神奈川DMAT(かながわディーマット)とは、神奈川県で組織された災害派遣医療チームを指す。1チームの編制は医師看護師救急救命士、業務調整員など5人で構成される。

神奈川DMATに参加している横須賀市立市民病院の車両

概要 編集

平成18年(2006年)8月21日に「神奈川DMAT運営要綱」が制定され、10月18日付けで県内4つの病院を指定することで正式に機能発現。平成26年(2014年)3月27日現在、県内にある神奈川県災害医療拠点病院(一般的には災害拠点病院)の33施設をもって『神奈川DMAT』を構成している。 東日本大震災の際には、羽田空港に設営されたSCU(広域搬送拠点・臨時医療施設:Staging Care Unit)にも携わった実績がある。[1]

また、平成24年(2012年)9月1日に「神奈川DMAT-L運営要綱」が制定された。活動範囲は神奈川県内の災害発生時とし、外傷救急などの処置に係る人や物資など(医薬品類に関わらず)が局所的に不足すると見込まれる事態を対象範囲として『神奈川DMAT-L』(LocalのLを付設)が発足した。平成28年3月31日現在、25災害拠点病院及び3災害協力病院の合計28病院で『神奈川DMAT-L指定病院』としてその機能を構成している。[2]

沿革 編集

  • 平成17年(2005年)4月 - 日本DMATが発足。
  • 平成18年(2006年)8月21日 - 「神奈川DMAT運営要綱」が制定。
  • 平成18年(2006年)10月18日 - 4病院が指定。
横浜市立大学附属市民総合医療センター聖マリアンナ医科大学病院東海大学医学部付属病院北里大学病院
  • 平成19年(2007年)3月27日 - 1病院が追加指定(計5病院)。(藤沢市民病院
  • 平成22年(2010年)3月26日 - 5病院が追加指定(計10病院)。
横浜市立みなと赤十字病院秦野赤十字病院相模原赤十字病院横浜労災病院平塚市民病院
国立病院機構横浜医療センター横須賀市立市民病院茅ヶ崎市立病院神奈川県立足柄上病院
  • 平成25年(2013年)3月25日 - 4病院が追加指定(計23病院)。
関東労災病院日本医科大学武蔵小杉病院厚木市立病院大和市立病院
  • 平成26年(2014年)3月27日 - 10病院が追加指定(計33病院)。
昭和大学横浜市北部病院昭和大学藤が丘病院聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院横浜市立市民病院済生会横浜市南部病院横浜市立大学附属病院帝京大学医学部附属溝口病院川崎市立多摩病院相模原協同病院小田原市立病院

活動実績 編集

関連項目 編集

横浜市内で発生した崖崩れなどの自然災害、列車脱線事故、高速道路交通事故など複数の重傷者や多数の負傷者が発生又は発生が予想される災害現場への医療活動を展開する災害医療チーム。[3]

脚注 編集

外部リンク 編集