]。古来から伝わる白酒作りの作業唄「白酒の唄」が歌われるが、現在では白酒ではなく甘酒が使用される[13]

脚注編集

参考文献編集

関連項目編集

外部リンク編集