石錐
石錐(せきすい/いしきり)は剥片石器の一種で、獣皮や樹皮などに穴を開けるための工具(穿孔具)[2]。一種の携帯ドリルで、日本列島では旧石器時代に出現した[3]。

概要
編集材料は黒曜石やチャート、粘板岩、頁岩が多い[4]。打製石器の範疇に含めることが多いが、先端のドリル部分には磨きをかけることが多い。
同音の石錘(せきすい)は網漁に用いられる漁具である「おもり」であり、使用法・製作法ともに異なる。石錘と区別するため「いしきり」と呼称する場合もある。
脚注
編集参考文献
編集- 斎藤, 忠「石錐」『日本考古学用語辞典』学生社、2004年、21頁。ISBN 4311750331。