盛土または盛り土(もりど、もりつち)とは、低い地盤や斜面に土砂を盛り上げて高くし、平坦な地表を作る、または周囲より高くする造成工事。またはそれが施された道路鉄道の区間、工事によって盛られた土砂そのもののことも指す。

小田急線座間駅付近の盛土

河川堤防住宅地の開発や道路整備などで平坦な地表が必要なときに行われることが多い。しかし軟弱な地盤の上にただ土を盛り上げただけでは時とともに地盤沈下が発生しやすい。それを防ぐため転圧地盤改良工事などの対策をあわせて行うが、地震時は液状化現象や崩落が起きることもある[1](「#盛土と災害」で後述)。

特に、水域や湿地を横断するために設けた盛土のことを土手道という。

工程編集

盛土を行う場合には丁張り(ちょうはり)またはトンボと呼ばれる目印を用いる[2]。まず地面に木杭を打ち込んで測量して目標とする高さに印をつける[2]。T字になるように木杭の印の高さとヌキ材と呼ばれる横板の下端を合わせてで固定する[2]。これを目印にブルドーザーなどを使って土を押し寄せ、土を盛り立てる[2]

築堤編集

  1. 周囲より高くして道路や鉄道を通した部分については築堤(ちくてい)と言うことも多い。
  2. 河川堤防を築くことも意味する。

盛土と災害編集

日本では、北海道胆振東部地震(2018年9月)により札幌市清田区の盛土造成した住宅地で液状化現象や陥没が起きたことから、国土交通省が全国の自治体に大規模造成地(3000平方メートル以上)の調査を指示したところ、盛土造成地が合計10万ヘクタール存在することが判明し、約5万1000カ所をハザードマップに掲載した。国土交通省は、まずボーリング調査を実施し、耐震性が不十分な場合は地盤改良や地下水排出パイプの設置などによる対策を促しているが、住民の合意形成や費用負担が課題となっている[1]

脚注編集

  1. ^ a b 「盛り土造成地、マップ公表 地震時の崩落対策へ」『日経産業新聞』2020年8月14日(先端技術面)
  2. ^ a b c d どぼくのことば Vol.2”. 土木学会企画委員会. 2020年2月23日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集