神田町 (薩摩川内市)

鹿児島県薩摩川内市の町

神田町(かんだちょう[2])は、鹿児島県薩摩川内市[3]。旧川内市神田町郵便番号は895-0052[4]。人口は187人、世帯数は94世帯(2020年10月1日現在)[5]。神田町の全域で住居表示を実施している[6]

神田町
薩摩川内市役所
薩摩川内市役所
北緯31度48分47.8秒 東経130度18分18.2秒 / 北緯31.813278度 東経130.305056度 / 31.813278; 130.305056
日本の旗 日本
都道府県 鹿児島県の旗 鹿児島県
市町村 薩摩川内市
地域 川内地域
人口
2020年10月1日現在)
 • 合計 187人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
895-0052
市外局番 0996
ナンバープレート 鹿児島
運輸局住所コード 46514-0109[1]
地図

地理 編集

薩摩川内市の西部に位置する。字域の北方には東開聞町、南方には冷水町、東方には西向田町、西方は若松町にそれぞれ接している。

字域の南方には薩摩川内市役所や北薩地域振興局などの行政施設があり、薩摩川内市の中心を担っている。また、北端には鹿児島県道43号川内串木野線が通っており、南端には隈之城川が流れている。

町名の由来 編集

「神田町」という町名は分割前の向田町の旧小字名に由来している[7]

歴史 編集

前史 編集

1929年(昭和4年)に薩摩郡隈之城村東水引村平佐村が対等合併し川内町が発足した。これに伴って現在の神田町の区域に置かれていた薩摩郡役所跡地に川内町役場が置かれた[8]1940年(昭和15年)2月11日には川内町が市制施行し川内市となったのに伴い、川内町役場は川内市役所となった[8]

第二次世界大戦中の1945年(昭和20年)7月30日アメリカ軍による川内市に対する空襲によって川内市街地は焦土と化し、川内市役所も焼失した[9]。以降平佐西国民学校(現在の薩摩川内市立平佐西小学校)、川内国民学校(現在の薩摩川内市立川内小学校)を仮事務所とし、1948年(昭和23年)3月に土地の寄贈を受け西向田町に正式に移転した[9]。第二次世界大戦終戦後は戦災復興計画により土地区画整理事業が行われ[10]、同時に現在の国道3号を中心とした都市計画道路都市公園が整備された[11]

神田町の設置以降 編集

1965年(昭和40年)4月1日に向田町の一部の区域において住居表示に関する法律に基づき街区方式による住居表示が実施されることとなった[12]。それに伴い同日付で町名・地番の変更が行われ川内市向田町の一部より、川内市の町「神田町」として設置された[3][13]

1976年(昭和51年)12月27日には、第二次世界大戦の終戦直後から西向田町に置かれていた川内市役所は老朽化のため、神田町の1,275,970平方メートルの区域に新築移転した[14]

2004年(平成16年)10月12日川内市東郷町入来町祁答院町樋脇町下甑村上甑村鹿島村里村が新設合併し薩摩川内市が設置された[15]。この市町村合併に伴い設置された法定合併協議会において川内市の町・字については「現行通りとする。」と協定されたため、名称の変更は行われずに薩摩川内市の町となった[16]。また、それまでの川内市役所は薩摩川内市役所となった[17]

町域の変遷 編集

変更後 変更年 変更前
神田町(新設) 1965年昭和40年) 向田町(一部)

人口 編集

以下の表は国勢調査による小地域集計が開始された1995年以降の人口の推移である。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[18]
226
2000年(平成12年)[19]
272
2005年(平成17年)[20]
241
2010年(平成22年)[21]
248
2015年(平成27年)[22]
190
2020年(令和2年)[5]
187

施設 編集

公共 編集

その他 編集

小・中学校の学区 編集

市立小・中学校の学区(校区)は以下の通りである[29]

町丁 番地 小学校 中学校
神田町 全域 薩摩川内市立川内小学校 薩摩川内市立川内中央中学校

交通 編集

道路 編集

主要地方道

脚注 編集

  1. ^ 自動車登録関係コード検索システム”. 国土交通省. 2021年4月26日閲覧。
  2. ^ 本市の町名一覧について”. 薩摩川内市. 2020年8月8日閲覧。
  3. ^ a b 昭和40年鹿児島県告示第323号(字の区域の変更、鹿児島県公報第5304号昭和40年3月31日付所収)
  4. ^ 鹿児島県薩摩川内市神田町の郵便番号”. 日本郵便. 2021年1月24日閲覧。
  5. ^ a b 国勢調査 令和2年国勢調査小地域集計 (主な内容:基本単位区別,町丁・字別人口など)46:鹿児島県”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月10日閲覧。
  6. ^ 住居表示”. 薩摩川内市. 2021年1月24日閲覧。
  7. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会 1983, p. 759.
  8. ^ a b 川内郷土史編さん委員会 1980, p. 155.
  9. ^ a b 川内郷土史編さん委員会 1980, p. 156.
  10. ^ 川内郷土史編さん委員会 1980, p. 654.
  11. ^ 川内郷土史編さん委員会 1980, p. 653-654.
  12. ^ 川内郷土史編さん委員会 1980, p. 655.
  13. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会 1983, p. 228.
  14. ^ 川内郷土史編さん委員会 1980, p. 179.
  15. ^ 市町村の廃置分合(平成16年総務省告示第590号、  原文
  16. ^ 町名・字名の取り扱いについて”. 川薩地区法定合併協議会. 2020年8月8日閲覧。
  17. ^ 廃置分合申請書”. 薩摩川内市. 2021年1月24日閲覧。
  18. ^ 国勢調査 / 平成7年国勢調査 小地域集計 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年1月31日閲覧。
  19. ^ 国勢調査 / 平成12年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年1月31日閲覧。
  20. ^ 国勢調査 / 平成17年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年1月31日閲覧。
  21. ^ 国勢調査 / 平成22年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年1月31日閲覧。
  22. ^ 国勢調査 / 平成27年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年1月31日閲覧。
  23. ^ 窓口案内”. 薩摩川内市. 2021年1月24日閲覧。
  24. ^ 公共施設案内~市役所・支所・公社”. 薩摩川内市. 2021年1月24日閲覧。
  25. ^ 北薩地域振興局 本庁舎”. 鹿児島県. 2021年1月24日閲覧。
  26. ^ 原子力災害対策指針要求内容への対応状況”. 内閣府. 2021年1月24日閲覧。
  27. ^ 川内原子力規制事務所”. 原子力規制委員会. 2021年1月24日閲覧。
  28. ^ 隈之城川公園駐車場(月極)”. 薩摩川内市. 2021年1月24日閲覧。
  29. ^ 薩摩川内市 義務教育”. 薩摩川内市役所. 2010年9月7日閲覧。

参考文献 編集

  • 川内郷土史編さん委員会『川内市史 下巻』川内市、1980年。 
  • 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店、1983年。ISBN 978-4040014609 

関連項目 編集

座標: 北緯31度48分47.8秒 東経130度18分18.2秒 / 北緯31.813278度 東経130.305056度 / 31.813278; 130.305056