破れたハートを売り物に

破れたハートを売り物に』(やぶれたハートをうりものに)は1981年にリリースされた、甲斐バンドの8作目のオリジナル・アルバム。

破れたハートを売り物に
甲斐バンドスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ロック
レーベル エキスプレス/東芝EMI
プロデュース 甲斐よしひろ
チャート最高順位
甲斐バンド アルバム 年表
流民の歌
1981年
破れたハートを売り物に
(1981年)
虜-TORIKO-
1982年
『破れたハートを売り物に』収録のシングル
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概要 編集

本作は発売当時の音楽雑誌によると、タイトル曲だけで120時間、アルバム全体では24曲の録音に1100時間をかけ、その中から9曲が厳選されており、なかなか思い通りのサウンドに到達できず苦労した作品だという。そして次作『虜-TORIKO-』では、ミックスニューヨークで行い、最初に本作のタイトル曲をリミックスした際、甲斐よしひろは泣いて喜んだという逸話がある。

2007年に紙ジャケット・デジタルリマスター盤にて復刻された。その際、2曲のボーナス・トラックが収録された。

収録曲 編集

オリジナル 編集

Side-A
  1. 破れたハートを売り物に
    編曲:椎名和夫
  2. ランデヴー
  3. ダイナマイトが150屯
    作詞:関沢新一、作曲:船村徹
  4. どっちみち俺のもの
  5. ジャンキーズ・ロックン・ロール
Side-B
  1. 陽の訪れのように
  2. 奴(ギャンブラー)
    • 鹿取洋子に提供(作曲:甲斐よしひろ)した「奴」をセルフカバー。
  3. 観覧車
    編曲:甲斐バンド
    • 翌年発表の『虜-TORIKO-』に収録されている「観覧車'82」のオリジナル・バージョン。
  4. 冷たい愛情

2007年リマスター紙ジャケ盤 編集

  1. 破れたハートを売り物に
  2. ランデヴー
  3. ダイナマイトが150屯
  4. どっちみち俺のもの
  5. ジャンキーズ・ロックン・ロール
  6. 陽の訪れのように
  7. 奴(ギャンブラー)
  8. 観覧車
  9. 冷たい愛情

Bonus Track

  1. 暁の終列車
  2. 破れたハートを売り物に (プライベートルーム・ヴァージョン)
    編曲:椎名和夫

関連作品 編集

  • 2015年2月28日、甲斐バンドの楽曲をモチーフにした5編で構成されたオムニバス映画破れたハートを売り物に』が、映画とライブ中継を合わせた形で劇場公開された[2][3]
  • なお、甲斐よしひろは本名の「甲斐祥弘」名義で、「父と息子」(タクシー運転手 役)と「ヤキマ・カナットによろしく」(バーの客 役)の2編に出演している。

脚注 編集

  1. ^ 同曲は真島昌利のアルバム『HAPPY SONGS』(1991年リリース)でもカバーされているが、歌詞は甲斐バンドのものを踏襲している。
  2. ^ 甲斐よしひろ×三島有紀子「よろめきながら生きること」、MovieWalker、2016年10月8日閲覧。
  3. ^ 『破れたハートを売り物に』 (2015/02/28)”. ビーズインターナショナル. 2022年9月1日閲覧。

外部リンク 編集