矢田耕司

日本の男性声優、俳優 (1933-2014)

矢田 耕司(やだ こうじ、本名:矢田 弘二[1](やだ ひろじ)[2]1933年4月15日[9][3][10][11] - 2014年5月1日[12])は、日本声優俳優。元子役[11]東京都出身[9][3][10]青二プロダクション最終所属[6]矢田 耕志との表記もある[10][11]

やだ こうじ
矢田 耕司
プロフィール
本名 矢田 弘二[1](やだ ひろじ)[2]
性別 男性
出身地 日本の旗 日本東京府
(現:東京都[3]
死没地 日本の旗 日本埼玉県富士見市[2]
生年月日 (1933-04-15) 1933年4月15日
没年月日 (2014-05-01) 2014年5月1日(81歳没)
血液型 A型[3][4][5]
職業 声優俳優
事務所 青二プロダクション(最終所属)[6]
配偶者 あり[2]
公式サイト 矢田 耕司|株式会社青二プロダクション
公称サイズ(時期不明)[8]
身長 / 体重 165[7] cm / 56 kg
声優活動
活動期間 1960年代 - 2014年
ジャンル アニメゲーム吹き替えナレーション
俳優活動
活動期間 1950年代 - 2014年
ジャンル テレビドラマ舞台
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

経歴 編集

麻布高等学校卒業[10]

1942年から1945年までNHK子役として活動[11]1954年12月に劇団青い実の会の創立に参加し、1959年まで所属[11][10]。タレントエージェントを経て[11]1961年4月にテアトル・エコーに入団[10][11]青二プロダクションの創立に参加[3]、晩年まで所属していた[6]

2014年5月1日午後2時19分、慢性腎不全のため埼玉県富士見市の病院で死去[2]したことが、所属事務所である青二プロダクションの公式サイトにて発表された。81歳没[12]。5月19日には、文化放送の『青山二丁目劇場』で追悼番組として、矢田自身も「会心の出来だった」と評価する『ひび割れたフルムーン』が放送された[13]

人物 編集

声種は「暖かくムーディーなハイバリトン[14]」。音域はG-C[7]。ちょっとカン高い声が特徴的[5]。アニメ『聖闘士星矢』にて持ち役であった老師こと天秤座の童虎を演じていたころ、犬を飼っており、その犬の顔が童虎に似ていたため、「お前の役をやってくるぞ」と言ってスタジオに行っていたという[15]

特技はゴルフ野球へら鮒釣り[7]

後任 編集

矢田の死後、持ち役を引き継いだ人物は以下の通り。

後任 役名 作品 後任の初出演
沢木郁也 Dr.ゲロ(人造人間20号) ドラゴンボール ドラゴンボールフュージョンズ
後藤哲夫 Dr.コーチン ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ ドラゴンボールヒーローズ
樋浦勉 ゼフ ONE PIECE 第794話
岩崎ひろし 天秤座の童虎(老師) 聖闘士星矢 聖闘士星矢: Knights of the Zodiac

出演 編集

テレビアニメ 編集

1965年
1967年
1968年
1969年
1970年
1971年
1972年
1973年
1974年
1975年
1976年
1977年
1978年
1979年
1980年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
  • ONE PIECE(2000年 - 2010年、ゼフ〈初代〉、ラウル、先代署長)
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2012年
2013年

劇場アニメ 編集

1970年
1972年
1973年
1975年
1978年
1979年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1992年

OVA 編集

1983年
  • 緑の猫(ヘック・ベン)
1984年
1986年
1988年
1991年
1995年
1998年
  • 銀河英雄伝説外伝 朝の夢、夜の歌(セバスティアン)
  • MASTERキートン(ポール・ウィルキンス)
2002年
2004年
2009年
  • 蟲極道 蜜団子抗争編
2010年

ゲーム 編集

2015年以降の出演作品は生前の収録音声を引用したライブラリー出演。

1989年
1991年
1993年
1994年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2014年
  • ONE PIECE ワンピースキングス(ゼフ)
2015年
2019年

ドラマCD 編集

吹き替え 編集

映画 編集

ドラマ 編集

アニメ 編集

人形劇 編集

  • キャプテン・スカーレット
    • ブラック大尉を探せ(ハリス、警備兵3、ガイガー・オペレーター)
    • 北部地球防衛軍あやうし!
    • アルプス上空の危機(記者)
  • サンダーバード
    • 死の大金庫(ラブグローブ)
    • 公爵夫人の危機(ディーラー2)
    • 海上ステーションの危機(国連海軍提督)
  • ジョー90 細菌爆弾X-41(警備員1、警備員2)
  • スーパーカー 魔のセンターライン(ジョー・ホイル)※フジテレビ版
  • ロンドン指令X
    • スパイ脱獄(サンダース)
    • 国王暗殺計画(機長)

特撮 編集

1966年
1967年
1968年
1971年
1973年
  • ロボット刑事(ナナツマンの声、スプリングマンの声、ハグルマンの声)
1974年
1975年
1976年
2000年

ラジオドラマ 編集

  • オールナイトニッポン
    • 宇宙戦艦ヤマト(タラン将軍)
    • さらば宇宙戦艦ヤマト(タラン将軍、地球防衛軍参謀長)
  • 箱根駅伝応援スペシャル〜5夜連続ラジオドラマ『風が強く吹いている』(大家)
  • NHK-FM サウンド夢工房「ガール・ミーツ・ボーイ」(1990年)
  • NHK-FM 青春アドベンチャー
    • 新ガリバー旅行記(1998年) - じいさん
    • 封神演義(1998年) - 姫昌
  • 青山二丁目劇場
    • 赤井英和 どついたるねん(2007年) - 浅田校長、エディ・タウンゼント
    • 風が強く吹いている(2007年) - 田崎源一郎
    • 籐子の恋(2007年) - 鈴木義彦
    • 佐武と市捕物控(2008年) - 彌八
    • かけることの2(2009年) - 町内会長
    • こい!ここぞというとき(2009年) - 町内会長
    • 三国想話(2009年) - 王蝉
    • 愛しい偽りの老婆(2010年) - 柳俊太郎
    • 怪傑!シルバー窃盗団(2010年) - 鈴木秀輝
    • 三丁目の夕日 夕焼けの詩(2011年) - 安達信夫
    • SHINIGAMI(2012年) - 深町光郎
    • シーサイドハウス(2012年) - 稲葉博之
    • たのきゅう(2013年) - うわばみ
    • 絶対友情探偵(2013年) - 大沢
    • ホタルコンシェルジュ(2013年) - 岡村
    • ひび割れたフルムーン(2013年) - 博司
    • えびす食堂(2014年) - 老紳士
  • 花の慶次(2011年) - 村井若水

ナレーション 編集

ボイスオーバー 編集

テレビドラマ 編集

CMナレーション 編集

その他コンテンツ 編集

脚注 編集

シリーズ一覧

  1. ^ 『第一部・英雄たちの夜明け』(1992年)、『第二部・長江燃ゆ!』(1993年)、『完結編・遥かなる大地』(1994年)
  2. ^ 『ブライ 八玉の勇士伝説』(1991年)、『ブライII 闇皇帝の逆襲』(1992年)
  3. ^ デッド オア アライブ』(1996年)、『++』(1998年)、『ULTIMATE』(2004年)
  4. ^ 『第1話 パレス陥落』、『第3話 正義の盗賊団』、『第4話 始まりのとき』
  5. ^ 『さらば宇宙戦艦ヤマト』(2000年)、『特打ヒーローズ 宇宙戦艦ヤマト タイピング拡散波動砲』(2001年)、『イスカンダルへの追憶』(2004年)、『暗黒星団帝国の逆襲』(2005年)
  6. ^ 『クイズマジックアカデミー』(2003年)、『2』(2004年)
  7. ^ 『テイルズ オブ グレイセス』(2009年)、『エフ』(2010年)
  8. ^ 『ドラゴンボールヒーローズ』、『ドラゴンボールヒーローズ アルティメットミッション』シリーズ(無印、2、X)、『スーパードラゴンボールヒーローズ
  9. ^ 海賊無双』(2012年)、『海賊無双3』(2015年)

注釈 編集

  1. ^ a b 「矢田耕二」と誤表記。

出典 編集

  1. ^ a b 『声優名鑑』成美堂出版、1999年8月、665頁。ISBN 4-415-00878-X 
  2. ^ a b c d e “「宇宙戦艦ヤマト」声優の矢田耕司氏が死去 慢性腎不全のため”. SANSPO.COM (産経デジタル). (2014年5月2日). オリジナルの2014年5月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140513052053/https://www.sanspo.com/geino/news/20140502/oth14050216340017-n1.html 2023年3月1日閲覧。 
  3. ^ a b c d e 矢田耕司」『Excite News』(エキサイト株式会社)。2023年11月5日閲覧。
  4. ^ 『声優名鑑 アニメーションから洋画まで…』近代映画社、1985年、164頁。 
  5. ^ a b 小川びい『こだわり声優事典'97』徳間書店〈ロマンアルバム〉、1997年3月10日、145頁。ISBN 4-19-720012-9 
  6. ^ a b c 矢田 耕司”. 青二プロダクション. 2020年1月20日閲覧。
  7. ^ a b c 矢田耕司” (PDF). 青二プロダクション公式サイト. 青二プロダクション. 2016年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月8日閲覧。
  8. ^ 矢田耕司” (PDF). 青二プロダクション公式サイト. 青二プロダクション. 2013年4月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
  9. ^ a b c d 「男性篇」『声優事典』(第二版)キネマ旬報社、1996年3月30日、302頁。ISBN 4-87376-160-3 
  10. ^ a b c d e f 『新劇便覧』テアトロ、1965年、324頁。 
  11. ^ a b c d e f g 『タレント名鑑NO2』芸能春秋社、1963年、99頁。 
  12. ^ a b 声優・矢田耕司さんが死去 『ONE PIECE』ゼフ役などで活躍」『アニメ&ゲーム by ORICON NEWS』オリコン、2014年5月1日。2014年5月2日閲覧。
  13. ^ 声優・矢田耕司さんの追悼番組の放送が決定。5月19日20時30分~21時 - ウェイバックマシン(2014年5月13日アーカイブ分) - アニメイトTVニュース
  14. ^ 『声優の世界-アニメーションから外国映画まで』朝日ソノラマファンタスティックコレクション別冊〉、1979年10月30日、107頁。 
  15. ^ 週刊少年ジャンプ特別編集「激録!コメント星矢」『聖闘士星矢 アニメ・スペシャル』集英社、1988年7月13日、雑誌29939-7/13、120頁。
  16. ^ ミュンヘンへの道”. メディア芸術データベース. 文化庁. 2018年5月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月8日閲覧。
  17. ^ a b 電撃ホビーウェブ編集部, ed (2018-03-30). マジンガーZ 大百科図録. KADOKAWA. p. 190. ISBN 978-4-04-893570-8 
  18. ^ a b c ゲッターロボ大全 1998, p. 211, 『ゲッターロボ』『ゲッターロボG』ゲスト・キャスト一覧
  19. ^ a b ゲッターロボ大全 1998, p. 210, 『ゲッターロボ』『ゲッターロボG』シリーズ・スタッフ&キャストリスト
  20. ^ ラ・セーヌの星”. メディア芸術データベース. 文化庁. 2022年11月19日閲覧。
  21. ^ 一球さん”. メディア芸術データベース. 文化庁. 2024年2月24日閲覧。
  22. ^ 宇宙戦艦ヤマト2”. メディア芸術データベース. 文化庁. 2021年2月23日閲覧。
  23. ^ 宇宙空母ブルーノア”. メディア芸術データベース. 文化庁. 2022年11月19日閲覧。
  24. ^ キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション作品ラインナップ. タイガーマスク二世. 東映アニメーション. 2023年1月9日閲覧。
  25. ^ フーセンのドラ太郎”. 日本アニメーション. 2016年8月2日閲覧。
  26. ^ キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション作品ラインナップ. 機甲艦隊ダイラガーXV. 東映アニメーション. 2023年1月11日閲覧。
  27. ^ ながぐつ三銃士”. 東映アニメーション. 2021年6月22日閲覧。
  28. ^ 浮浪雲”. マッドハウス. 2016年5月20日閲覧。
  29. ^ ビックリマン 無縁ゾーンの秘宝|キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション. 2022年9月15日閲覧。
  30. ^ ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ|キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション. 2022年6月9日閲覧。
  31. ^ トランスポーター2”. 日曜洋画劇場. テレビ朝日. 2016年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月6日閲覧。
  32. ^ ハイブリッド給湯・暖房システム ECO ONE|CM&MAKING”. 2014年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月10日閲覧。

参考文献 編集

外部リンク 編集