石井睦美

日本の作家、児童文学作家、翻訳家

石井 睦美(いしい むつみ、女性、1957年[1]1月4日[要出典] - )は、日本児童文学作家および翻訳家

来歴・人物 編集

神奈川県生まれ[2]本姓・三浦[要出典]フェリス女学院大学[1]文学部[3]卒業。前川康男に師事し、創作活動を始める[4]

青土社にて「ユリイカ」などの編集者を務めた後[5]、『五月のはじめ、日曜日の朝』[注 1]で第3回毎日新聞はないちもんめ童話大賞・第8回新美南吉児童文学賞などを受賞[2]。著書に『そらいろのひまわり』『ちっちゃな家族』『卵と小麦粉とそれからマドレーヌ』がある。2003年、小説『パスカルの恋』で第14回朝日新人文学賞を受賞し、筆名・駒井れん(こまい れん)として発表[7]。2011年、『皿と紙ひこうき』で第51回日本児童文学者協会賞受賞[8]2015年、『わたしちゃん』で第26回ひろすけ童話賞受賞[9]

また、2005年から2013年1月まで、季刊児童文学雑誌「飛ぶ教室」の編集人をつとめていた[10]絵本の翻訳も手がけており、2006年には訳書であるサラ・マクメナミー『ジャックのあたらしいヨット』が第53回産経児童出版文化賞大賞を受賞した[11]

著書 編集

  • 『パパはステキな男のおばさん』(司修画、草土文化) 1988.10
  • 『そらいろのひまわり』(南塚直子画、草土文化) 1989.5
  • 『五月のはじめ、日曜日の朝』(南塚直子画、岩崎書店、現代の創作児童文学) 1989.11
  • 『もんだいはプレゼント』(講談社、どうわがいっぱい) 1990.11
  • 『ともだちっていいな』(いしいむつみ+はせがわともこ、童心社、絵本・ちいさななかまたち) 1991.7
  • 『おいでおいでの木においで』(教育画劇、スピカの創作童話) 1994.6
  • 桐壷源氏物語』より』(畠中光享絵、「京の絵本」刊行委員会) 1994.5
  • 『アパラシオン』(ベネッセコーポレーション) 1995.7
  • 『ビッグバンのてんじくネズミ』(長新太画、文渓堂、おはなしメリーゴーランド) 1996.6
  • 『パメラ・パティー・ポッスのあたらしいいえ』(教育画劇、教育画劇みんなのえほん) 1998.5
  • 『ちっちゃな家族 とがりねずみの暮らし』(ポプラ社、ポプラの木かげ) 2000.5
  • 『ユリアのクリスマス』(南塚直子、小学館、おひさまのほん) 2000.11
  • 『卵と小麦粉それからマドレーヌ』(BL出版) 2001.10、のちポプラ文庫ピュアフル
  • 『パスカルの恋』(駒井れん、朝日新聞社) 2003.8
  • 『レモン・ドロップス』(講談社) 2004.5、のち文庫
  • 『てんしちゃん』(小学館、おひさまのほん) 2005.12
  • 『みなみちゃん・こみなみちゃん』(ポプラ社、おはなしパーク) 2005.7
  • 『すみれちゃん』(偕成社) 2005.12
  • 『白い月黄色い月』(講談社) 2006.1、のち文庫
  • 『くまばあちゃん』(中央共同募金会) 2006.7
  • 『おばあさんになった女の子は』(講談社) 2006.11
  • 『キャベツ』(講談社) 2007.10、のち文庫 2012.12
  • 『すみれちゃんは一年生』(偕成社) 2007.12
  • 『群青の空に薄荷の匂い 焼菓子の後に』(ジャイブ、ピュアフル文庫) 2007.11、のちポプラ文庫
  • 『西のくま東のくま』(佼成出版社、どうわのとびらシリーズ) 2008.9
  • 『大切なひと』(SDP) 2008.12
  • 『すみれちゃんのあついなつ』(偕成社) 2009.7
  • 『おにんぎょうさんのおひっこし』(ポプラ社、絵本のおもちゃばこ) 2010.4
  • 『兄妹パズル』(ポプラ社) 2010.5
  • 『皿と紙ひこうき』(講談社) 2010.6
  • 『あそびましょ』(アリス館) 2011.9

共著 編集

翻訳 編集

  • 『ママったらわたしのなまえをしらないの』(スーザン・ウィリアムズ、ブックローン出版) 1996.10
  • 『いろいろいろんな日』(ドクター・スース、BL出版) 1998.11
  • 『しあわせなプリンセス』(ニコラス・アラン、BL出版) 1998.7
  • 『楽園』(ニコラス・アラン、BL出版) 2000.9
  • 『フリフリ』(サラ・マクメナミー、BL出版) 2003.11
  • 『デリラ やんちゃな子ひつじのおはなし』(ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノ、BL出版) 2003.4
  • 『のねずみタイニィのだいぼうけん』(マーティン・ウォーデル、BL出版) 2004.8
  • 『ジャックのあたらしいヨット』(サラ・マクメナミー、BL出版) 2005.6
  • 『ハロルドのしっぽ』(ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノ、BL出版) 2005.12
  • 不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル、BL出版) 2008.11
  • 『もしゃもしゃあたまのおんなのこ』(サラ・ダイヤー、小学館) 2009.5
  • 『じゃがいも畑』(カレン・ヘス、光村教育図書) 2011.8

ケビン・ヘンクス 編集

  • 『おしゃまなリリーとおしゃれなバッグ』(ケビン・ヘンクス、BL出版) 1999.10
  • 『しんぱいしんぱいウェンベリー』(ケビン・ヘンクス、BL出版) 2001.9
  • 『とってもいいひ』(ケビン・ヘンクス、BL出版) 2008.2
  • 『はるまちくまさん』(ケビン・ヘンクス、BL出版) 2009.12

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ a b 著者プロフィール”. 新潮社. 2019年2月13日閲覧。
  2. ^ a b レンザブローインタビュー 作家 石井睦美さん”. 集英社. 2019年2月13日閲覧。
  3. ^ 『ご機嫌な彼女たち』KADOKAWA刊、奥付より。ISBN 978-4-04-103887-1
  4. ^ 『再会と別離』新潮社刊、四方田犬彦共著、p30より。ISBN 978-4-10-367107-7
  5. ^ 『再会と別離』新潮社刊、四方田犬彦共著、p19より。ISBN 978-4-10-367107-7
  6. ^ 『《小さな童話》大賞10周年記念作品集』毎日新聞社刊、p113より。
  7. ^ 『パスカルの恋』朝日新聞社刊、奥付より。ISBN 4-02-257865-3
  8. ^ これまでの協会文学賞作品”. 日本児童文学者協会. 2019年2月13日閲覧。
  9. ^ ひろすけ童話賞 受賞作一覧”. 日本児童文芸家協会. 2019年2月13日閲覧。
  10. ^ 『12つきのおくりもの』フレーベル館刊、奥付より。ISBN 978-4-577-04518-3
  11. ^ 過去の受賞作品”. 産経新聞社. 2019年2月13日閲覧。

注釈 編集

  1. ^ 《小さな童話》大賞受賞時の作品名は『五月はじめ、日曜の朝』[6]