福井競輪場(ふくいけいりんじょう)は、福井県福井市明里町(あかりちょう)にある競輪場。施設所有および主催者は福井市。競技実施はJKA中日本地区本部近畿支部。

福井競輪場
地図
基本情報
所在地 福井県福井市明里町2番65号
座標 北緯36度3分39.4秒 東経136度11分57.5秒 / 北緯36.060944度 東経136.199306度 / 36.060944; 136.199306座標: 北緯36度3分39.4秒 東経136度11分57.5秒 / 北緯36.060944度 東経136.199306度 / 36.060944; 136.199306
電話投票 51#
開設 1950年昭和25年)5月26日
施行者 福井市(商工労働部公営競技事務所)
走路 400m
重勝式投票 なし
公式サイト 福井けいりん ウェブサイト
実況
担当 三浦耕司
宮原英治
西森カズヤなど
記念競輪
名称 不死鳥杯
開催月 7月
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概要 編集

福井競輪場は1950年に開設された[1]記念競輪GIII)として不死鳥杯が開催されており、毎年7月頃に開催されている[1]1990年1991年2000年2004年2008年にはふるさとダービー福井、2013年共同通信社杯2020年ウィナーズカップ[1][2][3][注 1]が開催された。今後は、2025年9月12日から15日まで12年ぶりに共同通信社杯競輪の開催が決まった。このほか、福井支部所属選手として初めてGIタイトルを獲得した市田佳寿浩を称え、2019年より10月ないし11月に日刊スポーツ杯市田佳寿浩カップ(FI)が開催されている。

2004年から内装を全面リニューアルしており、総合アミューズメント施設となっている。また2005年3月に福井市が政府に対し行なっていた構造改革特別区域提案「来てみて福井けいりん特区」が認定され[4][5]、法令上は50円以上の徴収が義務化されている一般入場料を特定の開催日に無料とすることが可能となり、同年7月16日に初めて実施した。なお、2008年3月に特区の取り組みが全国で展開されたため、認定を取り消されている。

マスコットキャラクターは妖精がモチーフの『リークル』で、これにちなんで2010年からリークル杯を開催している。トータリゼータシステム富士通フロンテックを採用している。

長らく昼間開催を中心に行っていたが[注 2]2022年8月17日よりモーニング競輪を開始している。一方でナイター開催ミッドナイト競輪といった照明設備が必要な開催は行われていない(但しミッドナイト競輪は他場[注 3]を借り上げて開催している)。

レース後には、1着選手によるインタビューと、スタンドへの粗品(タオル)投げ入れが行われている。

なお、一般的に福井県は中部地方北陸地方)に属するが、競輪の世界においては近畿に属している(JKAの旧所管が経済産業省であり、福井県は同省の経済産業局が近畿経済産業局の管轄内であるため)。このため、福井競輪場をホームバンクにする選手は近畿ラインを組む。

バンク 編集

400mを使用している。日本競輪選手養成所にある400mバンクをモデルにして造られているため[1]、選手の間ではクセの少ない走りやすいバンクと言われている[1]。ただし、直線が比較的短いため、先行タイプの選手がやや有利とされている。

ゴール線手前には記念競輪の名称にもなっている不死鳥が描かれている[1]。ほかにも、2022年の開設記念では3日目準決勝が3レースとも直前の大雨によるバンク冠水でレース中止となったことから[6]、「設計上は1時間に100ミリの雨が2時間も降っても大丈夫」な調整池が2023年3月までに3〜4コーナーにかけてバンク内に急遽設けられた[7]

交通アクセス 編集

トピックス 編集

  • 2006年9月29日、練習走行中の選手がバンクを横断していた福井市の非常勤職員の男性と衝突。職員が死亡し、選手も重傷を負った。

周辺 編集

  • 足羽山 - 本競輪場南側を取り囲むようにそびえ立つ山
  • 足羽川 - 本競輪場北側、付近の河原は臨時駐車場としても使用。
  • 足羽川桜並木 - 日本一の桜並木の西端に程近い。

歴代記念競輪優勝者 編集

優勝者 登録地
2002年 松本整 京都
2003年 高木隆弘 神奈川
2005年 森内章之 熊本
2006年 山崎芳仁 福島
2007年 伏見俊昭
2009年 佐藤慎太郎
2010年 市田佳寿浩 福井
2011年
2012年 武田豊樹 茨城
2014年 脇本雄太 福井
2015年
2016年 浅井康太 三重
2017年 脇本雄太 福井
2018年
2020年
2021年 古性優作 大阪
2022年[注 4][6] 菅田壱道 宮城
2023年 古性優作 大阪
2024年
※1節4日間制開催となった、2002年4月以降の歴代記念競輪優勝者を列記。

脚注・出典 編集

注釈 編集

  1. ^ COVID-19の流行と感染の拡大の防止の観点から特別競輪としては史上初の無観客での開催として開催された。
  2. ^ 1986年薄暮競走を試行した。
  3. ^ 当初は奈良であったが、現在は大垣
  4. ^ ゲリラ豪雨の影響のため三日目10R以降が中止打ち切りとなり、決勝のメンバーはガラポン抽選を行って決定された。

出典 編集

  1. ^ a b c d e f “競輪界を代表する選手が福井競輪場に集結「第4回ウィナーズカップ」クセない400メートルバンクで激戦へ”. AmebaTIMES. (2020年3月20日). https://times.abema.tv/articles/-/7046796 2020年4月5日閲覧。 
  2. ^ “26日開幕・福井競輪『ウィナーズカップ』をPR”. サンケイスポーツ. (2020年3月18日). https://race.sanspo.com/keirin/news/20200318/krnnws20031819420003-n1.html 2020年4月5日閲覧。 
  3. ^ “松浦悠士が番手まくりV!名コンビ再び魅せた/福井”. 日刊スポーツ. (2020年3月30日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202003300000030.html 2020年4月5日閲覧。 
  4. ^ 構造改革特別区域計画 来てみて福井けいりん特区 (PDF) - 福井市総務部総合政策課
  5. ^ 構造改革特区(第5次)及び地域再生(第2次)提案募集における構想・プロジェクト概要 (PDF) - 内閣府
  6. ^ a b “ゲリラ豪雨のため準決10R以降のレースが打ち切り 抽選により決勝進出者などが決定/福井”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2022年7月9日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202207090000675.html 2022年7月9日閲覧。 
  7. ^ “【競輪】福井にミステリーサークル…正体は調整池 大雨時に大量の雨水を流し込める”. デイリースポーツ (神戸新聞社). (2023年3月13日). https://www.daily.co.jp/horse/2023/03/13/0016137385.shtml 2023年3月13日閲覧。 

外部リンク 編集