福江純
福江 純[2](ふくえ じゅん[2]、1956年2月3日[3] - )は、日本の天文学者。大阪教育大学名誉教授[2]。専門は相対論的宇宙流体力学[2]。理学博士[3]。山口県宇部市出身[3]。学部生・院生時代は加藤正二に師事した[1]。息子も天文学・宇宙物理学研究者の福江翼。
福江 純 (ふくえ じゅん) | |
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生誕 |
1956年2月3日(67歳)![]() |
研究分野 | 相対論的宇宙流体力学 |
研究機関 | 大阪教育大学 |
出身校 | 京都大学 |
博士課程 指導教員 | 加藤正二[1] |
主な業績 | SFアニメやSF小説のアイデアを天文学の立場から考察 |
プロジェクト:人物伝 |
天文学者(本人は「天文楽者」を名乗ることもある)としてだけではなく熱心なSF、アニメファンとしても有名で、SFアニメやSF小説のアイデアを天文学の立場から考察した著書も多数ある。石原藤夫の主催する「ハードSF研究所」会員でもある。「ハードSF研究所」の広報に発表した〈ラーマに関する一連の考察〉により1992年SFファンジン大賞・研究部門を受賞。
略歴 編集
- 宇部市立琴芝小学校卒業
- 宇部市立上宇部中学校卒業
- 山口県立宇部高等学校卒業
- 1978年3月 京都大学理学部宇宙物理学科卒業
- 1983年3月 京都大学大学院理学研究科宇宙物理学専攻博士後期課程単位取得満期退学(7月修了)同月 理学博士 論文の題は「Shock propagations in a geometrically thin accretion disk(幾何学的に薄い降着円盤中の衝撃波の伝播)」[4]。
- 1984年4月 大阪教育大学教育学部助手
- 1989年4月 大阪教育大学教育学部助教授
- 2004年4月 大阪教育大学教育学部教授(教員養成課程理科教育講座 天文学研究室)
- 2021年3月 大阪教育大学教育学部教授 退職
著書 編集
降着円盤・宇宙ジェット関連 編集
- 『降着円盤への招待 宇宙の大渦巻をさぐる』(講談社ブルーバックス、1988年)
- 『銀河にひそむモンスター』(岩波書店、1991年)
- 文庫版:『銀河にひそむモンスター』(光文社知恵の森文庫、2005年7月)
- 『宇宙ジェット』(学習研究社、1993年)
- 『輝くブラックホール降着円盤』(プレアデス出版、2007年11月)
宇宙全般・宇宙科学関連 編集
- 『パソコン・シミュレーション ブラックホールの世界 目で視る相対論I』(恒星社厚生閣、1990年1月)
- 『パソコン・シミュレーション スターボウの世界 目で視る相対論II』(恒星社厚生閣、1991年1月)
- 『見えない星空への招待 マルチメディア宇宙スペクトル博物館 X線編』(裳華房、1999年11月 栗野論美ほかとの共著)
- 『パソコン・シミュレーション スペースコロニーの世界 目で視る相対論III』(恒星社厚生閣、2000年11月)
- 『宇宙が奏でるハーモニー マルチメディア宇宙スペクトル博物館 電波編』(裳華房、2000年11月 栗野論美ほかとの共著)
- 『天空からの虹色の便り マルチメディア宇宙スペクトル博物館 可視光編』(裳華房、2001年11月 栗野論美ほかとの共著)
- 『活動する宇宙』(裳華房、1999年12月 柴田一成ほかとの共編)
- 『<見えない宇宙>の歩き方』(PHP新書、2003年8月)
- 『最新宇宙学』(裳華房、2004年5月 栗野論美ほかとの共編)
- 『最新天文小辞典』(東京書籍、2004年6月)
- 『ブラックホールは怖くない ブラックホール天文学基礎編』(恒星社厚生閣、2005年11月)
- 『宇宙旅行ガイド 140億光年の旅』(丸善、2006年1月、パリティ編集委員会との共編)
- 『ブラックホールを飼いならす ブラックホール天文学応用編』(恒星社厚生閣、2006年6月)
- 『宇宙はどこまで明らかになったのか 太陽系の誕生から第二の地球探し、ブラックホールシャドウ、最果て銀河まで』(ソフトバンククリエイティブ、2007年6月、栗野論美との共著)
- 『輝くブラックホール降着円盤 降着円盤の観測と理論』(プレアデス出版、2007年11月)
- 『光と色の宇宙』(京都大学学術出版会、2007年12月)
- 『そこが知りたい☆天文学』(日本評論社、2008年5月)
- 『カラー図解でわかるブラックホール宇宙』(ソフトバンククリエィテブ サイエンス・アイ新書、2009年7月)
- 『完全独習 現代の宇宙論』(講談社、2013年10月)
- 『完全独習 現代の宇宙物理学』(講談社、2015年6月)
- 『14歳からの天文学』(日本評論社、2017年7月)
- 『絵でわかる宇宙の誕生』(講談社、2018年9月)
物理全般 編集
- 『よくわかる物理』(日本実業出版社、2008年1月)
相対論・アインシュタイン関連 編集
- 『ぼくだってアインシュタイン』(全4巻、岩波書店、1994年4月 - 7月 北原菜里子画)
- 『アインシュタインの宿題』(大和書房、2000年7月)
- 文庫版:『アインシュタインの宿題』(光文社知恵の森文庫、2003年9月)
- 新書版:『「超」入門 相対性理論』(講談社ブルーバックス、2019年2月)
- 『となりのアインシュタイン』(PHPエディターズグループ、2004年5月 長崎訓子画)
- 『100歳になった相対性理論 アインシュタインの宇宙遺産』(講談社、2005年2月)
SF・アニメ関連 編集
- 『SFを科学する』(講談社ブルーバックス、1987年10月 石原藤夫との共著)
- 『SFアニメを天文する』(日本評論社、1993年12月)
- 文庫版:『SFアニメの科学』(光文社知恵の森文庫、2002年6月15日)
- 『SF天文学入門(上・下)』(裳華房、1997年)
- 『やさしいアンドロイドの作り方』(大和書房、1996年2月)
- 文庫版:『SFはどこまで可能か?』(扶桑社空想科学文庫、2004年6月)
- 『シネマ天文楽入門』(裳華房、2006年11月)
- 『近未来入門!』(メディアファクトリー ナレッジエンタ読本、2007年11月 あさのあつことの共著、カサハラテツロー画)
- 『SFアニメを科楽する』(日本評論社、2010年3月)
- 『空想ライトノベル読本』(メディアファクトリー空想科学文庫、2010年11月)