福本容子
来歴
編集熊本県長洲町の出身で、早稲田大学教育学部英語英文学科卒業後の1987年に毎日新聞社へ入社。『英文毎日』や経済部での記者を経て、マサチューセッツ工科大学大学院の修士課程へ留学した。1992年に修士(政治経済学)の学位を授与されたことを機に、毎日新聞社へ復職。復職後は、ロンドンにある欧州総局への特派員として、ヨーロッパ・イギリス経済、OPEC、WTOなどの取材を担当した。2005年から2008年まで経済部副部長(デスク)を務めた後に、2008年から経済部の編集委員 と論説委員を兼務。その一方で、2009年から『ひるおび!』(TBSテレビ)の金曜コメンテーターへ起用されたことを皮切りに、複数の報道・情報系番組でコメンテーターやパネラーを務めている。
人物
編集- 趣味はカラオケとフラワーショップ巡り。2020年10月に出家した。得度を機に「清容」(せいよう)という法名を受けているが、メディアなどでは出家前と同じく、本名(福本容子)で活動を続けている。毎日新聞社との関係が客員扱いに変わったことや、かねてから檀家として所属している東京都内の寺院にフィリピン人の信者が増えていることや、フィリピンで活動してきたその寺院の僧侶が高齢のために日本へ帰国したことによる。出家後は、日本での活動を続けながら、フィリピン国内での布教活動も視野に入れているという。
- 新型コロナウイルスの感染予防対策としてのフェイスシールドについて、「気持ち悪い」「不気味」「(装着している人は)怖い」などと発言した[1]。
- 安倍晋三批判の急先鋒として知られており、毎日新聞のコラムやワイドショーなどでは、批判的な論調でコメントすることがある[2][3][4][5][6][7][8][9][10]。
- いわゆる日本海呼称問題について、日本海の単独呼称にこだわるべきでなく、韓国が主張する「東海(トンへ)」という呼称も併称すべきであると主張している。[11]
出演番組
編集テレビ
編集- ひるおび!(TBS系列、2009年7月 - 2021年12月、金曜日→火曜日午後枠コメンテーター)
- 報道ステーションSUNDAY(テレビ朝日系列、2012年4月 - 2020年9月)
- ちちんぷいぷい(毎日放送、パネラー)
- ミント!木曜日(毎日放送、パネラー、2020年4月 - 2021年3月)
- 2019年4月から2021年3月まで『ちちんぷいぷい』の後枠に編成されていた生放送番組で、同番組の出演週に2番組連続で登場。
ラジオ
編集- こんちわコンちゃんお昼ですょ!火曜日(毎日放送、不定期出演)
脚注
編集- ^ フェイスシールドは「気持ち悪い」「不気味」 『ひるおび』での発言が物議、「全く配慮がない」と批判も リアルライブ 2020年5月20日
- ^ 「ここは日本も(お札を)サイン入りにしてみたら? 日銀を大胆に変えると言うアベノミクスだから、やっぱり安倍さんのサインだ。そしたら、さすがにお札を刷りまくって、ばらまいてインフレになることもないはず。自分の名前入りのお札が、値打ちを失うのは安倍さんだって嫌だろうから」“発信箱:お札のサイン=福本容子(論説室)”. 毎日新聞. (2013年2月8日)
- ^ 「『愛国心』『強い国』を唱える政権が円を大切にしないのだって理解に苦しむ。お札に載せる英雄のリスト作りから始める?」“発信箱:通貨を愛する=福本容子(論説委員)”. 毎日新聞. (2013年5月3日)
- ^ 「成長戦略の柱として『攻める農業』を唱える安倍政権。都道府県が農村の狭くバラバラな農地を借り上げ、広い農地に整備して企業とかに貸す、というけれど、ワクワク感がない。『攻め』『戦略』と軍隊みたいな発想がどうも前世紀的だ」“発信箱:農業は横から縦に?=福本容子(論説委員)”. 毎日新聞. (2013年5月31日)
- ^ 「安倍晋三首相が消費税の『来年4月8%』を決めた。同時に約2%にあたる5兆円を使い景気対策をする。毎年の借金を少しでも減らそうと我慢する増税なのに、景気対策の名の下、ばらまく」“発信箱:金づちとクギ抜き=福本容子(論説委員)”. 毎日新聞. (2013年10月4日)
- ^ 「安倍政権が経済界に賃上げを直接働きかけている。……でもね、と思う。給料をもっと上げてって首相が民間企業に求める話だろうか? 賃上げって、国の政策が失敗しないようにやるものなの?……海外の投資家に、もっと日本を買って、と売り込む安倍さん。ますます難解になるアベノミクスである。それはそうと、日銀が物価上昇率2%を目標に、お金をどんどこ刷れば賃金は上がる、が元祖アベノミクスの教えじゃなかったっけ?」」“発信箱:賃上げはいいけれど=福本容子”. 毎日新聞. (2013年11月1日)
- ^ 「日本でも、あいまいで、使う側に便利な法律を安倍政権が作ろうとしている。……今抵抗しないと、取り返しがつかなくなる」“発信箱:好都合なあいまいさ=福本容子(論説委員)”. 毎日新聞. (2013年11月15日)
- ^ 「閣僚の会議に議事録作成を義務付ける法律さえ作っていない人たちを信じてと言われても」“発信箱:60年先の約束=福本容子(論説委員)”. 毎日新聞. (2013年11月29日)
- ^ 「『来年(今年のこと)もアベノミクスは買い』と首相が取引所で宣伝、は大人げない」“発信箱:何が“買い”か=福本容子”. 毎日新聞. (2014年1月17日)
- ^ 「アベゲドンは安倍首相と、世界の終わりを意味するハルマゲドンをかけた造語である。いよいよ危なくなってきた。……『誤訳』とか『誤解』でかたづけていいの? 要は世界の心配をどれだけ理解し真摯(しんし)に向き合うか。『アベノミクスに投資を』と言う前に、まずアベゲドンの雲を払い切ることだ」“発信箱:「アベゲドン」=福本容子”. 毎日新聞. (2014年1月31日)
- ^ 「折り合いのつけ方を工夫しながら、お互い得になることをやっている。両方の顔を立ててか、細長い海峡の日本語名は「英仏海峡」だ。これでいい気がする。さて、韓国が日本との間にある海の名前で一生懸命だ。「シー・オブ・ジャパン(日本海)」だけでなく「イーストシー(東海)」もアメリカの公立学校の教科書に書いて、と訴えている。だけど、外国を巻き込んだり、コンサルタント会社を雇って反論をしたり、それで勝った負けたと言っても、お互いがもっと嫌いになれば、勝者って誰? コンサルタント会社が得するだけだ。」“発信箱:ドーバー・ソール=福本容子”. 毎日新聞. (2014年2月14日)