碧塔海(へきとうかい)またはペタツォチベット語: བས་སཐའ་མཆོ།, ラテン文字転写: Paitoco)は中華人民共和国雲南省デチェン・チベット族自治州シャングリラ市高原に位置する断層湖

碧塔海
チベット語
チベット文字: བས་སཐའ་མཆོ།
ワイリー方式: bas mtha' mtsho
蔵文拼音: Paitaco
その他の表記: ペタツォ
中国語
繁体字: 碧塔海
簡体字: 碧塔海
拼音: Bìtǎ Hǎi

普達措国家公園中国語版内にあり、「普達措」とは「碧塔海」のチベット語名の音訳である(「碧塔海」は「碧塔」が音訳、「海」が意訳である)[1]。2012年に中国の5A級観光地に認定された[2]

概要 編集

大きさは南北に約 700 メートル、東西に約 3,000 メートルである。碧塔海はチベット語音訳したもので、「牛の毛で出来た絨毯のような海」を意味する。碧塔海の湖面は海抜 3,538 メートルにあって、これは雲南省の湖では最も高い。湖水は清らかで透明度が高い。碧塔海には重唇魚(Ptychobarbus chungtienensis英語版)と呼ばれる魚がいる。夏になると湖畔ではツツジが満開となり、重唇魚は水面に落ちたその花びらを食べ中毒を起こし、酔ったように浮かび上がるという奇観を呈する。周囲の湿地は様々な水草が茂り、沢山の花々が咲き乱れる。オグロヅルが生息するほか、秋冬には多数の鳥類がやってくる[3]

2004年12月、碧塔海周辺の湿地はラムサール条約登録地となった[3]

脚注 編集

  1. ^ 更敦阿错 (2018年5月2日). “更敦阿错:云南藏区藏语地名与地域文化” (中国語). 《西藏研究》2017年第2期. 中国藏学研究中心. 2023年2月5日閲覧。
  2. ^ 迪庆州香格里拉普达措景区”. www.mct.gov.cn. 中華人民共和国文化観光部 (2021年7月22日). 2023年2月5日閲覧。
  3. ^ a b Bitahai Wetland | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2012年1月1日). 2023年2月5日閲覧。

外部リンク 編集