砂丘
風によって運ばれた砂が堆積して出来た丘状の地形
砂丘(さきゅう)とは、風によって運ばれた砂が堆積して出来た丘状の地形である。

アルジェリアの砂丘
モロッコの砂丘
ナミビアの砂丘
概要編集
砂が十分あり、風が強く、乾燥しているところに出来やすい。北海に面するイギリスやデンマークの海岸では町が数十年から数百年かけて複数の砂丘に埋没したり、砂丘の移動したあとに数百年前の町が現れたりすることがある。
砂丘の形状や規模は、卓越風の強さ、砂の供給量、地盤の原形、植物の植生などによって決定される[1]。砂丘等で砂が風によって堆積すること(またはその砂)を堆砂、砂が風によって持ち去られること(またはその砂)を禿砂という[2]。
砂丘は歴史的には、牧場、マツの植林による松脂採集、果樹園、魚介類の干場、競馬場などとして利用されてきた[1]。
鳥取大学農学部では、砂丘の緑化の研究が行われている。ただし、同学部の附属施設であった砂丘利用研究施設は、1990年以降は全国共同利用施設の乾燥地研究センターとなっている(管理は従来通り鳥取大学農学部が行っている)。
分類編集
- 縦砂丘・横砂丘
- 砂丘は卓越風に平行に形成される縦砂丘と直角に形成される横砂丘がある[1]。
- 堆積砂丘・侵食砂丘
- 砂丘は堆積砂丘と侵食砂丘に分類される[1]。
- 移動砂丘・固定砂丘
- 砂丘は固定の有無によって、固定されていない移動砂丘と固定されている固定砂丘に分類される[1]。
- 灰砂丘・白砂丘
- 砂丘は植物の有無によって、植物に覆われている灰砂丘と植物のない白砂丘に分類される[1]。
代表的な砂丘編集
日本の砂丘編集
- 石狩砂丘(北海道)
- 紅葉山砂丘(北海道)
- 猿ヶ森砂丘(別名:下北砂丘、青森県) - ほぼ全域が防衛装備庁の下北試験場の敷地となっており、一般人の立ち入りができない。面積は日本最大級といわれる[3]。
- 庄内砂丘(山形県)[4][5]
- 志多見砂丘(会の川砂丘)(埼玉県)
- 鷲宮砂丘(埼玉県)
- 高野砂丘(埼玉県)
- 新潟砂丘(新潟県)
- 内灘砂丘(石川県)
- 中田島砂丘(南遠大砂丘)(静岡県)
- 浜岡砂丘(南遠大砂丘)(静岡県)
- 上り山(京都府)- 隆起により発生。
- 鳥取砂丘(鳥取県)
- 古浦砂丘(島根県)
- 吹上浜(鹿児島県)
世界の砂丘編集
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- デューン45 (en:Dune 45) (ナミビア)
- メルズーガ (en:Merzouga) (モロッコ)
その他編集
- 1970年に公開された映画『砂丘』。ミケランジェロ・アントニオーニ監督作品。
- フランク・ハーバートのSF小説『デューン/砂の惑星』の原題"Dune"も「砂丘」の意。