メインメニューを開く

相鉄12000系電車

相模鉄道の通勤型電車

相鉄12000系電車(そうてつ12000けいでんしゃ)は、2019年平成31年)4月20日に営業運転を開始した相模鉄道(相鉄)の通勤型電車

相鉄12000系電車
鶴ヶ峰駅を通過する急行運用の12000系 (2019年5月5日、鶴ヶ峰駅)
鶴ヶ峰駅を通過する急行運用の12000系
(2019年5月5日、鶴ヶ峰駅
基本情報
運用者 相模鉄道
製造所 総合車両製作所横浜事業所
製造年 2018年 -
運用開始 2019年4月20日
主要諸元
編成 10両編成
軌間 1,067 mm(狭軌
電気方式 直流1,500 V
架空電車線方式
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 3.0、2.5 km/h/s(切替式)
減速度(常用) 5.0 km/h/s
減速度(非常) 5.0 km/h/s
編成定員 1,441人
自重 29.7 - 34.0 t
全長 20,000 mm
車体長 19,620 mm(先頭車)
19,500 mm(中間車)
全幅 2,950 mm
全高 3,620 mm
車体 オールステンレス製 (sustina)
(※先頭部のみ普通鋼[1]
台車 軸梁式ボルスタレス台車 (ST-DT71A-1, ST-DT71B-1, ST-TR255-1, ST-TR255A-1)
主電動機 三相かご型誘導電動機 (ST-MT75)
主電動機出力 140 kW
駆動方式 DT接手式平行カルダン駆動
歯車比 6.06
制御方式 IGBT-VVVFインバータ制御
制動装置

回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ応荷重装置付き)

抑速ブレーキ
保安装置 ATS-P、ATACS
テンプレートを表示

目次

概要

本線及びいずみ野線に加え、2019年(令和元年)11月30日開業予定の相鉄新横浜線の一部区間(西谷駅 - 羽沢横浜国大駅間)及びその先のJR直通線での運用を想定し投入された。同年度末[注 1]までに全6編成[注 2]が製造される予定である[3][4]

直通先が東日本旅客鉄道(JR東日本)埼京線川越線となるため、車両の仕様は同線で使用されるE233系と極力合わせられており、同系をベースとする11000系と基本仕様は同一である[5]

一方で外観や内装には20000系と同じく独自の特徴も多く見られる。相鉄デザインブランドアッププロジェクトの一環として開発コンセプトに「安全×安心×エレガント」を掲げており、デザイン設計は20000系に引き続き、株式会社PRODUCT DESIGN CENTER(代表:鈴木啓太)が手がけている[3][6]

また、車両の製造は横浜市金沢区にある総合車両製作所 (J-TREC) 横浜事業所が行っており、第1編成は2018年(平成30年)12月18日同事業所の回送線から搬出された後、JR逗子駅より甲種輸送が行われ[7]、3日後の同月21日には全車両がかしわ台車両センターに到着した[8][9]

その後、2019年(平成31年)4月13日相模大塚駅構内で撮影会、翌14日に一般公募による試乗会が開催され[10]、同月20日には海老名駅10時53分発の急行横浜行きより営業運転が開始された[11]

車体

 
営業運転開始日にいずみ野線の運用につく12000系
(2019年4月20日、緑園都市駅

車体はE233系・11000系に準じた幅広車体 (2,950mm) のオールステンレス車両(先頭部を除く)で、総合車両製作所製のsustina S24シリーズを採用しており[12][13][14]E235系に準じた雨どいが外側に出ない車体断面となっている。また、都営地下鉄に直通する計画のある20000系とは異なり、地下鉄路線に直通することがないため正面は非貫通構造を採用している[1][5]

デザインについては「獅子口」をイメージした先頭形状に「YOKOHAMA NAVYBLUE」の一色塗りを採用するなど20000系と共通点が多く見られる。なお、先頭部のみ前述の独特な形状に加工しやすい普通鋼製となっている[1]

車内設備

車内設備に関しては、灰色系(グレー)を基調として荷棚や袖仕切りに金属ガラスを多用する相鉄デザインブランドアッププロジェクトに即したデザインとしており、アシストレバー付きの車両間貫通扉や自社開発の卵形つり革の採用、始発駅などで乗客による客用ドアの開閉操作を可能とする個別ドアスイッチ(半自動機能)の導入、朝〜日中と夜で色が変わる調色調光式LED照明空気清浄機パナソニック製「ナノイー」)、Wi-Fi接続サービス機器(Wi-Fi利用には通信事業者との契約が必要)の設置、通常より座席を少し高くしたユニバーサルデザインシート[注 3]及び車椅子ベビーカー用スペースとなるフリースペースの全車両導入など、前年に登場した20000系と共通点が多い(「相鉄20000系電車#車内設備」も参照)が、車内客車ドア上部に設置された2基のLCD(案内・運行情報表示用と広告表示用の17インチ案内表示器Sotetsu Infovision System (SIS)」)や11000系と同じく車両に対して並行に取り付けられたラインデリア(補助送風機/横流ファン)など設置位置に変更点が見られるほか、20000系で省略されたユニバーサルデザインシート上の荷棚も本形式では設置されている。一方、10000系や11000系で廃止され20000系で復活採用された設備として車内は本形式でも設置されているが、ブラインド(遮光カーテン)は本形式で再び廃止されている[1][3][5][15]

この他、本形式で初採用となった設備としては、前方監視カメラ及び車内防犯カメラやTASC(定位置停止装置)がある[3][5]

編成構成

10両編成[13][14]
 
号車 1 2 3> 4 <5> 6 7 8 9> 10
形式 クハ12100
(Tc2)
モハ12200
(M6)
モハ12300
(M5)
モハ12400
(M4)
モハ12500
(M3)
サハ12600
(T2)
サハ12700
(T1)
モハ12800
(M2)
モハ12900
(M1)
クハ12000
(Tc1)
搭載機器 SB CP VVVF SIV/CP VVVF     SIV/CP VVVF SB
備考        
女性専用車両
         
弱冷房車
 
重量 31.6 31.1 33.1 34.0 34.0 29.7 30.3 34.0 33.4 31.3
座席定員 39 51 51 51 51 51 51 51 51 39
定員 140 159 159 159 159 159 159 159 159 140
凡例
備考
本系列では番台区分がそれまでの11000系と同様に、末尾の数字が編成を表し、百の位の数字が編成中の車両の連結位置(号車)を表す。
例えば、最初の編成は横浜方から12101,12201、…、12901、12001と付番される。

脚注

[ヘルプ]

注釈

  1. ^ 2019年度は5月1日に平成から令和へ改元されたため、元号表記の場合、第2編成以降は令和元年度に導入となる。なお、相鉄12000系(第1編成)は全国の鉄道で平成最後の新型車両デビューとなった[2]
  2. ^ 相鉄・JR直通線の運用は4編成で行い、残りの2編成は予備車となる予定[2]
  3. ^ 優先席の一部のほか本形式では一般席の一部にも採用し、座席の高さは20000系のものより少し (30mm) 低くした[1]

出典

  1. ^ a b c d e 相鉄「都心直通」2つの新型車両はここまで違う 東洋経済オンライン (2019年4月4日) 2019年4月5日閲覧〈Wayback Machineによる同日時点のアーカイブ〉。
  2. ^ a b 相模鉄道、新型車両「12000系」を公開。能面をモチーフにした個性派 bizSPA!フレッシュ(ビズスパ) 2019年4月22日
  3. ^ a b c d “相鉄・JR直通線用新型車両「12000系」を来年春に導入” (PDF) (プレスリリース), 相模鉄道, (2018年10月3日), https://www.sotetsu.co.jp/news_release/pdf/181003_01.pdf 2019年4月3日閲覧。 
  4. ^ JR線との直通線向けに相鉄 新車両「12000系」導入へ - 神奈川新聞(カナロコ) 2017年12月19日
  5. ^ a b c d 相鉄の新型「12000系」に乗ってみた 新しいのに「ちょっと古い電車」がベースのワケ 乗り物ニュース (2019年3月31日) 2019年4月5日閲覧。
  6. ^ 12000 SERIES / SOTETSUPRODUCT DESIGN CENTER
  7. ^ 相鉄12000系が甲種輸送される 鉄道ファン (railf.jp) 2018年12月19日
  8. ^ “相鉄・JR直通線用新型車両「12000系」が到着” (PDF) (プレスリリース), 相模鉄道, (2018年12月21日), https://www.sotetsu.co.jp/news_release/pdf/181221_01.pdf 2019年4月22日閲覧。 
  9. ^ 相鉄12000系、JR直通線用の新型車両が到着 - 出場後の輸送経路は マイナビニュース 2018年12月21日
  10. ^ 相鉄12000系、撮影会・試乗会を4月開催 - 「そうにゃん」と撮影も マイナビニュース 2019年3月20日
  11. ^ 相鉄12000系が営業運転を開始 鉄道ファン (railf.jp) 2019年4月20日
  12. ^ 相模鉄道株式会社向け新型車両「12000 系」の製造を担当します (PDF) - 株式会社総合車両製作所 2018年10月3日発信、2018年10月12日閲覧。
  13. ^ a b 相鉄12000系公式ページ相鉄デザインブランドアッププロジェクト
  14. ^ a b 相鉄・JR直通線用新型車両「12000系」お披露目 鉄道新聞 (2019年3月28日) 2019年4月2日閲覧。
  15. ^ 相鉄、JR線直通対応の新型車両を報道公開 鉄道コム (2019年3月28日) 2019年4月21日閲覧。

外部リンク