磨製石器(ませいせっき、: polished stone tool)とは製作技術で分類したときの石器の種類。打製石器と同じ方法で作ったものを、最後に磨いてなめらかに仕上げた道具である。

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概要

通常、石器は原料となる石材を他の石材や獣骨などで敲打(こうだ)したり剥離(はくり)したりして製作する。磨製石器はこのように製作した石器を、さらに他の石材で擦ることにより磨いて凹凸を極力なくした石器をさす。磨かないものが打製石器である。使用石材が堅密なものの場合は光沢があり、きわめて鋭利なものとなる。また、凹凸が少ないため抜き取りがスムーズであり、何度も繰り返して使用するのに適している。

磨製石器には、石皿磨石石斧石錐石棒石剣などがある。研磨の技法には、擦切技法などがある。 石皿・磨石は調理の道具として、石斧は樹木の伐採や土掘りの道具として、石錐は木材や獣皮に穴をあけるドリルとして、石棒・石剣は呪術の道具あるいは宝器として利用された。

使用時期

オーストラリアと日本では、旧石器時代に刃部磨製石斧(局部磨製石斧)が作られた。最古の例はオーストラリアで、4万7千年前にさかのぼるという。日本では3万8千年前から3万5千年前に出現し、打製石斧と併用したが、3万年前には見られなくなった。[1]

磨製石器は新石器時代を代表する道具で、世界で広く使われた。

鉄器が普及しなかった一部地域では、20世紀に入っても石斧が普通に使われていた。

脚注

  1. ^ 国立博物館・毎日新聞社・TBSテレビ編集『世界遺産ラスコー展』、143頁。当該箇所は海部陽介の執筆。

参考文献