相鉄自動車株式会社(そうてつじどうしゃ)は、かつて相鉄グループの企業として存在した、タクシーなどを神奈川県で運行し、また観光バス高速バスの運行も行っていた企業である。2012年6月1日をもって、相鉄ホールディングスが全株式を日本交通グループの日本交通株式会社(95%)と株式会社日交データサービス(5%、JapanTaxi株式会社→株式会社Mobility Technologiesを経て現:GO株式会社)に譲渡し、相鉄グループを離脱するとともに日本交通横浜株式会社[注釈 1]商号が変更された(日本交通グループ会社となってからの同社については、日本交通 (東京都) で扱う)。

相鉄自動車株式会社
種類 株式会社
本社所在地 220-0004
横浜市西区北幸1-11-20
設立 1936年昭和11年)9月10日
業種 陸運業
法人番号 2020001098229
事業内容 一般乗用旅客自動車運送事業・損害保険代理業
代表者 伊藤 英男
資本金 2億9,000万円
従業員数 220人
特記事項:上記は日本交通グループに譲渡前の最後の状況。法人番号は現在の日本交通横浜(戸塚)[注釈 1]のもの。
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貸切バスの車両(貸切バス事業譲渡前の画像)
高速バスの車両(高速バス事業譲渡前の画像)

観光バス・高速バス事業については2009年(平成21年)3月をもって撤退しており、観光バス事業は日の丸自動車、高速バス事業はグループの相鉄バスに譲渡している。また、損害保険代理業も手がけていたが、これは相鉄グループの離脱に際してグループの相鉄保険サービスが承継した。

相鉄ホールディングス(旧相模鉄道)には社内カンパニーとして路線バスなどを運営する「自動車カンパニー」が置かれていたが(現在は相鉄バスが承継)、相鉄自動車はこれとは歴史が異なり、1961年(昭和36年)に買収により子会社化していた。相模鉄道がタクシー事業を東京都特別区内において直営で運営していたこともある[4]が、それとも歴史が異なる。また、相鉄自動車工業(相鉄ホールディングスの子会社であったが、2012年3月に全株式が売却され神奈川石油販売に社名変更)とも別会社である。

沿革 編集

  • 1936年昭和11年)9月 - 京浜昭興株式会社として創立
  • 1961年(昭和36年)12月 - 相模鉄道の買収により相鉄観光株式会社商号変更
  • 1967年(昭和42年)5月 - 相鉄自動車株式会社に商号変更
  • 1997年平成9年)4月 - 相模鉄道の貸切バス事業を譲受
  • 2004年(平成16年)2月 - 本社を横浜市西区北幸へ移転
  • 2005年(平成17年)7月 - 高速バス事業に参入
  • 2009年(平成21年)3月 - バス事業から撤退
  • 2012年(平成24年)6月 - 日本交通グループによる買収にて日本交通横浜株式会社に商号変更、これに伴い相鉄グループはタクシー・ハイヤー事業から撤退

主な事業 編集

主な営業所 編集

  • 自動車部(タクシー・ハイヤー)
  • バス部(観光バス・高速バス) ※2009年3月まで
    • 二俣川営業所

高速バス路線 編集

2009年3月まで、以下の高速バスを運行していた。同年4月以降2路線は相鉄バスにより運行されている。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ a b なお、日本交通横浜株式会社は2024年(令和6年)1月現在、相鉄自動車を商号変更した横浜市戸塚区のもの[1]と、旭交通を商号変更した平塚市のもの[2]京王自動車京浜を商号変更した横浜市保土ケ谷区のもの[3]の3法人がある。

出典 編集

  1. ^ 日本交通横浜株式会社の情報
  2. ^ 日本交通横浜株式会社の情報
  3. ^ 日本交通横浜株式会社の情報
  4. ^ 「東陸局 都内タクシー新免発表」『東京交通新聞』、1961年9月4日

関連項目 編集