福良港
福良港(ふくらこう)は鳴門海峡に面した淡路島の南端、兵庫県南あわじ市にある兵庫県管理 [1] の地方港湾である。
福良港 | |
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所在地 | |
国 |
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所在地 | 兵庫県南あわじ市 |
座標 |
北緯34度15分19.98秒 東経134度43分9.14秒 |
詳細 | |
管理者 | 兵庫県 |
種類 |
地方港湾 港則法適用港 |
統計 | |
統計年度 | 2008年 |
発着数 | 2,032(客船)270(貨物) |
貨物取扱量 | 178,000t |
旅客数 |
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主要移入品 | 砂利・砂、セメント、石油 |
主要移出品 | 砂利・砂 |

港内にある津波防災ステーション(耐候性鋼使用による錆色が特徴)
概要編集
福良港は鳴門海峡から入り込んだ福良湾内にあり天然の良港である。かつて大鳴門橋の開通以前は徳島県鳴門市の撫養港との間に鳴門フェリーがあり、四国と阪神を結ぶトラック輸送の動脈を担っていた時期もあったが、現在では鳴門の渦潮を見る遊覧船(観潮船)の発着港として多くの観光客に利用されている。その他にも貨物港と漁港としての機能があり、平成20年(2008年)のデータでは3,000t未満の内航貨物船の入港隻数は約270隻である [2]。
福良湾は鳴門海峡の東側に開けており、南海地震による紀伊水道からの津波の侵入が予想されている。現在、福良港には防潮堤や洲崎から伸びる港口防波堤が整備されているが、さらに可動式の湾口防波堤の整備などが検討されている [3]。
港一帯は平成30年7⽉1⽇にみなとオアシスの登録をしていて、福良地区公民館を代表施設とするみなとオアシス福良として観光・交流拠点ともなっている[4]。
観潮船編集
四国側の亀浦港発着の小型遊覧船と並んで、福良港も400t級の帆船を模した大型遊覧船「咸臨丸」「日本丸」2隻が発着している。通常は1隻のみで一日6便、多客時には2隻で一日12便となる [5] 。
貨物取扱量編集
平成20年(2008年)の内航貨物船の入港隻数は、100t未満のオイルタンカーが約100隻、500t未満の砂利船が約100隻、3,000t未満のセメント船が70隻となっていて、貨物取扱量の内訳は下記の通り[2]
歴史編集
大化2年(646年)、福良と撫養の間で終日通船が始まる。南海道が整備されると、由良港とともに畿内と四国を結ぶ海上交通の要衝となった。
- 明治15年(1882年)、撫養港⇔阪神間の汽船が福良港へ寄航。明治33年(1900年)、甲浦港⇔大阪航路の大阪商船(関西汽船の前身)が福良港へ寄港。
- 明治40年(1907年)、福良港⇔撫養港間に福良汽船が就航。大正11年(1922年)、おのころ汽船と福良汽船が合併して阿淡汽船に。昭和2年(1927年)、阿淡汽船の撫養航路が1日6便に。
- 昭和29年(1954年)、福良港⇔撫養港に徳島県営フェリー(のちの鳴門フェリー)が就航。
- 昭和38年から56年まで、阿淡汽船の福良湾定期遊覧船。
- 昭和40年(1965年)、福良港⇔徳島港に福徳フェリーが就航(翌年に廃止)。
- 昭和60年(1985年)の大鳴門橋開通によりすべての定期旅客航路が廃止される[6]。
- 1997年3月31日 - 沼島汽船の福良線が航路休止となる。
アクセス編集
- 洲本からバス(淡路交通)
- 国道28号
- 福良港が淡路島側の終点で、かつては国道28号全体としても事実上の終点だった(徳島県内区間がすべて国道11号との重複区間だったため)。
- 淡路島南インターチェンジ - 神戸淡路鳴門自動車道
脚注編集
- ^ “兵庫県/ひょうごのみなと”. 兵庫県 県土整備部 土木局 港湾課 (2010年11月19日). 2010年11月25日閲覧。
- ^ a b “兵庫県/港湾統計年報(平成20年)”. 兵庫県 県土整備部 土木局 港湾課 (2010年1月7日). 2010年11月24日閲覧。
- ^ “福良港津波対策検討委員会”. 兵庫県 淡路県民局 洲本土木事務所 (2010年2月24日). 2010年11月25日閲覧。
- ^ 「みなとオアシス福良」が登録されます近畿地方整備局港湾空港部
- ^ “うずしおクルーズ”. ジョイポート南淡路 (2009年). 2010年11月25日閲覧。
- ^ “南淡路の歴史”. 2010年11月25日閲覧。
関連項目編集
外部リンク編集
- みなとオアシス福良 - 近畿地方整備局