白銀争覇
白銀争覇(はくぎんそうは)は岐阜県地方競馬組合が笠松競馬場ダート1400mで施行する地方競馬の重賞(SPII)競走である。正式名称は「中京スポーツ杯 白銀争覇」、中京スポーツを発行する東京スポーツ中部支社が優勝杯を提供している。
白銀争覇 | |
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開催国 | 日本 |
主催者 | 岐阜県地方競馬組合 |
競馬場 | 笠松競馬場 |
創設 | 1996年2月12日 |
2024年の情報 | |
距離 | ダート1400m |
格付け | SPII |
賞金 |
1着賞金400万円 |
出走条件 | サラブレッド系4歳以上オープン、東海・北陸・近畿所属 |
負担重量 | 別定(牡・騸57kg、牝2kg減) |
出典 | [1] |
概要
編集1996年に笠松競馬場ダート1900mのサラブレッド系4歳(現3歳)以上の東海(笠松・愛知)所属馬限定の準重賞競走「白銀争覇」として創設。創設当初から1997年までは2月に開催された。
1998年から施行時期を1月に変更し、2000年から準重賞から重賞(SPIII)に格上げとなり、2001年に東京スポーツ中部支社から優勝杯の提供を受け、名称を現在の「中京スポーツ杯 白銀争覇」に変更され、2004年から施行距離をダート1400mに変更された。
2005年から、中央競馬の高松宮記念のトライアル競走の北陸・東海・近畿地区(2007年から2013年は中国地区を含む)のブロック代表馬を選定する競走となっており、優勝馬は阪急杯、オーシャンステークス(2006年 -)のどちらかの競走に出走可能となる。更にこのどちらかの競走で上位2着までに入ると、高松宮記念へ出走可能となる。
出走条件は創設当初から1999年までは東海所属馬、重賞競走に格上げとなった2000年からは北陸・東海地区交流、2003年から2006年までは北陸・東海・近畿地区交流、2007年から2013年までは北陸・東海・近畿・中国地区交流で行われ、2014年以後は再び北陸・東海・近畿地区交流となっている。馬齢はサラブレッド系4歳以上だが、2002年 - 2003年ではアングロアラブ系の出走も可能であった。なお、創設当初から2003年までは3歳(旧4歳)の競走馬が出走可能であり、また2003年 - 2004年では10歳以上の競走馬が出走不可であった。
2025年より施行距離をダート1900mに変更する予定[2]。
負担重量は1996年 - 2002年までは馬齢重量、2003年からは別定重量である。
条件・賞金(2024年)
編集- 出走条件[1]
- サラブレッド系4歳以上、東海・北陸・近畿所属。
- フルゲート12頭。出走枠は他地区所属4頭以下、東海地区所属8頭以上(原則笠松4頭以上、名古屋4頭以下)。
- 他地区所属は2月7日から過去1年、東海所属は2月9日から過去1年の成績を参考に選定。
歴史
編集- 1996年 - 笠松競馬場のダート1900mのサラブレッド系4歳(現3歳)以上の東海所属馬限定の馬齢重量の準重賞競走「白銀争覇」として創設。
- 1998年 - 施行時期を2月から1月に変更。
- 2000年
- この年から北陸・東海地区交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系4歳(現3歳)以上の北陸・東海所属馬」に変更。
- SPIIIに格上げ。
- 2001年
- 2002年 - 出走条件を「サラブレッド系3歳以上の北陸・東海所属馬」から「サラブレッド系・アングロアラブ系3歳以上9歳以下混合の北陸・東海所属馬」に変更。
- 2003年
- この年から北陸・東海・近畿地区交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系・アングロアラブ系3歳以上9歳以下混合の北陸・東海・近畿所属馬」に変更。
- 負担重量を「馬齢重量」から「別定重量」に変更。
- 2004年
- 施行距離をダート1400mに変更。
- 出走条件を「サラブレッド系・アングロアラブ系3歳以上9歳以下混合の北陸・東海・近畿所属馬」から「サラブレッド系4歳以上9歳以下の北陸・東海・近畿所属馬」に変更。
- 2005年
- 出走条件を「サラブレッド系4歳以上9歳以下の北陸・東海・近畿所属馬」から「サラブレッド系4歳以上の北陸・東海・近畿所属馬」に変更。
- 高松宮記念へのステップ競走に指定され、1着馬に高松宮記念トライアルへの出走権が付与される様になる。
- 2007年 - この年から北陸・東海・近畿・中国地区交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系4歳以上の北陸・東海・近畿・中国所属馬」に変更。
- 2010年
- 2014年 - 福山競馬場の廃止により中国地区に競馬場がなくなったため、再び出走条件を「サラブレッド系4歳以上の北陸・東海・近畿所属馬」に変更。
- 2019年 - 「中京スポーツ創刊50周年記念杯」の名を冠して施行。
- 2024年
- 施行時期を2月に変更。
- SPIIに昇格[4]。
- 2025年
- 施行距離をダート1900mに変更。
- 施行時期を1月下旬に変更。
歴代優勝馬
編集全て笠松競馬場で施行。
回数 | 施行日 | 距離 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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第5回 | 2000年1月10日 | ダ1900m | オーバーザガルチ | 牡7 | 笠松 | 2:02.6 | 坂口重政 | 南輝幸 | 松原弘士 |
第6回 | 2001年1月10日 | ダ1900m | アタゴホープ | 牡7 | 笠松 | 2:02.9 | 川原正一 | 後藤保 | (有)あたごホース |
第7回 | 2002年1月10日 | ダ1900m | アイリッシュパーク | 牡8 | 愛知 | 2:03.5 | 横川健二 | 冨田光吉 | 新木鈴子 |
第8回 | 2003年1月9日 | ダ1900m | ナイキゴールド | 牡6 | 笠松 | 2:00.8 | 東川公則 | 後藤保 | 佐橋五十雄 |
第9回 | 2004年1月16日 | ダ1400m | ホシオー | 牡8 | 金沢 | 1:28.8 | 渡辺壮 | 松原正文 | 畑中政雄 |
第10回 | 2005年1月14日 | ダ1400m | マーブルシーク | 牡9 | 愛知 | 1:28.6 | 岡部誠 | 荒巻透 | 玉田博志 |
第11回 | 2006年1月13日 | ダ1400m | マルヨサンデー | 牡4 | 笠松 | 1:27.5 | 尾島徹 | 柴田高志 | 野村春行 |
第12回 | 2007年1月11日 | ダ1400m | チヨノドラゴン | 牝4 | 金沢 | 1:27.2 | 中川雅之 | 鈴木正也 | 岩崎僖澄 |
第13回 | 2008年1月11日 | ダ1400m | エイシンダイオー | 牡6 | 笠松 | 1:28.1 | 濱口楠彦 | 伊藤強一 | 平井豊光 |
第14回 | 2009年1月9日 | ダ1400m | ベストタイザン | 牡7 | 兵庫 | 1:26.0 | 下原理 | 齊藤裕 | 平野正行 |
第15回 | 2010年1月8日 | ダ1400m | ベストタイザン | 牡8 | 兵庫 | 1:26.9 | 下原理 | 上田二郎 | 平野正行 |
第16回 | 2011年1月7日 | ダ1400m | トウショウガナー | 牡7 | 金沢 | 1:26.1 | 吉田晃浩 | 佐藤茂 | トウショウ産業(株) |
第17回 | 2012年1月13日 | ダ1400m | エーシンエフダンズ | 牡8 | 兵庫 | 1:26.9 | 川原正一 | 橋本忠男 | 平井豊光 |
第18回 | 2013年1月11日 | ダ1400m | トウショウクエスト | 牡8 | 金沢 | 1:26.7 | 東川公則 | 佐藤茂 | トウショウ産業(株) |
第19回 | 2014年1月10日 | ダ1400m | ケージーアメリカン | 牡7 | 金沢 | 1:27.2 | 米倉知 | 高橋優子 | 塩濱攻仁 |
第20回 | 2015年1月9日 | ダ1400m | ノゾミダイヤ | 牡4 | 愛知 | 1:27.5 | 大畑雅章 | 錦見勇夫 | 鈴置正文 |
第21回 | 2016年1月14日 | ダ1400m | メモリージルバ | 牡7 | 愛知 | 1:26.3 | 藤原良一 | 塚田隆男 | (株)シンザンクラブ |
第22回 | 2017年1月12日 | ダ1400m | ランドクイーン | 牝7 | 兵庫 | 1:26.5 | 佐藤友則 | 盛本信春 | 山口敦広 |
第23回 | 2018年1月11日 | ダ1400m | インディウム | 牡6 | 兵庫 | 1:27.3 | 岡部誠 | 田中範雄 | 窪田康志 |
第24回 | 2019年1月10日 | ダ1400m | ストーミーワンダー | 牡5 | 笠松 | 1:25.9 | 佐藤友則 | 笹野博司 | 結城喜一 |
第25回 | 2020年1月9日 | ダ1400m | エイシンエンジョイ | 牡5 | 兵庫 | 1:26.5 | 鴨宮祥行 | 橋本忠明 | 平井克彦 |
第26回 | 2021年1月7日 | ダ1400m | タイセイプレシャス | 騸9 | 笠松 | 1:27.7 | 水野翔 | 後藤佑耶 | 田中成奉 |
第27回 | 2022年1月13日 | ダ1400m | ニホンピロヘンソン | 騸6 | 笠松 | 1:29.9 | 向山牧 | 川嶋弘吉 | 小林百太郎 |
第28回 | 2023年1月26日 | ダ1400m | サンロアノーク | 牡7 | 兵庫 | 1:28.6 | 岡部誠 | 田中一巧 | (株)加藤ステーブル |
第29回 | 2024年2月22日 | ダ1400m | バーニングペスカ | 牡9 | 兵庫 | 1:27.1 | 鴨宮祥行 | 橋本忠明 | 山田信太郎 |
※重賞競走として施行された2000年以降とする。
※馬齢は2000年についても現表記を用いる。
各回競走結果の出典
編集出典
編集- ^ a b c “笠松競馬番組”. 笠松けいば. 2024年2月19日閲覧。
- ^ 令和6年度笠松競馬 重賞・準重賞競走について岐阜県地方競馬組合、2024年2月21日配信・閲覧
- ^ a b “笠松競馬番組要項賞金等支給基準 令和5年度” (PDF). 笠松けいば. 2024年2月19日閲覧。
- ^ 令和5年度の重賞競走等日程について - 岐阜県地方競馬組合、2023年2月24日配信・閲覧