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石狩モノレール(いしかりモノレール)とは、北海道札幌市から石狩市を結ぶ鉄道構想の一つで、1985年に計画された懸垂型モノレールのこと。現在、計画は凍結状態である。

背景編集

石狩市は北海道で唯一の100万人都市である札幌市に隣接し、ベッドタウン化が進んでいる都市であるが、公共交通機関が路線バスしか無く、冬季、降雪にダイヤが左右されない鉄道の建設を悲願としてきた。1950年代には、石狩町(当時)が一部出資して石狩鉄道株式会社(後の札幌臨港鉄道株式会社)が設立され、建設に着手するものの資金不足で頓挫した歴史も持つ。

その後もさまざまな輸送機関の計画が立案された中で浮上してきたのが、1985年に日本モノレール協会が発表した石狩モノレール構想である。現実的な構想に前向きとなった石狩町議会(当時)は、同年「都市モノレールの導入に関する決議」を可決している。

計画の概要編集

石狩市の最寄り駅となる札幌市営地下鉄駅は麻生駅栄町駅であり、このどちらかの駅に接続するモノレールが検討された。延伸元となる札幌市の協力を仰ぎ、具体的な採算性なども検討されたが、バブル景気崩壊以降には人口動態が大きく変化したこと、石狩市の財政が極端に逼迫するようになったことから、2000年代以降は事実上凍結状態となっている。

利便性に関する意見編集

石狩市には住宅地としての核は無く、多くの乗客が路線バス→モノレール→地下鉄→地上部・・・という手段で札幌中心部に向かうこととなる。このため上下方向の移動距離が極めて長くなること、また初乗り料金が3回加算され運賃が高額になることから、利便性が劇的に向上するとまでは言えないのではないかと指摘する意見もある。

一方、冬場の路線バスは、降雪に伴う渋滞により慢性的に遅延状態となり、乗客が何十分も氷点下10度以下の路上でバスを待ち続ける状況も珍しいことではない。このため、多少不便で高額でもモノレールがあれば利用したいという意見もある。

今後の見通し編集

札幌市周辺の人口の減少傾向、及び札幌市中心部への回帰現象にあることから、今後新たな中量級の新交通システムを計画し導入することは困難であるとされている。このため路線バスのシステム化などが検討されている。

関連項目編集

外部リンク編集