メインメニューを開く

真夜中のパーティー』(まよなかのパーティー、The Boys in the Band)は、マート・クロウリー原作による1968年初演のオフ・ブロードウェイ舞台劇、およびそれを基に制作された1970年アメリカ合衆国の映画KINENOTEでは『真夜中のパーティ』表記である。

真夜中のパーティー
The Boys in the Band
監督 ウィリアム・フリードキン
脚本 マート・クロウリー
原作 マート・クロウリー
製作 マート・クロウリー
製作総指揮 ドミニク・ダン英語版
ロバート・ジラス
音楽 チャールズ・フォックス
撮影 アーサー・J・オーニッツ英語版
編集 ジェラルド・B・グリーンバーグ
カール・レーナー
製作会社 シネマ・センター・フィルムズ英語版
Leo Films
配給 アメリカ合衆国の旗 ナショナル・ジェネラル・ピクチャーズ英語版
日本の旗 東宝東和
公開 アメリカ合衆国の旗 1970年3月17日
日本の旗 1972年2月5日
上映時間 118分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $5,500,000[1]
興行収入 アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $2,695[2]
テンプレートを表示

1995年のアメリカ合衆国のドキュメンタリー映画セルロイド・クローゼット』によれば、ハリウッド映画史において初めて「同性愛を真正面から描いた」作品である。仲間の誕生日パーティに集まったゲイたちの一晩の出来事を描く。

目次

概要編集

マート・クロウリーが書いた舞台劇『The Boys in the Band』は1968年4月15日、オフ・ブロードウェイのシアター・フォーで初演された[3]。演出はロバート・ムーア。プロデューサーはリチャード・バーとチャールズ・ウッドワード・ジュニアが務めた。クロウリーのほか、ムーアとバーもゲイであった。タイトルは、映画『スタア誕生』でジェームズ・メイソンジュディ・ガーランドに言う台詞 "You're singing for yourself and the boys in the band." から取られた[4]。劇はヒットし、1970年9月6日の終演までに1,001回上演された。

CBSの子会社、シネマ・センター・フィルムズの制作で映画化が決まったとき、クロウリーとTVプロデューサーのドミニク・ダン(Dominick Dunne)はロバート・ムーアに監督させることを望んだ。しかし会社は映画経験のないムーアに大役を任せることを躊躇した。そこで選ばれたのがハロルド・ピンターが原作の『The Birthday Party』(1968年)を監督したウィリアム・フリードキンであった。クロウリーはプロデューサーを自ら務め、脚本も担当した。

フリードキンはリハーサルに2週間かけた。オープニングのバーのシーンは、グリニッジ・ヴィレッジの Julius で撮影された[5]。主人公のマイケルのアパートは、マート・クロウリーの友人の女優、タミー・グリムズ(Tammy Grimes)がアッパー・イースト・サイドに住んでいた家を元に、チェルシー・スタジオに忠実なセットが作られた。中庭のシーンのほとんどはグリムズの実際の家で撮影された。

オープニング・クレジットで使われている曲はハーパース・ビザールの「Anything Goes」。マイケル、エモリー、ラリー、バーナードの4人が踊る場面でかかるレコードはマーサ&ザ・ヴァンデラスの「ヒート・ウェイヴ」。そのほか、マーヴィン・ゲイタミー・テレルの「Good Lovin' Ain't Easy to Come By」、ウィルソン・ピケットの「Funky Broadway」、「恋の面影」のバート・バカラック自身によるインストゥルメンタル・バージョン、セルジオ・メンデスの「The Frog」、ジョー・テックスの「Take the Fifth Amendment」などが流れる。

写真モデル役でモード・アダムスが出演している。

ストーリー編集

真夏のニューヨークアッパー・イースト・サイドにあるマイケルのアパートでは、ゲイ仲間のハロルドの誕生日を祝う準備が進められていた。やがて仲間たちも集まりパーティーが始まるが、中には一人だけストレートのアランがいた。そんな彼の存在が、マイケルたちの心に変化をもたらしていく。そしてマイケルは強引に「ゲーム」を始める。それは、心から愛している、または愛していたと思う相手に電話をかけ、直接「愛している」と告げると言うものだった。これをきっかけに、それぞれの過去や本音が明かされていく。

バーナードとエモリーはそれぞれ少年時代の切ない片想いについて語った後に、その相手に電話をかける。バーナードは相手が留守、エモリーは名乗る前に切られてしまう。

真面目なハンクは、同棲中の恋人ラリーの派手な男遊びに怒りが爆発する。一方のラリーも自由に生きたい気持ちをハンクにぶつける。本音をぶつけ合った2人は、互いに電話で愛を告げると、寝室で改めて愛を確認し合う。

マイケルはアランに詰め寄り、ゲイであることを隠していると責める。アランは強く否定し、「愛する人」に電話をかける。アランが電話をかけた相手はゲイの友人ジャスティンだと確信していたマイケルだったが、アランが電話で愛を告げたのは妻だった。愕然とするマイケルにハロルドが追い討ちをかける。マイケルは自分がゲイであることを否定したいのだとマイケルの本音を鋭く突く。

パーティーが終わり、恋人ドナルドと2人切りになったマイケルは激しく泣き崩れる。薬を飲んで落ち着いたマイケルは深夜のミサに出かける。

キャスト編集

舞台版・映画版ともに同じ俳優たちが演じた。

出典編集

  1. ^ The Boys in the Band (1970) - Box office / business” (英語). IMDb. 2013年5月27日閲覧。
  2. ^ The Boys in the Band (1970)” (英語). Box Office Mojo. 2010年4月6日閲覧。
  3. ^ The Boys in the Band lortel.org, retrieved November 2, 2017.
  4. ^ Robert Hofler: Sexplosion. From Andy Warhol to A Clockwork Orange - How a Generation of Pop Rebels Broke All the Taboos, it-Books, 2014 New York, 978-0-06-208834-5.
  5. ^ Biederman, Marcia (2000年6月11日). “Journey to an Overlooked Past”. The New York Times. The New York Times Company. October 25, 2017閲覧。

外部リンク編集